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第三部「全能神座争奪戦」編
アッシュとアヤカ
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その後、クロトはシロナを揶揄い、とある条件と引き換えに手打ちとした。
なお、相方の女性が居るにも関わらず聞き耳を立てた男が二人ほどしばかれたのはどうでもいいことだろう。
内側からの付き合いか、こちらにきてからの付き合いか。
どちらもありうるが、ここでは独り身の方が少ないくらいである。
ちなみに、手打ちの条件とは・・・
「ね、ねぇクロト、本当にここでやるの・・・?」
「勿論。今更嫌とは言わせないよ?」
「くぅぅ・・・! 昔はこんな一面、無かったのにぃ・・・!」
シロナとしては、手打ちの条件を飲まざるを得ない。
一応、ここでクロトの恥ずかしい秘密をばらすという手もあるのだが、そうなれば暴露合戦の始まりで、双方ともに負う傷が大きすぎる。
だから、この段階で手を打つのは暗黙の了解のようなものだ。
無論、不利な方が相手の条件を飲むのも忘れない。
「でも、でもっ、こんな人前で膝枕させるかなぁっ!? どれだけ好きなの!?」
「一応言っておくけど、僕が好きなのは膝枕ではなくシロナだからね?」
「またクロトがデレたっ!?」
そんなこんなで、クロトは再びシロナの膝枕にお世話になったのだった。
シロナは膝枕をしつつ、思った。
(はぁ・・・視線が気になる。それに、意識しちゃったせいで更に太腿がウズウズするんだけどっ!? でも、クロトとこうしていると幸せなんだよねぇ・・・。)
何だかんだで普通にしてあげているシロナ。
先程のように恥ずかしがったのも、半分以上は冗談だったのだろう。
そんな中、<深紅>地区の方から一組のパーティーが戻ってきた。
男性と女性が一人ずつで、少し傷を負いながらも戦闘に支障はなさそうに見える。
緩んでいたキャンプ地の空気が再び引き締まる。
入ってきた赤髪の男性と黒髪の女性は、緩んでいたキャンプ地の空気を訝しがりながらも、掲示板の下まで移動。何事か小声で相談してから、一枚の紙を剥がした。
そして向かうのは・・・クロトとシロナの下。
「済まないが、これを張ったのは君たちで―――」
「馬鹿っ!どう見ても取り込み中でしょう!?少しくらい待てないの!?」
「いや、しかしだな・・・」
「そんなんだから朴念仁と言われるのよっ!」
「ぐむっ・・・」
赤髪の男性と黒髪の女性は唐突に漫才を始めた。
そのせいでまたしてもキャンプ地の空気が緩み始める。
「クロトクロト、お客さんだよ?」
「ん、あと百年・・・」
「そんなに寝たら私の足が痺れちゃうからねっ!?」
ツッコミどころはそこなのか、というツッコミが、周囲の者の心の中で響いた。
クロトは、冗談はさておき、といった風に起き上がり、二人の訪問客を見据えた。
赤髪の男性はかなりのイケメンで長身。朴念仁という雰囲気が漂う。
黒髪の女性は東国風の顔立ちでそこそこ美人。世話焼きっぽい。
これを見てクロトが思ったことは・・・
「・・・お似合いのカップルだと思うよ?」
「「んなっ!?」」
「あははははっ・・・! クロトっ、最初に言うのがそれなのっ!?」
クロトとしては誰しも一度は思うだろうことを言ったに過ぎない。
揶揄って遊ぶ意図は断じて存在しないのだ。
「と、初めまして。僕はクロト。レベル125だよ。新参者だけど宜しくね?」
「私はクロトが大好きなシロナちゃんだよっ!レベルは152!新参者じゃないけど宜しくねっ!」
「あ、ああ・・・俺はアッシュだ。レベルは128だ。こっちは・・・俺のパートナーで、アヤカだ。レベルは・・・幾つだったかな?」
「122よっ!この前教えたばかりなのにもう覚えてないのっ!?」
アヤカと呼ばれた黒髪長髪女性になじられ、アッシュは酷く居心地が悪そうだ。
教えた方もそう簡単に忘れられては怒りたくもなるだろう。
だが、アッシュの方にも言い分はあるようで・・・。
「いやしかし、あの時は夢中でお前とむぐっ!?」
「この馬鹿っ!!恥ずかしいから余計なことまで言わなくていいのよっ!」
その時のことを口走り始めたアッシュの口を、アヤカが塞いだ。
何を言おうとしたのかは・・・言うまでもあるまい。
「・・・ゴホン! それで、この光り輝く物体について情報があるのだけど、対価には何を貰えるのかしらね?」
「んー、まず、その輝く物体がどんな物だったのかを教えてほしい。それを聞いてから判断するから。」
クロトの言にアヤカは眉を顰め、少し考えてから口を開いた。
「・・・それも立派な情報の内なのだけれど?」
「分かってるよ。だから手始めに・・・シロナの膝枕を進呈してもいい」
「要らないわよそんなものっ!? それに何でそんな苦渋の決断をしたみたいな言い方なの!?」
「私の太腿がそんなものって言われたっ!?」
アヤカは咄嗟にそう言い返し、クロトに交渉事を丸投げすることにしたシロナは目を見開いて驚愕した。
