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第一部「六色の瞳と魔の支配者」編
星十二天「巨蟹」
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クロトの収入の話を聞いて、呆けてしまったアクアとマリア。
クロトはそんな二人の唇を奪って、我に返らせた。
「そんな訳で、一緒にロックフォール岩山へ行こう?」
「どんな訳ですの!?」
「はい、喜んで!」
「アクアは順応が早過ぎですわ!」
喜ぶアクアとツッコミを入れるマリア。
クロトはマリアに、諭すように語り掛ける。
「マリア・・・無職には重い話だったと思うけど、もう少し落ち着いて?」
「誰が無職ですの!?わたくしは学生ですわっ!」
「・・・最近、学園に行って無いよね?」
「うっ・・・!」
旅行中なので仕方ないかもしれないが、ここひと月ほど通っていないマリア。
「・・・・・・学生?」
「うぅ・・・!どうせわたくしは無職ですわ・・・!」
かくして、マリアを言いくるめたクロト。
そのまま二人と共に、ロックフォール岩山へ向かったのだった。
「天魔剣・灰刃!」
「水神魔法・大津波!」
ロックフォール岩山を探索し始めてから数日。
クロトたちは岩皇帝という魔物に遭遇。
マリアが岩皇帝を破壊し、アクアが眷属のゴーレムたちを一掃した。
戦闘が終了し、クロトが解体をする間、マリアがアクアに称賛の声を掛ける。
「お疲れ様ですわ、アクア。本当に強くなりましたわね。」
「ありがとうございます、マリアさん!」
アクアはマリアにも認められて、とても嬉しそうだ。
マリアも、手放しで褒めている。
今のアクアと模擬戦をしたら、勝つ自信が無いからだ。
マリアにそう思わせるほどに、アクアには隙が無い。
あらゆる攻撃が水や氷で防御される。
回避や防御が困難を極める魔法を大量に、かつ正確に放ってくる。
思考速度が速く、判断力が高い。
先程は、オートガードの魔法まで披露してくれた。
これからは、常時発動させておくそうだ。
それでも、勝てないと言わないのは、マリアの強さ故だろう。
そうこう話しているうちに、クロトが解体を終えた。
収穫は、岩石結晶と、岩皇帝の魔岩など。
マリアは、自分たちの方へやってきたクロトに、気になっていた事を尋ねた。
「クロト、結局何をしにここにきたんですの?」
ある意味当然の疑問だ。
アクアも気になっていたようで、クロトを見つめてくる。
クロトは、敢えて端的に答えた。
「何も無い場所だから、かな?」
「訳が分かりませんわ・・・。ちゃんとした説明をしてくださいまし!」
マリアが白のロングコートをはためかせながら、説明を要求した。
何も聞かされずに連れて来られたら、説明くらい求めたくもなるだろう。
クロトも、意地悪で何も言わなかったのではない。
見当はずれという恐れもあったため、敢えて何も言わなかったのだ。
つい今しがた、その懸念も排除されたが。
クロトはマリアの求めに応じて、やはり端的に教えてあげた。
「強いて言うなら・・・魔法陣探し、かな?」
クロトたちは、城の前にやって来ていた。
「黄道の迷宮、ですの?」
「クロトさん、よく見つけられましたね・・・?」
「まあ、ね。水瓶のときに魔法陣は覚えたから、探せないこともないよ。」
近くまで来れば、隠蔽されていても天の瞳で発見できる、ということだ。
以前、悠久の氷窟で見つけたのは、本当に偶然だ。
そして、前回と同じくボス部屋の前に来た三人が見たのは・・・。
「蟹、でしょうか?」
「蟹だとおもいますわよ?」
蟹のような紋章とレリーフ。
天眼でも確認してみると、やはり蟹が居た。
かなり巨大で、十メートル近い。
名称は、星十二天「巨蟹」。
レベル85で、レアスキル「巨蟹の摂理」と「完全物理防御」が要注意。
能力値は・・・水瓶なみに酷い偏り方をしている。
筋力と魔力に殆ど極振り状態。
速力は低めで、防御力はゼロ。
その代わり、完全物理防御は、物理攻撃を無効化する。
通常の無効化スキルより優先度が高い。
ただ・・・ナツメの刀や、エメラとアクアのスキルは、より優先度が高い。
これと言って問題にはならないだろう。
クロトの剣も、普通にダメージを通せる。
神器になったのだから、それくらいは当然だ。
問題なのは、「巨蟹の摂理」の方だ。
やはり、解析不能であったため、全容が分からない。
(水瓶と同じなら、大量のカニが出てくるとか?・・・・・・当たりかも?)
