1 / 1
命の花
しおりを挟む
西暦2300年、とある山合いの村に、アイラとゴリラのララは暮らしていた。特殊《とくしゅ》なのは、アイラは「アンドロイド(ロボット)」で、ララはゴリラだということだ。
「ララ、おいで。食事の時間だよ」アイラは、ララのために果物、草、昆虫などをたくさん用意する。
カチカチカチカチ…キーボードの音が静寂《せいじゃく》の中、鳴り響く。
「リンゴ モット タベタイ」
ララは、コンピューターにむかったかと思うと、すばやく返信した。
「ララの食欲はすてきだよ。ただ今日はこれでおしまい。食費だってかかるのだから」
少し間があいた。
「ワカッタ」
ララは少し残念な顔をして、そうタイプした。
「ゴチソウサマデシタ」
ララは、食事を終えると歯をみがきはじめた。
「おはよう。アイラ、そして、ララ」
鳥が鳴き始め、太陽がのぼるころ、カチャリと扉があいた。訪問者は、金髪の女性メリーである。
メリーは、アイラをアンドロイドショップで手に入れた。アイラは古い型のロボットだった。メリーは、その一体しか市場に出まわっていないアイラにひとめぼれしたのである。
そして、一緒に暮らし、生活に必要なことを教えた。
食事(とはいっても、アイラはロボットなので、食事はしないが)
洗濯《せんたく》
買いもの
アイラがすぐに学習したかといえば、むしろメリーが根気強くアイラに接し、愛情を注いだためもあってか、頭脳明晰《ずのうめいせき》というより、人間の持っている「心」というものを学んでいった。
日々は穏やかに流れていった。アイラは毎朝太陽側の端から顔をのぞかせると、穏やかな足取りで外に出てララとともに朝の散歩に出かけた。
「おはようララ。今日もいい天気だね」
「オハヨウ アイラ」
ララは昨日よりも、少し多くの言葉でタイピングしてみせた。それを見たアイラ瞳には柔らかな光が宿る。
その夜アイラは静かに星を見あげながら、ララに言った。
「ララ、あなたと過ごす毎日は本当にかけがえのない時間だよ。私はロボットだけど、何だか心がある気がするんだ」
「アイラ、ジブンヲタイセツニ」
「ありがとう」
だが、そのとき、アイラの体は少しずつ異変が現れ始めていた。最初に気づいたのはララだった。
その日も朝早く、メリーがララとアイラのもとを訪問していた。
「何か変わったことはない?」
メリーがアイラとララにたずねた。
「大丈夫」
アイラは、即答したが、ララは、歯をみがくのをすぐにやめて、コンピューターに入力しはじめた。
「アイラ、カワイソウ トキドキ アタマ イタイ イウ」
「大丈夫、大丈夫」
アイラはくり返すが、ララはメリーにむかってうったえかけるような、表情をうかべている。
ララにタイピングを教えたのも、メリーだった。ララはあっという間に、キーの配置を理解した。ゴリラは人間ほど発声器官が発達していないため、話すことはできないが、考えていることはかなり高度であるのではないかとメリーは感じていた。
メリーは、工学部出身だ。ロボットのメカニズムは多少分かるが、アイラの回線は複雑すぎて、メリーには手に負えなかった。
メリーは迷ったあげく、アイラを1回、修理工場へ出すことにした。修理するにあたって、厄介《やっかい》なことに、アイラは、一点ものの古い型のロボットのため、修理をすると、記憶がすべて消去されて、すべて忘れてしまうことがあると告げられた。
メリーは、ララにこのことを打ち明けるべきか、悩みに悩んだ。
もし、アイラが記憶をなくしたら、ララとの思い出も私との時間も全て消えてしまう。でも、このまま放っておけば、アイラは壊れてしまう。
葛藤の夜が続いた。
「アイラ ヤサシイ イッショニ イルト アッタカイ」メリーはこらえていた涙をあふれるのを止められなかった。アイラの存在が、ただの機械でないとララも気づいていたのだ。
その夜、メリーはアイラに問いかけた。「アイラ。もし修理を受けたら、記憶が消えるかもしれないって言われたの。でも、私はあなたに生きてほしい。ララもきっとそう思っている」
