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第二部「創世神降臨」編
移動する天の塔
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ここは泣く子も笑う闇ギルド「終末の鐘」。
「カザロフ、天の塔が移動しようとしてるんだよね・・・。」
「は?塔が移動するわけねぇだろ・・・?」
ついに頭がおかしくなったかと思いながらクロトを見据えるカザロフ。
残念ながらクロトの話は真実だ。
「まあ、移動なんてさせないんだけどね。」
「もはや意味が分かんねぇぞ・・・。」
現在、天の塔周辺の空間をループさせて、移動を阻止している状態なのだ。
その所業には、非常識に慣れた恋人たちも目を丸くしていた。
クロトは相変わらず、やることが突拍子もない。
「折角買い取った土地をカザロフに売却しないといけなくなるのは面倒だし。」
「俺が買い取れってか!?もらった金は二割近く使っちまったぞ!?」
「大丈夫。割引しておくから。」
「どこも大丈夫じゃねぇ!買い戻しなんてしねぇからな!?」
本来なら、カザロフに買い戻す義務など無い。
だが、相手がクロトとなると話は変わってくる。
「僕に借りが無かったっけ?」
「ちくしょうっ!!この外道が!!」
「寧ろ正道だと思うんだけどな・・・?」
カザロフは天の塔が特定空間をループしてくれて命拾いしたようだ。
最終的に元々の場所より少しずれた位置になるだろうとクロトは推測している。
「ところで、そこに飾ってある花、もしかしてヴィオラの?」
「・・・だったらどうした。」
急な話題転換に、カザロフは警戒心を高めた。
クロトは花瓶に活けられた花を見つめながら、首を横に振る。
「いや?ちゃんと父親やってるんだなぁ、と思ってね。」
「・・・んなこたぁねぇよ。」
揶揄う以外のこともできたんだなとクロトを見直すカザロフ。
仏頂面になりながらも少々照れているようだ。
実に分かりやすい。
「カザロフが照れても気持ち悪いだけだね。」
「てめぇ!!」
上がった評価が一度に下がったようだ。
相変わらずクロトは正直者だ。
「正直者が損をする世の中なんて・・・嫌な世界だね・・・。」
「てめぇは同じ正直でも微妙な悪意が混じってるからいけねぇんだよっ!」
全くもってその通りであった。
「ところで、ヴィオラが終末の鐘に来てるよ?」
「何故それを早く言わなかった!?」
「ギルド員の『ヴィオラちゃんを可愛がり隊』とかいう奴らに囲まれてるけど。」
「どこのどいつだっ!!」
カザロフは部屋を飛び出していったのだった。
「・・・只今帰還した。」
「おう。元気そうだな。」
「・・・それなりには。」
ヴィオラはカザロフの部屋を訪れていた。
近くまで来たので顔を見せにきたのだ。
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・帰る。」
「もう帰るのか!?」
「・・・用事は済んだ。」
回れ右して帰ろうとするヴィオラをカザロフは引き留める。
「まて、話がある。最近あいつ・・・クロトとはどうなんだ?」
「・・・特に何も。」
頬を赤らめながらそう告げたヴィオラ。
まるで説得力が無い。
だが、何も無いと言われては、問い詰めることも難しい。
年頃の娘を持つ父親ならではの苦労だろう。
「その、なんつーか、クロトから不当な扱いは受けてねぇか?」
「・・・それは無い。みんな平等に、この上なく愛してくれている。」
「っ、そうかよ・・・。」
ヴィオラの、愛してくれている、という発言を聞いて複雑な心境のカザロフ。
クロトなら大事な娘を任せられるし、寧ろクロト以上の男など居ないに等しい。
そう思ってはいるが、やはり愛娘を嫁にやるというのは辛いのだろう。
カザロフは今更日和り始めたようだ。
「クロトの事はどれくらい好きだ?別に無理して結婚しなくていいんだぜ?」
「・・・クロトは世界で一番好き。おかしくなりそうなくらいに、大好き。」
「ぐはっ!?」
カザロフ は 致命傷 だ!
