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第三部「全能神座争奪戦」編
プロローグ27
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アウターワールド、そのノーマルエリアにて、一人の女性が歩いていた。
太陽の光を浴びて白金色に輝く、白く艶やかなギリギリセミロングの髪。
瞳の色は黒にも白にも見える疑似的なオッドアイで、不思議と健康的に見える。
身に着けているのは、白を基調として、所々に黒があしらわれたロングコート。
見る人が見れば、某人物のコートと真逆でありつつ、とても近しいと思うはず。
ショートパンツと黒い二―ソックス。
半袖と長袖を即座に切り替えられるコートの袖。
防具こそ無いが、キッチリと守られている首元。
そのところどころから覗く健康的で色白で肌は、さぞ魅力的に映るだろう。
男性からだけでなく、女性からも。
顔の造形こそ二十歳女性において上の下ないし上の中あたりの美人止まり。
しかし、全体を見れば、十人中七人か八人は擦れ違った時に振り向くレベルだ。
その女性、シロナこと日向白奈は、歩きながら次なる行動について考えていた。
「うーん・・・さっきの虹色に輝く光は何だったんだろう・・・?二十四個に分裂して方々に散っていったけれど・・・凄い大きなエネルギーを感じたし・・・。」
シロナは声に出しつつ、先程起きた不可解な現象について思考する。
つい先刻、彼女がブルーエリアを歩いている時、ノーマルエリアの上空で何かが虹色に輝いた。
途轍もなく大きな力を感じさせるそれは、果たして何だったのか。
シロナはそれを調べる為に、滅多に訪れないノーマルエリアに来たのだ。
「・・・あれ?よくよく考えれば、散っていった先に向かうべきなんじゃ!?」
彼女の言う通り、調査の為であれば、その方が確実だ。
今更ながらにそのことに気づいたシロナは、だがあまり気にしていない。
何故なら・・・
「ま、こっちに来た方が絶対にいいことありそうだし、別にいいよねっ?」
シロナは質問系で言葉を発したが、誰も答える者は居ない。
彼女、考えていることが直ぐに口に出るタイプなのだ。
とはいえ、聞かれて困ることは決して口にしない故、欠点とは呼べない、はず。
と、そんな時、少し離れた場所の空から何かが降ってくるのを見つけた。
それは黒い物体で、細長い形状をしていた。
また、でこぼこしており、直線が少ないそれ。
彼女は目を凝らしその正体を看破した。
「空から何か降ってくると思ったら、なんだクロトかぁ・・・。」
シロナは空から目を外し、止めていた足を再び動かし始め・・・すぐに止めた。
(・・・ん?クロトが降ってくる?)
シロナは足を止め、もう一度状況を顧みて・・・気づいた。
「・・・クロトっ!?何で空から降ってくるのさっ!?ていうか、ちょ、気絶してるよね!?このままだと地面に叩きつけられて・・・そこの落下物、いや、落下人間!ちょっと待ったぁーっ!!」
シロナは慌てて全力で走り出し、最後はスライディングをしつつ、ギリギリのところで落下点に滑り込んだ。
そして、衝撃を殺しつつ、クロトをキャッチ。
あわや大惨事が起こるところだったのを寸でのところで食い止めた。
クロトは、何気に人生最大の危機を偶然通りかかったシロナに救われた。
シロナはファインプレーである。
「はぁぁぁぁ・・・!!ま、間に合ったぁぁぁ・・・!!」
シロナは仰向けになったまま、何とか助けられたことに安堵した。
万が一にも死なせてしまったら、絶望という言葉が生温い程にショックを受けただろう。そう確信できるくらいに、彼女は深く安堵していた。
「朝から感じていた予感はこれかぁ・・・。朝ご飯も食べずに来た甲斐があったよぉ・・・。もう少し遅れていたらと思うと・・・ああ怖い怖い。」
自分の上で、どこかあどけなさの残る顔立ちを見せて気絶している男性。
彼女の親友をギュッと抱き締めながら、シロナはひと時の幸せに浸った。
傍から見れば恋人としか見えないだろうが、あくまでも二人は親友である。
そこに性的なものがあるかと尋ねられれば、無い・・・かもしれない。
この二人はまだ幼いころに死に別れた為に、無いとは言い切れない。
とはいえ、それは些細な問題だろう。
彼と彼女にとって、互いの存在は他の何にも代えがたいものなのだから。
クロトにとっては、恋人と同列に並ぶ存在と言ってもいい。
恋愛感情無しで、恋人と同じ位置に存在できる。
そう言えば、どれだけ掛け替えのない存在か分かるだろう。
もっとも、そこから恋愛感情に発展したところで、何ら変化はない。
つまり、アクアたちより大事になるという訳ではない。
恋人と親友、この両者はあくまで、同列な存在なのだ。
一般には理解しがたいことではあるが、彼と彼女には、それが真理。
誰にも理解されずとも、それが厳然たる事実としてここにある。
シロナはクロトを抱き締めつつ、そこでふと思った。
「・・・それで、どうして空から降ってきたの?新時代のバンジージャンプ?」
シロナはクロトが目を覚ますまでの間、今回の件の考察を始めた。
運に流されるままではいけない。