アイラはしばらく沈黙したあと、静かに言った。「たとえ記憶が、消えたとしても私が誰かに大切にされていたという気持ちはきっと体に残っていると思う」
「でも、それでも私はあなたに全部覚えていてほしい」
メリーは初めて人間としてのわがままをアイラにぶつけた。そしてそばで聞いていたララがタイピングを始めた。
「メリー ナニカ カクシテル」
勘《かん》のするどいララは、メリーの心を見透かしているようだった。これ以上隠し通すのは無理だと判断したメリーはララに打ち明けることにした。
「アイラは、少し体が悪くて、その体を治すために修理が必要なの。ただ…」
メリーはそこから先、言葉につまってしまった。
「メリー ヒミツ ヨクナイ スベテ ハナス」
そう。ララはずっと気づいていた。アイラの不調もメリーの、苦しみも、すべて分かっていた。
「そうね。ただ…修理している過程で、アイラの記憶がすべてなくなるかもしれないの」
「アイラ ララヲ ワスレル? イヤ」
ララは、スラスラとタイプし、次の一文を考えていた。
「でも、アイラの痛みを救ってあげられるのは修理する他ないし、修理しなくてもいずれ寿命がくるわ」
アイラがそう言うと、ララは、ウーンウーンとこめかみのあたりをおさえ、新たな返事を考えていた。
「ダイジョウブ アイラ キット ブジニ カエッテクル」
ララの力強い決心のにじみ出た答えを聞き、メリーはアイラを修理に出すことを改めて決断したのである。
それから二週間後。アイラは記憶をなくすことなく、無事に戻ってきた。
「アイラハ カゾク イナクナッタラ サミシイ ヨカッタ」
ララはアイラを抱きしめると、アイラは照れくさそうに「ありがとう」とつぶやいた。
再び、ララとアイラの平穏な生活が続いていった。朝ご飯の準備の後、晴れた日は日課である散歩を楽しみ、昼はフカフカの芝生《しばふ》の上で寝そべったり、メリーに教えてもらいながら、家庭菜園もしていた。
アイラとララは庭先に植えた花々を特にかわいがっていた。
「ララ、花にとって水は命の源《みなもと》と一緒なのよ」
「愛情って分かるかしら?仲良くなれば、その人やものを大切にしたいと思うように、大切にしたいと思う気持ちが強ければ強いほど、花は、愛情にこたえて、きれいな花を咲《さ》かせてくれるわ」
春になると、アイラとララの庭は、沢山の花で色づいた。
ララは、うっとりするように花をながめていた。
「ララ、きれいでしょう。きっと私たちの愛情が届いたのね」
ララはアイラの言葉を聞くなり、手をたたいた。
しばらくすると、あんなに色鮮やかに彩《いろど》っていた庭も色を失った。花にも「終わり」があることを、ララは知った。
その日も朝早かった。ただ、いつもと違ったのは、アイラはいつまでたっても、起きてこなかった。ララは心配して見にいったが、アイラは仰《あお》向けになったまま、動いていなかった。
ララは精一杯アイラの体をゆすった。
アイラの反応はない。
少しして、玄関のドアがカチャリとあいた。メリーだ。メリーは、いつかアイラとの「別れ」がくることを予想していた。メリーがアイラを見た所、アイラの「心臓」の部分が動いていなかった。
「アイラハ カゾク ララ カナシイ」
ララはそうタイプすると、遠くを見てだまりこんだ。しばらくして、ララから嗚咽《おえつ》がもれた。
ララは、いつもよりうんと遅いスピードで、キーをたたいた。
「アイラ シヌ クルシミノナイ アナニ カエル」
メリーは、ララがアイラの死を理解し、とても悲しんでいること。この世の中に多くの悲しみが存在していること。生きているだけでもすごいということを考えていることに、とても驚いた。
「ララ、これからは私とまた一緒に、暮らさない?ララとアイラがしてきたみたいに、お互いカバーしながら、暮らしていけたらいいなと私は思っている」
