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第一部「六色の瞳と魔の支配者」編
封印魔法陣
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魔王の侵略開始まで、あと四か月。
この日、クロトは魔法陣の講義に来ていた。
試験を受けるつもりなのだ。
「これは・・・一体、どんな効果のある魔法陣なのかね?」
講師のベッカーが尋ねてくる。
クロトが作成した魔法陣は、簡単に言えば、封印魔法陣だ。
「空間把握」「複数範囲指定」「断絶」「障壁」「多重連鎖」「相乗連鎖」
「同一連鎖」「増大」「存在感知」「起動」「終了」
など、10を超える基礎構成要素から、20を超える細部構成要素。
それらを中心に据えた、魔法陣だ。
その効果は簡単に言えば、断絶空間よりも細かい断絶を発動する。
何に使うかは、その内分かるだろう。
詳しい説明を聞いたベッカーは、恐れおののきながら、最高単位を認めた。
クロトは講義を終えて、マリアを迎えに行った。
「マリア、戦闘講義は終わったかな?」
「ええ、先ほど終わりましたわ。」
マリアが講義室から出て来たため尋ねたのだが、なぜかマリアの顔が赤い。
「クロトさん、聞いてください!実はマリアが・・・。」
「サラ!余計なことは言わなくていいですの!」
マリアが友人のサラを押しとどめようとするも、サラはとまらない。
「実はマリア、戦闘講義に参加している男の人に告白されたんです!」
「・・・へぇ?それはそれは・・・面白いことになったんだね?」
「クロト?顔が怖いですわよ・・・?」
そういえば、この手の経験は、クロトにとったは初めてかもしれない。
いつもは適当に睨みを利かせているため、そういう人間は現れないのだ。
それこそ、王都感謝祭のイベントくらいでしか。
だが、講義内にはクロトが居ない。
絶好のチャンスだとでも思ったのだろうか。
クロトとて、マリアがそんな告白を受けるとは思っていない。
そのため、特に心配はしていないのだが、気になりはする。
「それで?続きをお願い?」
「はい。マリアは恋人が居るからと断ったんですけど・・・。」
「サラ、それ以上は言ってはいけませんわ!」
「はいはい。マリアは大人しくしていようね?」
クロトに抱きしめられて、身動きが取れなくなるマリア。
クロトはサラに続きを促した。
「それでですね、その後、恋人が駄目なら下僕に、って・・・。」
「むぐぐぐっ!」
「なるほど、奇特な人だね・・・。マリアは受け入れたの?」
「受け入れる訳ありませんわ!」
ようやく解放されたマリアが否定した。
そして、サラが祝福の言葉で会話を締めた。
「そう言えば、二人は付き合い始めたんですよね?おめでとうございます!」
クロトとマリアは視線を交わした後、お礼を述べたのだった。
ある意味、サラのおかげで進展したので。
宿へ帰る途中、クロトはマリアに言ってあげた。
「マリア、君は最高に可愛いよ。」
「なっ・・・いきなりなんですの・・・?」
「だから、下僕が出来ても変わらずに愛し続けると約束する。」
「それが怖くて断ったんじゃありませんわよ!?」
クロトはマリアの手を握って歩き出す。
「えっ・・・珍しいですわね?クロトがこんなことするのは。」
「僕たちは恋人だから、こういうことがもっとあっても良かったかなって。」
クロトは、普通の恋人関係を蔑ろにしていたかもしれないと気づいたのだ。
気づいた理由が下僕発言というのは釈然としないようだが。
「そんな訳で、今度昼前に待ち合わせで。」
「どんな訳ですの!端的過ぎだと何度言ったらわかるんですの!」
マリアにデートのお誘いをしながら、彼女の手を握り直したのだった。
その日の夜、クロトは1つの事を思い出していた。
(そう言えば、天使の迷宮って、どうやったらクリアになるんだろう・・・?)
