異世界隠密冒険記

リュース

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第二部「創世神降臨」編

海の幸を堪能

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 テーブルに運ばれた料理を見て、アクアは目を輝かせていた。


「ふぁぁぁ・・・!すごいです、クロトさんっ!」

「そう言ってもらえると、とても嬉しいよ。」


 おあずけをくらわせるつもりも無いので、挨拶をしてからいただく。


「このお刺身とご飯が最高に合いますね・・・!」

「うん、ここまでの組み合わせは、中々無いよね。」


 アクアは大層美味しそうに食べている。

 専用の女優として雇えば、売り上げ上昇間違いなし。


「こちらの天麩羅というお料理は、変わった見た目ですね・・・?」

「馴染みは無いかもしれないけど、こっちのつゆにつけると美味しいよ?」

「はい・・・・・・っ!?」


 アクアは天麩羅を気に入ったようで、パクパクと食べ続けている。


「・・・・・・はっ!?すみませんっ、つい夢中になって・・・!」

「気にしないで。ほら、どんどん食べて?」

「はぃ・・・!」


 その後も、煮魚に唐揚げ、汁物と、大変美味しく頂いた。


「・・・・・・ふぅ。とても美味しかったです、クロトさん!」

「それは重畳。エビの尻尾まで食べてくれるとは、相当気に入ってくれたんだね?」

「ふぇ?・・・・・・ま、まさか、食べない部分だったのですか・・・!?」

「いや?そういう訳でもないけど、苦手な人も居るからね。」


 ニコニコ笑うクロトに、アクアは恥ずかしくなり、頬が赤くなった。


「それならそうと、食べてしまう前に仰ってくだされば・・・!」

「それは迷ったけど、あまりに美味しそうに食べるものだがら、言い辛くてね。」

「ッ!?」


 クロトに言われ、自分が食べている姿を顧みたのか、恥ずかしさで悶え始めた。


(アクアって、本当に可愛いよね・・・。)


 クロトは、もう何度目になるか分からない、そんな感想を抱いた。


 今すぐ抱き締めて撫でてあげたい。

 その柔らかい唇を奪いたい。

 部屋へ連れ帰って心ゆくまでかわいがりたい。


 そんな衝動がクロトに襲い掛かる。

 アクアと一緒にいると大抵こうなるので、抑える必要性がある。

 でないと、年中イチャつくことになってしまうのだから。


 アクアとの欲にまみれた退廃的な暮らしも悪くない。

 そう思ってしまう自分も居るが、そこはそれ。

 色々と不健全なので、今はまだ駄目だ。

 結婚した後、時折そういう日を作るのはいいかもしれないが。


 一日中、アクアと結ばれ続けている時間は、どれだけ甘美なのだろうか。

 可愛く喘ぐアクアと、欲望のままに貪り続ける自分。

 気が済むまで互いを求め続ける二人。


 そんな、やや不健全ながらも幸せな生活を想像すると、口元が緩みそうになる。

 基本が無表情のクロトからすれば、大変珍しいことである。


「あの、クロトさん?どうかなさいましたか?」

「え?」


 アクアがクロトの表面に表れていない変化を敏感に感じ取った。

 クロトの感情を察するのが、エメラと並んで得意なのだ。

 生憎、どんな変化なのかは分からないようだったが。


 隠すことでもないので、正直に話した。


「よく気づいたね。一日中、アクアと求め合っている状況を思い浮かべてたよ。」

「・・・ふぇっ?」

「ねえアクア。アクアはそんな一日のことを、どう思う?」

「・・・・・・ッッ!?」


 アクアは顔から湯気が出るほど赤くなって俯いた。


 そんな恥ずかしいことを臆面も無く尋ねたクロトは、流石としか言えない。

 普通、そのようなことを、無表情で尋ねられるだろうか。


(クロトさんと、一日中・・・!あああああっ・・・!!)


 その状況を想像しただけで、激しい幸福感に襲われる。

 心なしか、体が疼き始めたような気もしてきたアクア。


(そんな、幸せな日・・・今すぐにでも、過ごしたい・・・。)


 トロンとして色欲に塗れた瞳をしていることに、自分では気づかない。

 そして、その瞳のまま、クロトの方を見つめる。


「っ・・・!?」


 クロトは、アクアの瞳から強い情欲を感じて、背筋にゾクッとした感覚が走る。

 自分の思考が麻痺して、真っ白になっていくのを感じる。

 これは不味いと警鐘を鳴らしている自分は、どんどん消えていく。

 僅かに残った理性で、自分の息づかいが荒くなっているのが分かる。


 クロトは間違いなく興奮していた。

 仮にも魔物が出現する海の上だというのに、自分を抑えられる気がしない。

 だめだだめだと思いつつも、アクアへ少しづつ引き寄せられていく。




 そしてついに、アクアの目の前まで来てしまった。


「はぁ、はぁ、くろと、さん・・・わたしを、抱いて・・・!」

「っ!?アクアっ・・・!」


 アクアの切羽詰まった声がとどめとなり、クロトの頭は、完全に真っ白に。

 普段は殆ど表に出ない、溢れる男の本能のままに、アクアを押し倒した。

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