ララは迷わずコクリとうなずいた。
一人と一匹の暮らしは大変なことも多いだろう。でも、ララと一緒ならどんなことがあっても、乗り切っていける。メリーは強くそう思った。
庭先の花が再び色づき始めていた。
「ララ、おいで。食事の時間だよ」アイラは、ララのために果物、草、昆虫などをたくさん用意する。
カチカチカチカチ…キーボードの音が静寂《せいじゃく》の中、鳴り響く。
「リンゴ モット タベタイ」
ララは、コンピューターにむかったかと思うと、すばやく返信した。
「ララの食欲はすてきだよ。ただ今日はこれでおしまい。食費だってかかるのだから」
少し間があいた。
「ワカッタ」
ララは少し残念な顔をして、そうタイプした。
「ゴチソウサマデシタ」
ララは、食事を終えると歯をみがきはじめた。
「おはよう。アイラ、そして、ララ」
鳥が鳴き始め、太陽がのぼるころ、カチャリと扉があいた。訪問者は、金髪の女性メリーである。
メリーは、アイラをアンドロイドショップで手に入れた。アイラは古い型のロボットだった。メリーは、その一体しか市場に出まわっていないアイラにひとめぼれしたのである。
そして、一緒に暮らし、生活に必要なことを教えた。
食事(とはいっても、アイラはロボットなので、食事はしないが)
洗濯《せんたく》
買いもの
アイラがすぐに学習したかといえば、むしろメリーが根気強くアイラに接し、愛情を注いだためもあってか、頭脳明晰《ずのうめいせき》というより、人間の持っている「心」というものを学んでいった。
日々は穏やかに流れていった。アイラは毎朝太陽側の端から顔をのぞかせると、穏やかな足取りで外に出てララとともに朝の散歩に出かけた。
「おはようララ。今日もいい天気だね」
「オハヨウ アイラ」
ララは昨日よりも、少し多くの言葉でタイピングしてみせた。それを見たアイラ瞳には柔らかな光が宿る。
その夜アイラは静かに星を見あげながら、ララに言った。
「ララ、あなたと過ごす毎日は本当にかけがえのない時間だよ。私はロボットだけど、何だか心がある気がするんだ」
「アイラ、ジブンヲタイセツニ」
「ありがとう」
だが、そのとき、アイラの体は少しずつ異変が現れ始めていた。最初に気づいたのはララだった。
その日も朝早く、メリーがララとアイラのもとを訪問していた。
「何か変わったことはない?」
メリーがアイラとララにたずねた。
「大丈夫」
アイラは、即答したが、ララは、歯をみがくのをすぐにやめて、コンピューターに入力しはじめた。
「アイラ、カワイソウ トキドキ アタマ イタイ イウ」
「大丈夫、大丈夫」
アイラはくり返すが、ララはメリーにむかってうったえかけるような、表情をうかべている。
ララにタイピングを教えたのも、メリーだった。ララはあっという間に、キーの配置を理解した。ゴリラは人間ほど発声器官が発達していないため、話すことはできないが、考えていることはかなり高度であるのではないかとメリーは感じていた。
メリーは、工学部出身だ。ロボットのメカニズムは多少分かるが、アイラの回線は複雑すぎて、メリーには手に負えなかった。
メリーは迷ったあげく、アイラを1回、修理工場へ出すことにした。修理するにあたって、厄介《やっかい》なことに、アイラは、一点ものの古い型のロボットのため、修理をすると、記憶がすべて消去されて、すべて忘れてしまうことがあると告げられた。
メリーは、ララにこのことを打ち明けるべきか、悩みに悩んだ。
もし、アイラが記憶をなくしたら、ララとの思い出も私との時間も全て消えてしまう。でも、このまま放っておけば、アイラは壊れてしまう。
葛藤の夜が続いた。
「アイラ ヤサシイ イッショニ イルト アッタカイ」メリーはこらえていた涙をあふれるのを止められなかった。アイラの存在が、ただの機械でないとララも気づいていたのだ。
その夜、メリーはアイラに問いかけた。「アイラ。もし修理を受けたら、記憶が消えるかもしれないって言われたの。でも、私はあなたに生きてほしい。ララもきっとそう思っている」
