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一章 妖符師誕生編
2 妖怪退治は多尾狐と共に
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肝心の妖符が一枚しか無いと発覚した件について。
果たして、一枚で何とかなるものなのだろうか。
<妖符>というのは、妖怪や霊を閉じ込めた札のことで、閉じ込めた妖の力を使うことができる・・・らしい。
この妖符に込められた力を使って妖怪退治をするのだけれど、まずは妖符を確認しよう。
私が持っている唯一の妖符は、本に挟まっていた、狐が描かれたもの。
尾が三本あるので普通の狐じゃないことは分かるけど・・・。
札を裏返してみると、隅に<多尾狐>と書かれていた。
これを召喚?する必要があるみたいなので、本に書かれている通りにやってみる。
「我求めるは、この世ならざる妖の力。
我が求めに応じ、今現世に現れ出でよ。
汝は狐となりしモノ・・・顕現召喚<多尾狐>!」
ボフンッ!
「コーン!やっと外に出られたコン!ありがとうなのだコン!」
煙が立ったと思えば、喋る黄色い狐が現れましたとさ。
「かっ・・・!」
「か・・・?」
「可愛いいいいいいいいっ!?」
「コン!?何するコン!モフモフするんじゃないコン!」
これをモフモフしてはいけないだなんて、それは拷問だよ・・・!?
だから構わずにモフモフさせてもらうよっ!!
「モフモフだぁぁぁっ!」
「やめるコン!あっ、そこは駄目コン!コーーーーーン!?」
多尾狐は気持ちよさそうだ。
私のモフりも捨てたものじゃないということだよね・・・?
あっ、女の子なんだね?だったら少しモフり方を変えて、っと。
数十分後、多尾狐は若葉のモフモフに屈することになったとさ。
「あ、今更だけど名前を付けるね?本にも書いてあるし」
「んぅ・・・分かったコン。変な名前にはしないでほしいコン」
んー?どんな名前がいいかな・・・?
狐、フォックス、コン、コーン・・・。
「フォーン、という名前はどうかな?」
「・・・いい名前だコンね。それがいいコン」
フォーンが名前を認めると同時に、妖符がほんのりと光った。
<多尾狐>という表記から、<多尾狐>『フォーン』という表記に変わった。
どうやら主として認められたみたい。
フォーンが私を主として認めないと、名前が表記されないみたいだから。
でも、認めてもらうのが一番大変と書かれてたんだけど、そんなに難しくなかったような・・・?モフモフのおかげだったら嬉しいなぁ・・・。
「それじゃあ、これからよろしくね、フォーン」
「よろしくだコン、主」
「あ、私の事は若葉って呼んで?」
「主がそれでいいならボクも構わないコン。よろしくだコン、若葉」
契約が成立して、フォーンの頭を撫でる。
気持ちよさそうに目を細めているフォーンが可愛い・・・!
こうして、私はフォーンの主になりました。
・・・あれ?これでどうやって妖怪と戦うんだろう?
「我求めるはこの世ならざる妖の力。
我が求めに応じ、今現世に現れ出でよ。
汝は扇となりしモノ・・・武装召喚<多尾狐>『フォーン』!」
ボフンッ!
一度フォーンを妖符に戻して、今度は武装召喚という召喚を試してみた。
すると煙が立ち、黄色い扇が現れた。
これが<妖武装>というものらしい。
固有名は・・・<多尾幻扇>。
この扇で悪霊や妖を倒して、白紙の妖符に閉じ込めるのが仕事のようです。
なお、妖怪の位階は
低位悪霊<中位悪霊<高位悪霊<越えられない壁<妖怪<高位妖怪<大妖怪
と言った感じで上がっていく。
悪霊が寄り固まって妖怪を形成するのでこういう位階付けなのだそうで。
「ねぇフォーン。あなたを使ったとして、どれくらいできると思う?」
「そうコンね・・・。ボクは妖怪の位階だから、若菜でも低位悪量は余裕コン。中位悪霊も倒せると思うけれど、確かなことは言えないコン」
「そっか・・・。なら、コツコツ頑張っていくしかないね。戦っている内に強くなれるらしいから」
妖怪は滅多に現れないのが普通なのだそうだし、何とかなるといいなぁ。
「若葉!早速試してみるコン!」
「えっ?もう夜で・・・ってそうか、夜じゃないと霊は出ないんだっけ」
「妖怪以上はそうでもないコン。でも、霊は昼間に顕現出来ないコン」
フォーンって物知りなんだね。
とっても頼りになる・・・!
「それじゃあ行ってみよう。あっ、でも・・・服装はどうしよう・・・?」
急いで本をめくってみると、お母さんの押し入れにある服を使え、とのことだ。
早速お母さんの部屋へ!
「若葉、似合ってるコン!」
「そう、かな・・・?」
私は鏡を見てみた。
すると、黒髪を背中まで伸ばした自身の無さそうな顔と、白と黒を基調にした巫女服モドキを着た姿が写っていた。
お母さん、こんなロングコートみたいな服を持ってたんだね。
私、全然知らなかったよ。
「夜が明けないうちに出発するコン!どうも霊が増えている気がするコン!」
「えっ、そうなの?」
お父さんとお母さんが居なくなった影響なのかな。
だとしたら、何とかしたい。
二人の後を継いだ、私が・・・!