ヴィオラは悲壮感漂う表情のカザロフを放置して、部屋を後にした。
嘘や誤魔化しをしたくなかった為に本気で答えたのだが・・・。
ヴィオラ自身にもダメージがあったようで、顔が真っ赤になっている。
「・・・好き、大好き。ああああああっ・・・!」
自分はなんと恥ずかしいことを口走ったのかと悶えるヴィオラ。
クロトに聞かれていなかったのは不幸中の幸いだと思い、気持ちを切り替える。
「僕のこと、おかしくなりそうなくらいに大好きなんだって?」
「・・・!?いつから・・・!?」
「最初からあの部屋に居たけど?」
「・・・ぅああああっ!?」
残念。クロトには全て聞かれていたようだ。
その後、ヴィオラはクロトに散々弄られて、ノックアウトされたのだった。
「カザロフ、天の塔が移動しようとしてるんだよね・・・。」
「は?塔が移動するわけねぇだろ・・・?」
ついに頭がおかしくなったかと思いながらクロトを見据えるカザロフ。
残念ながらクロトの話は真実だ。
「まあ、移動なんてさせないんだけどね。」
「もはや意味が分かんねぇぞ・・・。」
現在、天の塔周辺の空間をループさせて、移動を阻止している状態なのだ。
その所業には、非常識に慣れた恋人たちも目を丸くしていた。
クロトは相変わらず、やることが突拍子もない。
「折角買い取った土地をカザロフに売却しないといけなくなるのは面倒だし。」
「俺が買い取れってか!?もらった金は二割近く使っちまったぞ!?」
「大丈夫。割引しておくから。」
「どこも大丈夫じゃねぇ!買い戻しなんてしねぇからな!?」
本来なら、カザロフに買い戻す義務など無い。
だが、相手がクロトとなると話は変わってくる。
「僕に借りが無かったっけ?」
「ちくしょうっ!!この外道が!!」
「寧ろ正道だと思うんだけどな・・・?」
カザロフは天の塔が特定空間をループしてくれて命拾いしたようだ。
最終的に元々の場所より少しずれた位置になるだろうとクロトは推測している。
「ところで、そこに飾ってある花、もしかしてヴィオラの?」
「・・・だったらどうした。」
急な話題転換に、カザロフは警戒心を高めた。
クロトは花瓶に活けられた花を見つめながら、首を横に振る。
「いや?ちゃんと父親やってるんだなぁ、と思ってね。」
「・・・んなこたぁねぇよ。」
揶揄う以外のこともできたんだなとクロトを見直すカザロフ。
仏頂面になりながらも少々照れているようだ。
実に分かりやすい。
「カザロフが照れても気持ち悪いだけだね。」
「てめぇ!!」
上がった評価が一度に下がったようだ。
相変わらずクロトは正直者だ。
「正直者が損をする世の中なんて・・・嫌な世界だね・・・。」
「てめぇは同じ正直でも微妙な悪意が混じってるからいけねぇんだよっ!」
全くもってその通りであった。
「ところで、ヴィオラが終末の鐘に来てるよ?」
「何故それを早く言わなかった!?」
「ギルド員の『ヴィオラちゃんを可愛がり隊』とかいう奴らに囲まれてるけど。」
「どこのどいつだっ!!」
カザロフは部屋を飛び出していったのだった。
「・・・只今帰還した。」
「おう。元気そうだな。」
「・・・それなりには。」
ヴィオラはカザロフの部屋を訪れていた。
近くまで来たので顔を見せにきたのだ。
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・帰る。」
「もう帰るのか!?」
「・・・用事は済んだ。」
回れ右して帰ろうとするヴィオラをカザロフは引き留める。
「まて、話がある。最近あいつ・・・クロトとはどうなんだ?」
「・・・特に何も。」
頬を赤らめながらそう告げたヴィオラ。
まるで説得力が無い。
だが、何も無いと言われては、問い詰めることも難しい。
年頃の娘を持つ父親ならではの苦労だろう。
「その、なんつーか、クロトから不当な扱いは受けてねぇか?」
「・・・それは無い。みんな平等に、この上なく愛してくれている。」
「っ、そうかよ・・・。」
ヴィオラの、愛してくれている、という発言を聞いて複雑な心境のカザロフ。
クロトなら大事な娘を任せられるし、寧ろクロト以上の男など居ないに等しい。
そう思ってはいるが、やはり愛娘を嫁にやるというのは辛いのだろう。
カザロフは今更日和り始めたようだ。
「クロトの事はどれくらい好きだ?別に無理して結婚しなくていいんだぜ?」
「・・・クロトは世界で一番好き。おかしくなりそうなくらいに、大好き。」
「ぐはっ!?」
カザロフ は 致命傷 だ!
ヴィオラは悲壮感漂う表情のカザロフを放置して、部屋を後にした。
嘘や誤魔化しをしたくなかった為に本気で答えたのだが・・・。
ヴィオラ自身にもダメージがあったようで、顔が真っ赤になっている。
「・・・好き、大好き。ああああああっ・・・!」
自分はなんと恥ずかしいことを口走ったのかと悶えるヴィオラ。
クロトに聞かれていなかったのは不幸中の幸いだと思い、気持ちを切り替える。
「僕のこと、おかしくなりそうなくらいに大好きなんだって?」
「・・・!?いつから・・・!?」
「最初からあの部屋に居たけど?」
「・・・ぅああああっ!?」
残念。クロトには全て聞かれていたようだ。
その後、ヴィオラはクロトに散々弄られて、ノックアウトされたのだった。
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