なお、膝枕を勝手に交渉材料にされたことについては怒っていない。
そういうことも含めてクロトに一任しているのだから。
足りない知識についてサポートはすれど、内容そのものには口を出さないのだ。
なお、相方の女性が居るにも関わらず聞き耳を立てた男が二人ほどしばかれたのはどうでもいいことだろう。
内側からの付き合いか、こちらにきてからの付き合いか。
どちらもありうるが、ここでは独り身の方が少ないくらいである。
ちなみに、手打ちの条件とは・・・
「ね、ねぇクロト、本当にここでやるの・・・?」
「勿論。今更嫌とは言わせないよ?」
「くぅぅ・・・! 昔はこんな一面、無かったのにぃ・・・!」
シロナとしては、手打ちの条件を飲まざるを得ない。
一応、ここでクロトの恥ずかしい秘密をばらすという手もあるのだが、そうなれば暴露合戦の始まりで、双方ともに負う傷が大きすぎる。
だから、この段階で手を打つのは暗黙の了解のようなものだ。
無論、不利な方が相手の条件を飲むのも忘れない。
「でも、でもっ、こんな人前で膝枕させるかなぁっ!? どれだけ好きなの!?」
「一応言っておくけど、僕が好きなのは膝枕ではなくシロナだからね?」
「またクロトがデレたっ!?」
そんなこんなで、クロトは再びシロナの膝枕にお世話になったのだった。
シロナは膝枕をしつつ、思った。
(はぁ・・・視線が気になる。それに、意識しちゃったせいで更に太腿がウズウズするんだけどっ!? でも、クロトとこうしていると幸せなんだよねぇ・・・。)
何だかんだで普通にしてあげているシロナ。
先程のように恥ずかしがったのも、半分以上は冗談だったのだろう。
そんな中、<深紅>地区の方から一組のパーティーが戻ってきた。
男性と女性が一人ずつで、少し傷を負いながらも戦闘に支障はなさそうに見える。
緩んでいたキャンプ地の空気が再び引き締まる。
入ってきた赤髪の男性と黒髪の女性は、緩んでいたキャンプ地の空気を訝しがりながらも、掲示板の下まで移動。何事か小声で相談してから、一枚の紙を剥がした。
そして向かうのは・・・クロトとシロナの下。
「済まないが、これを張ったのは君たちで―――」
「馬鹿っ!どう見ても取り込み中でしょう!?少しくらい待てないの!?」
「いや、しかしだな・・・」
「そんなんだから朴念仁と言われるのよっ!」
「ぐむっ・・・」
赤髪の男性と黒髪の女性は唐突に漫才を始めた。
そのせいでまたしてもキャンプ地の空気が緩み始める。
「クロトクロト、お客さんだよ?」
「ん、あと百年・・・」
「そんなに寝たら私の足が痺れちゃうからねっ!?」
ツッコミどころはそこなのか、というツッコミが、周囲の者の心の中で響いた。
クロトは、冗談はさておき、といった風に起き上がり、二人の訪問客を見据えた。
赤髪の男性はかなりのイケメンで長身。朴念仁という雰囲気が漂う。
黒髪の女性は東国風の顔立ちでそこそこ美人。世話焼きっぽい。
これを見てクロトが思ったことは・・・
「・・・お似合いのカップルだと思うよ?」
「「んなっ!?」」
「あははははっ・・・! クロトっ、最初に言うのがそれなのっ!?」
クロトとしては誰しも一度は思うだろうことを言ったに過ぎない。
揶揄って遊ぶ意図は断じて存在しないのだ。
「と、初めまして。僕はクロト。レベル125だよ。新参者だけど宜しくね?」
「私はクロトが大好きなシロナちゃんだよっ!レベルは152!新参者じゃないけど宜しくねっ!」
「あ、ああ・・・俺はアッシュだ。レベルは128だ。こっちは・・・俺のパートナーで、アヤカだ。レベルは・・・幾つだったかな?」
「122よっ!この前教えたばかりなのにもう覚えてないのっ!?」
アヤカと呼ばれた黒髪長髪女性になじられ、アッシュは酷く居心地が悪そうだ。
教えた方もそう簡単に忘れられては怒りたくもなるだろう。
だが、アッシュの方にも言い分はあるようで・・・。
「いやしかし、あの時は夢中でお前とむぐっ!?」
「この馬鹿っ!!恥ずかしいから余計なことまで言わなくていいのよっ!」
その時のことを口走り始めたアッシュの口を、アヤカが塞いだ。
何を言おうとしたのかは・・・言うまでもあるまい。
「・・・ゴホン! それで、この光り輝く物体について情報があるのだけど、対価には何を貰えるのかしらね?」
「んー、まず、その輝く物体がどんな物だったのかを教えてほしい。それを聞いてから判断するから。」
クロトの言にアヤカは眉を顰め、少し考えてから口を開いた。
「・・・それも立派な情報の内なのだけれど?」
「分かってるよ。だから手始めに・・・シロナの膝枕を進呈してもいい」
「要らないわよそんなものっ!? それに何でそんな苦渋の決断をしたみたいな言い方なの!?」
「私の太腿がそんなものって言われたっ!?」
アヤカは咄嗟にそう言い返し、クロトに交渉事を丸投げすることにしたシロナは目を見開いて驚愕した。
なお、膝枕を勝手に交渉材料にされたことについては怒っていない。
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