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第一部「六色の瞳と魔の支配者」編
魔王の侵略 五日目ー1
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魔王の侵略開始から五日目。
魔物の内訳が突然変化して、状況が大きく動いた。
早朝から、通常種三割、上位種二割、最上位種二割、支配種二割、王種一割。
そして、侵攻一波ごとに、皇帝種が一体は混ざるようになった。
王都へは応援の要請が相次いだ。
ここはドレファトの町。
伝令の男が作戦本部に飛び込んで来た。
「伝令!オーガエンペラーが、ダンジョンから!」
「皇帝種が!?場所はどこなのっ!?」
「ドレファト第四防衛砦を抜いて、町へ向かっています!」
「・・・応援を要請するわ。」
アリスがそう告げて、連絡用の魔道具を手に取った所で、また伝令が。
「伝令!深淵の森第一防衛砦に、ブラックベアー皇帝種が迫っています!」
「っ?そっちにも・・・!」
アリスは大至急応援を要請した。
立地上仕方が無いとはいえ、オーガの迷宮から現れる敵は、防衛がし辛い。
そのため、すぐにでも町にやって来るだろう。
「ギルドマスター!町のすぐそこにオーガエンペラーです!」
「っ!?もうやって来たの!?」
町の外を双眼鏡で伺っていたミリスの声だ。
応援が来るまで何とか持ちこたえなければと覚悟を決めるアリスとカザロフ。
敵はすでに目の前まで迫っているのだから。
「天紫剣・師走!」
転移魔法陣で現れたヴィオラが奇襲をかけ、オーガエンペラーを葬った。
一瞬の出来事であった。
周囲の人たちは、S-ランク冒険者「紫剣」の存在に沸いた。
「ヴィオラの奴・・・いつの間にか強くなりやがって・・・。」
カザロフは嬉しさと寂しさが混じった声で呟く。
「やっぱ、男ができたのが大きかったか・・・。」
「・・・・・・。」
カザロフの呟きを聞いていたアリスは、微妙な表情をしていた。
ここは王都ヴォイザード。
「あ、おかえりなさいヴィオラさん。」
「・・・ただいま。敵は両方とも倒した。」
ヴィオラはドレファトの町への救援を済ませて、王都に戻って来た。
アクアの出迎えに応じ、報告も済ませる。
「・・・カレンは?」
「カレンさんならレクスシールへ救援に向かいましたよ。」
アクアが答えた傍から、カレンが転移してきた。
「おかえりなさい、カレンさん。」
「ああ、ただいま。・・・アクアに迎えられると、帰って来た気がするな。」
ヴィオラとも挨拶を交わし、ガイアに状況を尋ねる。
「ガイア、全体の状況はどうだ?」
「皇帝種は上手く討伐出来ている。多少被害は増えたが、致し方あるまい。」
「そうか・・・。他国の状況は?」
「レモニアは王都以外壊滅。王都に残った戦力を集めて籠城戦だ。」
レモニア王国の状況はかなり悪いようだ。
「レモニア持たない、か・・・。そう言えば、エメラはどうした?」
「エメラさんならシンクレア王国へ援軍に向かいましたよ。」
「ああ、なるほど。すっかり忘れていたが、シンクレアの出身だったな。」
「はい。今日から半ば、故郷のレドグリアの町に常駐するみたいです。」
ここはシンクレア王国レドグリアの町。
グリーンフォレスト邸の一部が会議場として貸し出されていた。
「伝令!森蜘蛛の皇帝種が、緑の大森林より第二防衛砦に迫っています!」
「っ!またか・・・。セイラス、もう一度頼めるか?」
「かしこまりました。」
シンクレア王国の一部にも、クロト考案防衛システムが導入されている。
これが無ければとっくに町は危機的状況に陥っていた。
領主アルフォンスは、数時間前にも出て貰ったセイラスに再度出撃を頼む。
「伝令!第一防衛砦にフォレストバード皇帝種が襲来!」
「なにっ?・・・手が回らんか。やむを得ない、応援を・・・。」
「ん・・・。私、が・・・行く、よ・・・?」
「エメラ!?」
「お嬢様!?」
突然会議場に現れたエメラに面食らうアルフォンス。
だが、救援はありがたい。
「では、頼んだぞ?」
「ん・・・。任せ、て・・・。」
エメラは数分後に皇帝種をしとめ、暫く町へ留まることを告げたのだった。
ここはレモニア王国王都。
「北から皇帝種が迫ってきます!」
「東からも来ます!」
「ええい!さっさと迎撃させんか、このグズどもめ!」
「そうだ!早く殺せ!」
国王と第一王子が報告に来た男を怒鳴りつけていた。
その時、王城の外で轟音が。
「ぐあっ!・・・何事だ!?」
国王はそう叫びながら、周囲を確認した。
目の前には、輝く飛行型魔物が居た。
「・・・サンダーフェニックス。」
そう呟いたのは誰だったのか。
次の瞬間、玉座の間は雷球で破壊され尽くした。
その場に居た者は全員絶命。