玄関でブーツを履いて、私は真夜中の町へ繰り出した。
こんな格好で外に出るのは気恥ずかしいけど、認識阻害の掛かった服だから大丈夫。
・・・大丈夫じゃなかったら、あとで泣こう。
果たして、一枚で何とかなるものなのだろうか。
<妖符>というのは、妖怪や霊を閉じ込めた札のことで、閉じ込めた妖の力を使うことができる・・・らしい。
この妖符に込められた力を使って妖怪退治をするのだけれど、まずは妖符を確認しよう。
私が持っている唯一の妖符は、本に挟まっていた、狐が描かれたもの。
尾が三本あるので普通の狐じゃないことは分かるけど・・・。
札を裏返してみると、隅に<多尾狐>と書かれていた。
これを召喚?する必要があるみたいなので、本に書かれている通りにやってみる。
「我求めるは、この世ならざる妖の力。
我が求めに応じ、今現世に現れ出でよ。
汝は狐となりしモノ・・・顕現召喚<多尾狐>!」
ボフンッ!
「コーン!やっと外に出られたコン!ありがとうなのだコン!」
煙が立ったと思えば、喋る黄色い狐が現れましたとさ。
「かっ・・・!」
「か・・・?」
「可愛いいいいいいいいっ!?」
「コン!?何するコン!モフモフするんじゃないコン!」
これをモフモフしてはいけないだなんて、それは拷問だよ・・・!?
だから構わずにモフモフさせてもらうよっ!!
「モフモフだぁぁぁっ!」
「やめるコン!あっ、そこは駄目コン!コーーーーーン!?」
多尾狐は気持ちよさそうだ。
私のモフりも捨てたものじゃないということだよね・・・?
あっ、女の子なんだね?だったら少しモフり方を変えて、っと。
数十分後、多尾狐は若葉のモフモフに屈することになったとさ。
「あ、今更だけど名前を付けるね?本にも書いてあるし」
「んぅ・・・分かったコン。変な名前にはしないでほしいコン」
んー?どんな名前がいいかな・・・?
狐、フォックス、コン、コーン・・・。
「フォーン、という名前はどうかな?」
「・・・いい名前だコンね。それがいいコン」
フォーンが名前を認めると同時に、妖符がほんのりと光った。
<多尾狐>という表記から、<多尾狐>『フォーン』という表記に変わった。
どうやら主として認められたみたい。
フォーンが私を主として認めないと、名前が表記されないみたいだから。
でも、認めてもらうのが一番大変と書かれてたんだけど、そんなに難しくなかったような・・・?モフモフのおかげだったら嬉しいなぁ・・・。
「それじゃあ、これからよろしくね、フォーン」
「よろしくだコン、主」
「あ、私の事は若葉って呼んで?」
「主がそれでいいならボクも構わないコン。よろしくだコン、若葉」
契約が成立して、フォーンの頭を撫でる。
気持ちよさそうに目を細めているフォーンが可愛い・・・!
こうして、私はフォーンの主になりました。
・・・あれ?これでどうやって妖怪と戦うんだろう?
「我求めるはこの世ならざる妖の力。
我が求めに応じ、今現世に現れ出でよ。
汝は扇となりしモノ・・・武装召喚<多尾狐>『フォーン』!」
ボフンッ!
一度フォーンを妖符に戻して、今度は武装召喚という召喚を試してみた。
すると煙が立ち、黄色い扇が現れた。
これが<妖武装>というものらしい。
固有名は・・・<多尾幻扇>。
この扇で悪霊や妖を倒して、白紙の妖符に閉じ込めるのが仕事のようです。
なお、妖怪の位階は
低位悪霊<中位悪霊<高位悪霊<越えられない壁<妖怪<高位妖怪<大妖怪
と言った感じで上がっていく。
悪霊が寄り固まって妖怪を形成するのでこういう位階付けなのだそうで。
「ねぇフォーン。あなたを使ったとして、どれくらいできると思う?」
「そうコンね・・・。ボクは妖怪の位階だから、若菜でも低位悪量は余裕コン。中位悪霊も倒せると思うけれど、確かなことは言えないコン」
「そっか・・・。なら、コツコツ頑張っていくしかないね。戦っている内に強くなれるらしいから」
妖怪は滅多に現れないのが普通なのだそうだし、何とかなるといいなぁ。
「若葉!早速試してみるコン!」
「えっ?もう夜で・・・ってそうか、夜じゃないと霊は出ないんだっけ」
「妖怪以上はそうでもないコン。でも、霊は昼間に顕現出来ないコン」
フォーンって物知りなんだね。
とっても頼りになる・・・!
「それじゃあ行ってみよう。あっ、でも・・・服装はどうしよう・・・?」
急いで本をめくってみると、お母さんの押し入れにある服を使え、とのことだ。
早速お母さんの部屋へ!
「若葉、似合ってるコン!」
「そう、かな・・・?」
私は鏡を見てみた。
すると、黒髪を背中まで伸ばした自身の無さそうな顔と、白と黒を基調にした巫女服モドキを着た姿が写っていた。
お母さん、こんなロングコートみたいな服を持ってたんだね。
私、全然知らなかったよ。
「夜が明けないうちに出発するコン!どうも霊が増えている気がするコン!」
「えっ、そうなの?」
お父さんとお母さんが居なくなった影響なのかな。
だとしたら、何とかしたい。
二人の後を継いだ、私が・・・!
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