なぜ突然そんなことを思い出したのか。
それは、アーティファクトの収拾のためだ。
断絶の立方体や鏡面世界に限らず、アーティファクトは有用だ。
1つでも多く持っておきたいのは間違いない。
そのためにも迷宮の攻略が一番手っ取り早いのだが・・・。
未踏破の迷宮は、あまり多くは無い。
そんな中、天使の迷宮と悪魔の迷宮が未踏破だったと思い出したのだ。
明日確認をしようと思い、その日は眠りについたのだが・・・。
その翌日、クロトの元に1つの問題が持ち込まれた。
問題を持ち込んだのは、ナツメ。
彼女は、クロトにこんなことを言ってきた。
「クロト殿!拙者の恋人になってほしいでござる!」
それに対するクロトの答えは・・・・・・
「ごめん、痛い子はちょっと・・・。」
「そこはせめて真面目に答えて欲しいでござる!」
ナツメからそんな想いは感じ取れないクロト。
なにやら事情がありそうだ。
この日、クロトは魔法陣の講義に来ていた。
試験を受けるつもりなのだ。
「これは・・・一体、どんな効果のある魔法陣なのかね?」
講師のベッカーが尋ねてくる。
クロトが作成した魔法陣は、簡単に言えば、封印魔法陣だ。
「空間把握」「複数範囲指定」「断絶」「障壁」「多重連鎖」「相乗連鎖」
「同一連鎖」「増大」「存在感知」「起動」「終了」
など、10を超える基礎構成要素から、20を超える細部構成要素。
それらを中心に据えた、魔法陣だ。
その効果は簡単に言えば、断絶空間よりも細かい断絶を発動する。
何に使うかは、その内分かるだろう。
詳しい説明を聞いたベッカーは、恐れおののきながら、最高単位を認めた。
クロトは講義を終えて、マリアを迎えに行った。
「マリア、戦闘講義は終わったかな?」
「ええ、先ほど終わりましたわ。」
マリアが講義室から出て来たため尋ねたのだが、なぜかマリアの顔が赤い。
「クロトさん、聞いてください!実はマリアが・・・。」
「サラ!余計なことは言わなくていいですの!」
マリアが友人のサラを押しとどめようとするも、サラはとまらない。
「実はマリア、戦闘講義に参加している男の人に告白されたんです!」
「・・・へぇ?それはそれは・・・面白いことになったんだね?」
「クロト?顔が怖いですわよ・・・?」
そういえば、この手の経験は、クロトにとったは初めてかもしれない。
いつもは適当に睨みを利かせているため、そういう人間は現れないのだ。
それこそ、王都感謝祭のイベントくらいでしか。
だが、講義内にはクロトが居ない。
絶好のチャンスだとでも思ったのだろうか。
クロトとて、マリアがそんな告白を受けるとは思っていない。
そのため、特に心配はしていないのだが、気になりはする。
「それで?続きをお願い?」
「はい。マリアは恋人が居るからと断ったんですけど・・・。」
「サラ、それ以上は言ってはいけませんわ!」
「はいはい。マリアは大人しくしていようね?」
クロトに抱きしめられて、身動きが取れなくなるマリア。
クロトはサラに続きを促した。
「それでですね、その後、恋人が駄目なら下僕に、って・・・。」
「むぐぐぐっ!」
「なるほど、奇特な人だね・・・。マリアは受け入れたの?」
「受け入れる訳ありませんわ!」
ようやく解放されたマリアが否定した。
そして、サラが祝福の言葉で会話を締めた。
「そう言えば、二人は付き合い始めたんですよね?おめでとうございます!」
クロトとマリアは視線を交わした後、お礼を述べたのだった。
ある意味、サラのおかげで進展したので。
宿へ帰る途中、クロトはマリアに言ってあげた。
「マリア、君は最高に可愛いよ。」
「なっ・・・いきなりなんですの・・・?」
「だから、下僕が出来ても変わらずに愛し続けると約束する。」
「それが怖くて断ったんじゃありませんわよ!?」
クロトはマリアの手を握って歩き出す。
「えっ・・・珍しいですわね?クロトがこんなことするのは。」
「僕たちは恋人だから、こういうことがもっとあっても良かったかなって。」
クロトは、普通の恋人関係を蔑ろにしていたかもしれないと気づいたのだ。
気づいた理由が下僕発言というのは釈然としないようだが。
「そんな訳で、今度昼前に待ち合わせで。」
「どんな訳ですの!端的過ぎだと何度言ったらわかるんですの!」
マリアにデートのお誘いをしながら、彼女の手を握り直したのだった。
その日の夜、クロトは1つの事を思い出していた。
(そう言えば、天使の迷宮って、どうやったらクリアになるんだろう・・・?)
なぜ突然そんなことを思い出したのか。
それは、アーティファクトの収拾のためだ。
断絶の立方体や鏡面世界に限らず、アーティファクトは有用だ。
1つでも多く持っておきたいのは間違いない。
そのためにも迷宮の攻略が一番手っ取り早いのだが・・・。
未踏破の迷宮は、あまり多くは無い。
そんな中、天使の迷宮と悪魔の迷宮が未踏破だったと思い出したのだ。
明日確認をしようと思い、その日は眠りについたのだが・・・。
その翌日、クロトの元に1つの問題が持ち込まれた。
問題を持ち込んだのは、ナツメ。
彼女は、クロトにこんなことを言ってきた。
「クロト殿!拙者の恋人になってほしいでござる!」
それに対するクロトの答えは・・・・・・
「ごめん、痛い子はちょっと・・・。」
「そこはせめて真面目に答えて欲しいでござる!」
ナツメからそんな想いは感じ取れないクロト。
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