異世界隠密冒険記

リュース

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第二部「創世神降臨」編

幽霊船の戦果

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 解体の結果、船幽霊からは大した収穫は無し。

 永霊結晶が手に入った個体も居たが、やはり微妙。


 幽霊船長からは、剣や防具、同化結晶、水霊結晶、氷霊結晶が手に入った。


「剣や防具はどうでもいいけど、三つの結晶は良い収穫かな。」

「特に同化結晶は、色々と使い道がありそうですね。」


 続いて、沈没幽霊船なのだが、霊木と霊布を大量に入手した。

 どちらも、装備の強化に使えそうなのは良いが、解体がえらく大変だった。

 おかげで、この日の探索は終わりにしようと決めたほどだ。


「ミミックの方は・・・殆どが財宝、か。」

「身分証が入っていたのは、興味深いですね・・・。」


 ミミックの解体結果は、五割が普通の財宝、三割が超高価な財宝。

 ここまでは、割とどうでもいい物だ。

 売れば一財産だが、お金には困っていないので。


 一割が、アーティファクト類。

 大半はハズレだったが、幾つか当たりも混ざっていた。

 その中の一つが、龍の爪。

 一時的に攻撃力を上昇させるらしいのだが、リュノアが吸収してしまった。



 現在リュノアのステータスは、こうなっている。





黒竜皇「リュノア」
種族 魔物 創世種
レベル 70
HP  6000
MP  5650
筋力  2500
防御力 2300
魔力  2500
速力  2900
幸運    85


ユニークスキル
可変魔力生物9 


レアスキル
漆黒魔法10 黒竜魔法10 滅竜魔法5 竜皇魔法2
竜眼10 竜感10 竜力10 竜翼9 竜爪1 竜の叡智4


スキル
全耐性 即死無効 連携10





 竜皇魔法は、先程の戦闘で使用した「竜皇飛刃」が含まれた魔法になる。

 竜爪は、龍の爪を吸収して習得したらしい。

 可変魔力生物というのは、本当に謎が多い。


 能力値は・・・高い。

 既に天種の最強クラスに引けをとらない。

 流石にレベルの伸びは緩やかだが、創世種としての特徴なのだろうか。



「キュ・・・・・・。」


 当のリュノアは、クロトとアクアに甘えた後、再び睡眠。

 寝る子は育つと言うが、すくすくと育って欲しいと思うクロトだった。

 なお、今回眠っている場所は・・・アクアの胸部。



 話をミミックに戻すが、残りの一割は、ミミックの魔物としての素材。

 擬態結晶、変幻結晶、変幻魔宝箱の皮膚、などの素材が少し。


 ちなみに身分証は冒険者カードで、ランクはS+となっていた。

 ダイダル海域の渦潮地帯に挑戦して、散っていったのだろう。



 と、ここまでが幽霊船との戦闘による収穫になる。


 クロトは全てを収納し、アクアの方を向き直る。

 すると、アクアの様子が少しおかしいことに気づいた。


「アクア、顔が赤いけど、どうかしたの?」

「っ、その・・・リュノアちゃんの息が胸にかかって・・・。」

「・・・なるほど。」


 クロトはおおよその事情を理解した。


「それで、感じてしまっている、と。」

「違います!?くすぐったいというだけでっ・・・!」


 アクアはクロトの誤解を解くために、慌てて否定する。


「・・・本当に?」

「本当でっ、ひあっ!?」


 クロトの再確認に肯定しようとしたところで、リュノアがモゾモゾ動いた。

 唐突に動かれたせいで、変な声を上げることになってしまったアクア。


 クロトは一つため息を吐いて、諭すように告げた。


「アクア・・・僕は何とも思わないから、嘘を吐かなくてもいいんだよ?」

「本当に違うんですっ!信じてくださいっ・・・あっ、ひゃうんっ!?」


 恐らく本当なのだろうが、声を上げながらでは、欠片も説得力が無いのであった。






 断絶の立方体による断絶空間の中にて、アクアは真っ赤になって叫んでいた。


「信じてくださいっ!私っ、クロトさん以外で感じたりなんて・・・!!」

「うんうん、ちゃんと分かってるよ。」

「その言い方は分かっていません!」


 涙目になりながらも、必死で主張している。


 クロトも、本当はちゃんと分かっている。

 あえて適当な返事を返すことで、分かっていないと誤認させ、揶揄う。

 酷いことをするものだ。


 無表情なので、そんな空気は欠片も無いのがまた、アクアの誤解に拍車をかける。


「私っ、私はっ・・・!」


 いよいよ泣きそうなので、クロトは揶揄いを中止。

 詰め寄ってきていたアクアの唇を奪い、ベッドに押し倒す。


「んむっ・・・!?ふあっ・・・!ああっ・・・!」


 アクアはクロトの態度から、揶揄われていたことを理解。

 だが、文句を言う間もなく、何度も唇を奪われ続けた。



 クロトが先程のような揶揄い方をするなど、大変珍しいこと。

 やはり、クロトも男ということか。



 そのまま二人は、深夜になるまで、熱い時間を過ごしたのだった。

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