異世界隠密冒険記

リュース

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第二部「創世神降臨」編

十二星座の試練1

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 天の塔50F



 転移魔法陣に乗ったクロトたちが転移したのは、円形をした大きな部屋。

 壁には一定間隔で星十二天の紋章とレリーフが輝いている。

 天井は、星見の丘の如く、星の光が瞬いている。


「ようこそ、十二星座の試練へ。挑戦者諸君。」


 部屋の中に居たのは、人型であり、人型でない、言葉を話すナニカ。

 背は二メートル程であり、尻尾や鋏、角などが、体を構成している。



星の主「ゾディア」
種族 魔物 幻想種
レベル 100
HP  70000
MP  65000
筋力  36000
防御力 36000
魔力  36000
速力  36000
幸運    100


ユニークスキル
十二星座の支配者 始祖全剣術・星10 星神魔法10

レアスキル
星界突破10 覇王の気3



 詳しく解析している余裕はないものの、過去最強格なのは間違いない。

 あのゲイザーや深海竜をも超える強さで、ヘキサアイズに次いで強い。

 そして、ユニークモンスターにしてネームドモンスター。


 ユニークスキル「十二星座の支配者」は、星十二天の能力を全て使用可能。

 また、星力や星感、星眼、星の叡智などのスキルが内包されている。

 恐らく隠密者は意味を為さないであろう。



「クロトさんっ・・・!」


 アクアが思わずクロトの名前を呼ぶ。

 クロト以外の六人は、ゾディアの放つ覇気に気圧されているのだ。

 覇王の気は、格下である者の行動を阻害する効果があるようだ。


「ほう・・・?中央に居る女は、我の威圧を受けても平気なようだな?」

「・・・最初に言わせてもらうと、僕は男だよ。」

「・・・ふん、戯言を。貴様が男だと?どう見ても麗しい女ではないか。」


 クロトは顔を引き攣らせながら、納得した。

 ヴァルゴの翼が自分を女と誤認したのは、コイツのせいだ、と。


「くくく・・・!頭を下げて許しを請うなら、我の妾にしてやってもよいぞ?」

「絶対にお断りだね。そもそも、妻も居ないくせに妾というのも変な話だし。」

「貴様っ・・・!?」


 痛いところを突かれて怒りを浮かべるゾディア。

 アクアたちはそんなやり取りを見て、気圧される威圧がなくなったのを感じた。


「ふっ、まあよい。我の前に跪かせ、妾にしてくださいと懇願させてやろう!!」


 そうして、十二星座の試練は始まった。







「まずは小手調べからだ。行け!十二使徒よ!」


 ゾディアは玉座に腰掛け、手を翳し、星十二天レベル99を十二体繰り出した。


「っ、いきなり十二体全てですのっ!?」

「あれが十二体とは、とんでもない脅威でござるな・・・っ!」


 一体でも厄介な星十二天が十二体。

 クロトは星天装と光輪を使用し、即座に動いた。

 狙うは、星十二天「山羊」。


「神天龍十六夜連閃・極星!」

「グルルルルルッ!?」


 特殊能力頼りで防御の低い山羊は一瞬で切り刻まれ、絶命した。

 最初に狙ったのは、ナイトメアドールを出されると危険過ぎるという判断だ。


 ゾディアは山羊が瞬殺されるのを目の当たりにして目を見開いていた。


「ほう?中々やるではないか。そうでなくてはな!」


 それでも、余裕は全く失われていないが。

 クロトの動きを見切っていたのだろうと思われる。


「使徒どもに任せていては埒が明かんか。貴様は我が直々に相手をしよう。」

「ま、そうくるよね・・・。みんなは星十二天をお願い!」


 クロトはそう叫んで、返事も聞かずにゾディアと向き合う。

 光輪と星天装でクロトの能力値は平均15000程になっている。

 だが、ゾディアの40000には遠く及ばない。


 故に、時間制限の無い手札をもう一枚切る。


「リュノア、漆黒装!」

「キュ!!」


 収納から飛び出したリュノアが、クロトを包んでゆき、漆黒装モードへ移行。

 リュノアの能力値がクロトに加算され、それが四倍に。

 平均能力とは30000を超えて、何とかまともに戦えるようになった。


「ギリギリとはいえ、我の動きについてくるとはな!褒めて遣わす!」

「それはどう、も!」

「ムッ!」


 クロトの鋭い一撃を剣でガードし、ニヤリとするゾディア。


「身体能力で劣っているにも関わらず拮抗か!ますます貴様が欲しくなった!」

「いい加減気持ち悪いからやめてくれないかな?」

「くくっ!気の強い貴様を跪かせることができれば、さぞ愉快であろうなっ!」

「聞いてないし・・・。本当に気持ち悪い。」


 クロトはゾディアに性的な目で見られて、背筋に怖気が走った。

 顔は比較的整っているが、喜悦に歪んだ顔は、とても醜く感じられた。

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