サンダーフェニックスは悠々と飛び去って行った。
五日目日中。
レモニア王国、陥落。
魔物の内訳が突然変化して、状況が大きく動いた。
早朝から、通常種三割、上位種二割、最上位種二割、支配種二割、王種一割。
そして、侵攻一波ごとに、皇帝種が一体は混ざるようになった。
王都へは応援の要請が相次いだ。
ここはドレファトの町。
伝令の男が作戦本部に飛び込んで来た。
「伝令!オーガエンペラーが、ダンジョンから!」
「皇帝種が!?場所はどこなのっ!?」
「ドレファト第四防衛砦を抜いて、町へ向かっています!」
「・・・応援を要請するわ。」
アリスがそう告げて、連絡用の魔道具を手に取った所で、また伝令が。
「伝令!深淵の森第一防衛砦に、ブラックベアー皇帝種が迫っています!」
「っ?そっちにも・・・!」
アリスは大至急応援を要請した。
立地上仕方が無いとはいえ、オーガの迷宮から現れる敵は、防衛がし辛い。
そのため、すぐにでも町にやって来るだろう。
「ギルドマスター!町のすぐそこにオーガエンペラーです!」
「っ!?もうやって来たの!?」
町の外を双眼鏡で伺っていたミリスの声だ。
応援が来るまで何とか持ちこたえなければと覚悟を決めるアリスとカザロフ。
敵はすでに目の前まで迫っているのだから。
「天紫剣・師走!」
転移魔法陣で現れたヴィオラが奇襲をかけ、オーガエンペラーを葬った。
一瞬の出来事であった。
周囲の人たちは、S-ランク冒険者「紫剣」の存在に沸いた。
「ヴィオラの奴・・・いつの間にか強くなりやがって・・・。」
カザロフは嬉しさと寂しさが混じった声で呟く。
「やっぱ、男ができたのが大きかったか・・・。」
「・・・・・・。」
カザロフの呟きを聞いていたアリスは、微妙な表情をしていた。
ここは王都ヴォイザード。
「あ、おかえりなさいヴィオラさん。」
「・・・ただいま。敵は両方とも倒した。」
ヴィオラはドレファトの町への救援を済ませて、王都に戻って来た。
アクアの出迎えに応じ、報告も済ませる。
「・・・カレンは?」
「カレンさんならレクスシールへ救援に向かいましたよ。」
アクアが答えた傍から、カレンが転移してきた。
「おかえりなさい、カレンさん。」
「ああ、ただいま。・・・アクアに迎えられると、帰って来た気がするな。」
ヴィオラとも挨拶を交わし、ガイアに状況を尋ねる。
「ガイア、全体の状況はどうだ?」
「皇帝種は上手く討伐出来ている。多少被害は増えたが、致し方あるまい。」
「そうか・・・。他国の状況は?」
「レモニアは王都以外壊滅。王都に残った戦力を集めて籠城戦だ。」
レモニア王国の状況はかなり悪いようだ。
「レモニア持たない、か・・・。そう言えば、エメラはどうした?」
「エメラさんならシンクレア王国へ援軍に向かいましたよ。」
「ああ、なるほど。すっかり忘れていたが、シンクレアの出身だったな。」
「はい。今日から半ば、故郷のレドグリアの町に常駐するみたいです。」
ここはシンクレア王国レドグリアの町。
グリーンフォレスト邸の一部が会議場として貸し出されていた。
「伝令!森蜘蛛の皇帝種が、緑の大森林より第二防衛砦に迫っています!」
「っ!またか・・・。セイラス、もう一度頼めるか?」
「かしこまりました。」
シンクレア王国の一部にも、クロト考案防衛システムが導入されている。
これが無ければとっくに町は危機的状況に陥っていた。
領主アルフォンスは、数時間前にも出て貰ったセイラスに再度出撃を頼む。
「伝令!第一防衛砦にフォレストバード皇帝種が襲来!」
「なにっ?・・・手が回らんか。やむを得ない、応援を・・・。」
「ん・・・。私、が・・・行く、よ・・・?」
「エメラ!?」
「お嬢様!?」
突然会議場に現れたエメラに面食らうアルフォンス。
だが、救援はありがたい。
「では、頼んだぞ?」
「ん・・・。任せ、て・・・。」
エメラは数分後に皇帝種をしとめ、暫く町へ留まることを告げたのだった。
ここはレモニア王国王都。
「北から皇帝種が迫ってきます!」
「東からも来ます!」
「ええい!さっさと迎撃させんか、このグズどもめ!」
「そうだ!早く殺せ!」
国王と第一王子が報告に来た男を怒鳴りつけていた。
その時、王城の外で轟音が。
「ぐあっ!・・・何事だ!?」
国王はそう叫びながら、周囲を確認した。
目の前には、輝く飛行型魔物が居た。
「・・・サンダーフェニックス。」
そう呟いたのは誰だったのか。
次の瞬間、玉座の間は雷球で破壊され尽くした。
その場に居た者は全員絶命。
サンダーフェニックスは悠々と飛び去って行った。
五日目日中。
レモニア王国、陥落。
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