案外良い予想だと直感的に思ったクロトは、それを元に作戦を立てた。
アクアとマリアにも説明した後、三人でボスへ挑むのだった。
クロトはそんな二人の唇を奪って、我に返らせた。
「そんな訳で、一緒にロックフォール岩山へ行こう?」
「どんな訳ですの!?」
「はい、喜んで!」
「アクアは順応が早過ぎですわ!」
喜ぶアクアとツッコミを入れるマリア。
クロトはマリアに、諭すように語り掛ける。
「マリア・・・無職には重い話だったと思うけど、もう少し落ち着いて?」
「誰が無職ですの!?わたくしは学生ですわっ!」
「・・・最近、学園に行って無いよね?」
「うっ・・・!」
旅行中なので仕方ないかもしれないが、ここひと月ほど通っていないマリア。
「・・・・・・学生?」
「うぅ・・・!どうせわたくしは無職ですわ・・・!」
かくして、マリアを言いくるめたクロト。
そのまま二人と共に、ロックフォール岩山へ向かったのだった。
「天魔剣・灰刃!」
「水神魔法・大津波!」
ロックフォール岩山を探索し始めてから数日。
クロトたちは岩皇帝という魔物に遭遇。
マリアが岩皇帝を破壊し、アクアが眷属のゴーレムたちを一掃した。
戦闘が終了し、クロトが解体をする間、マリアがアクアに称賛の声を掛ける。
「お疲れ様ですわ、アクア。本当に強くなりましたわね。」
「ありがとうございます、マリアさん!」
アクアはマリアにも認められて、とても嬉しそうだ。
マリアも、手放しで褒めている。
今のアクアと模擬戦をしたら、勝つ自信が無いからだ。
マリアにそう思わせるほどに、アクアには隙が無い。
あらゆる攻撃が水や氷で防御される。
回避や防御が困難を極める魔法を大量に、かつ正確に放ってくる。
思考速度が速く、判断力が高い。
先程は、オートガードの魔法まで披露してくれた。
これからは、常時発動させておくそうだ。
それでも、勝てないと言わないのは、マリアの強さ故だろう。
そうこう話しているうちに、クロトが解体を終えた。
収穫は、岩石結晶と、岩皇帝の魔岩など。
マリアは、自分たちの方へやってきたクロトに、気になっていた事を尋ねた。
「クロト、結局何をしにここにきたんですの?」
ある意味当然の疑問だ。
アクアも気になっていたようで、クロトを見つめてくる。
クロトは、敢えて端的に答えた。
「何も無い場所だから、かな?」
「訳が分かりませんわ・・・。ちゃんとした説明をしてくださいまし!」
マリアが白のロングコートをはためかせながら、説明を要求した。
何も聞かされずに連れて来られたら、説明くらい求めたくもなるだろう。
クロトも、意地悪で何も言わなかったのではない。
見当はずれという恐れもあったため、敢えて何も言わなかったのだ。
つい今しがた、その懸念も排除されたが。
クロトはマリアの求めに応じて、やはり端的に教えてあげた。
「強いて言うなら・・・魔法陣探し、かな?」
クロトたちは、城の前にやって来ていた。
「黄道の迷宮、ですの?」
「クロトさん、よく見つけられましたね・・・?」
「まあ、ね。水瓶のときに魔法陣は覚えたから、探せないこともないよ。」
近くまで来れば、隠蔽されていても天の瞳で発見できる、ということだ。
以前、悠久の氷窟で見つけたのは、本当に偶然だ。
そして、前回と同じくボス部屋の前に来た三人が見たのは・・・。
「蟹、でしょうか?」
「蟹だとおもいますわよ?」
蟹のような紋章とレリーフ。
天眼でも確認してみると、やはり蟹が居た。
かなり巨大で、十メートル近い。
名称は、星十二天「巨蟹」。
レベル85で、レアスキル「巨蟹の摂理」と「完全物理防御」が要注意。
能力値は・・・水瓶なみに酷い偏り方をしている。
筋力と魔力に殆ど極振り状態。
速力は低めで、防御力はゼロ。
その代わり、完全物理防御は、物理攻撃を無効化する。
通常の無効化スキルより優先度が高い。
ただ・・・ナツメの刀や、エメラとアクアのスキルは、より優先度が高い。
これと言って問題にはならないだろう。
クロトの剣も、普通にダメージを通せる。
神器になったのだから、それくらいは当然だ。
問題なのは、「巨蟹の摂理」の方だ。
やはり、解析不能であったため、全容が分からない。
(水瓶と同じなら、大量のカニが出てくるとか?・・・・・・当たりかも?)
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アクアとマリアにも説明した後、三人でボスへ挑むのだった。
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