運を理解して、ここへ至るまでの路を理解しなければならない。
それが、運と対等に付き合うということなのだから。
「とりあえず、お腹すいたなぁ・・・」
太陽の光を浴びて白金色に輝く、白く艶やかなギリギリセミロングの髪。
瞳の色は黒にも白にも見える疑似的なオッドアイで、不思議と健康的に見える。
身に着けているのは、白を基調として、所々に黒があしらわれたロングコート。
見る人が見れば、某人物のコートと真逆でありつつ、とても近しいと思うはず。
ショートパンツと黒い二―ソックス。
半袖と長袖を即座に切り替えられるコートの袖。
防具こそ無いが、キッチリと守られている首元。
そのところどころから覗く健康的で色白で肌は、さぞ魅力的に映るだろう。
男性からだけでなく、女性からも。
顔の造形こそ二十歳女性において上の下ないし上の中あたりの美人止まり。
しかし、全体を見れば、十人中七人か八人は擦れ違った時に振り向くレベルだ。
その女性、シロナこと日向白奈は、歩きながら次なる行動について考えていた。
「うーん・・・さっきの虹色に輝く光は何だったんだろう・・・?二十四個に分裂して方々に散っていったけれど・・・凄い大きなエネルギーを感じたし・・・。」
シロナは声に出しつつ、先程起きた不可解な現象について思考する。
つい先刻、彼女がブルーエリアを歩いている時、ノーマルエリアの上空で何かが虹色に輝いた。
途轍もなく大きな力を感じさせるそれは、果たして何だったのか。
シロナはそれを調べる為に、滅多に訪れないノーマルエリアに来たのだ。
「・・・あれ?よくよく考えれば、散っていった先に向かうべきなんじゃ!?」
彼女の言う通り、調査の為であれば、その方が確実だ。
今更ながらにそのことに気づいたシロナは、だがあまり気にしていない。
何故なら・・・
「ま、こっちに来た方が絶対にいいことありそうだし、別にいいよねっ?」
シロナは質問系で言葉を発したが、誰も答える者は居ない。
彼女、考えていることが直ぐに口に出るタイプなのだ。
とはいえ、聞かれて困ることは決して口にしない故、欠点とは呼べない、はず。
と、そんな時、少し離れた場所の空から何かが降ってくるのを見つけた。
それは黒い物体で、細長い形状をしていた。
また、でこぼこしており、直線が少ないそれ。
彼女は目を凝らしその正体を看破した。
「空から何か降ってくると思ったら、なんだクロトかぁ・・・。」
シロナは空から目を外し、止めていた足を再び動かし始め・・・すぐに止めた。
(・・・ん?クロトが降ってくる?)
シロナは足を止め、もう一度状況を顧みて・・・気づいた。
「・・・クロトっ!?何で空から降ってくるのさっ!?ていうか、ちょ、気絶してるよね!?このままだと地面に叩きつけられて・・・そこの落下物、いや、落下人間!ちょっと待ったぁーっ!!」
シロナは慌てて全力で走り出し、最後はスライディングをしつつ、ギリギリのところで落下点に滑り込んだ。
そして、衝撃を殺しつつ、クロトをキャッチ。
あわや大惨事が起こるところだったのを寸でのところで食い止めた。
クロトは、何気に人生最大の危機を偶然通りかかったシロナに救われた。
シロナはファインプレーである。
「はぁぁぁぁ・・・!!ま、間に合ったぁぁぁ・・・!!」
シロナは仰向けになったまま、何とか助けられたことに安堵した。
万が一にも死なせてしまったら、絶望という言葉が生温い程にショックを受けただろう。そう確信できるくらいに、彼女は深く安堵していた。
「朝から感じていた予感はこれかぁ・・・。朝ご飯も食べずに来た甲斐があったよぉ・・・。もう少し遅れていたらと思うと・・・ああ怖い怖い。」
自分の上で、どこかあどけなさの残る顔立ちを見せて気絶している男性。
彼女の親友をギュッと抱き締めながら、シロナはひと時の幸せに浸った。
傍から見れば恋人としか見えないだろうが、あくまでも二人は親友である。
そこに性的なものがあるかと尋ねられれば、無い・・・かもしれない。
この二人はまだ幼いころに死に別れた為に、無いとは言い切れない。
とはいえ、それは些細な問題だろう。
彼と彼女にとって、互いの存在は他の何にも代えがたいものなのだから。
クロトにとっては、恋人と同列に並ぶ存在と言ってもいい。
恋愛感情無しで、恋人と同じ位置に存在できる。
そう言えば、どれだけ掛け替えのない存在か分かるだろう。
もっとも、そこから恋愛感情に発展したところで、何ら変化はない。
つまり、アクアたちより大事になるという訳ではない。
恋人と親友、この両者はあくまで、同列な存在なのだ。
一般には理解しがたいことではあるが、彼と彼女には、それが真理。
誰にも理解されずとも、それが厳然たる事実としてここにある。
シロナはクロトを抱き締めつつ、そこでふと思った。
「・・・それで、どうして空から降ってきたの?新時代のバンジージャンプ?」
シロナはクロトが目を覚ますまでの間、今回の件の考察を始めた。
運に流されるままではいけない。
運を理解して、ここへ至るまでの路を理解しなければならない。
それが、運と対等に付き合うということなのだから。
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