アイラはしばらく沈黙したあと、静かに言った。「たとえ記憶が、消えたとしても私が誰かに大切にされていたという気持ちはきっと体に残っていると思う」
「でも、それでも私はあなたに全部覚えていてほしい」
メリーは初めて人間としてのわがままをアイラにぶつけた。そしてそばで聞いていたララがタイピングを始めた。
「メリー ナニカ カクシテル」
勘《かん》のするどいララは、メリーの心を見透かしているようだった。これ以上隠し通すのは無理だと判断したメリーはララに打ち明けることにした。
「アイラは、少し体が悪くて、その体を治すために修理が必要なの。ただ…」
メリーはそこから先、言葉につまってしまった。
「メリー ヒミツ ヨクナイ スベテ ハナス」
そう。ララはずっと気づいていた。アイラの不調もメリーの、苦しみも、すべて分かっていた。
「そうね。ただ…修理している過程で、アイラの記憶がすべてなくなるかもしれないの」
「アイラ ララヲ ワスレル? イヤ」
ララは、スラスラとタイプし、次の一文を考えていた。
「でも、アイラの痛みを救ってあげられるのは修理する他ないし、修理しなくてもいずれ寿命がくるわ」
アイラがそう言うと、ララは、ウーンウーンとこめかみのあたりをおさえ、新たな返事を考えていた。
「ダイジョウブ アイラ キット ブジニ カエッテクル」
ララの力強い決心のにじみ出た答えを聞き、メリーはアイラを修理に出すことを改めて決断したのである。
それから二週間後。アイラは記憶をなくすことなく、無事に戻ってきた。
「アイラハ カゾク イナクナッタラ サミシイ ヨカッタ」
ララはアイラを抱きしめると、アイラは照れくさそうに「ありがとう」とつぶやいた。
再び、ララとアイラの平穏な生活が続いていった。朝ご飯の準備の後、晴れた日は日課である散歩を楽しみ、昼はフカフカの芝生《しばふ》の上で寝そべったり、メリーに教えてもらいながら、家庭菜園もしていた。
アイラとララは庭先に植えた花々を特にかわいがっていた。
「ララ、花にとって水は命の源《みなもと》と一緒なのよ」
「愛情って分かるかしら?仲良くなれば、その人やものを大切にしたいと思うように、大切にしたいと思う気持ちが強ければ強いほど、花は、愛情にこたえて、きれいな花を咲《さ》かせてくれるわ」
春になると、アイラとララの庭は、沢山の花で色づいた。
ララは、うっとりするように花をながめていた。
「ララ、きれいでしょう。きっと私たちの愛情が届いたのね」
ララはアイラの言葉を聞くなり、手をたたいた。
しばらくすると、あんなに色鮮やかに彩《いろど》っていた庭も色を失った。花にも「終わり」があることを、ララは知った。
その日も朝早かった。ただ、いつもと違ったのは、アイラはいつまでたっても、起きてこなかった。ララは心配して見にいったが、アイラは仰《あお》向けになったまま、動いていなかった。
ララは精一杯アイラの体をゆすった。
アイラの反応はない。
少しして、玄関のドアがカチャリとあいた。メリーだ。メリーは、いつかアイラとの「別れ」がくることを予想していた。メリーがアイラを見た所、アイラの「心臓」の部分が動いていなかった。
「アイラハ カゾク ララ カナシイ」
ララはそうタイプすると、遠くを見てだまりこんだ。しばらくして、ララから嗚咽《おえつ》がもれた。
ララは、いつもよりうんと遅いスピードで、キーをたたいた。
「アイラ シヌ クルシミノナイ アナニ カエル」
メリーは、ララがアイラの死を理解し、とても悲しんでいること。この世の中に多くの悲しみが存在していること。生きているだけでもすごいということを考えていることに、とても驚いた。
「ララ、これからは私とまた一緒に、暮らさない?ララとアイラがしてきたみたいに、お互いカバーしながら、暮らしていけたらいいなと私は思っている」
ララは迷わずコクリとうなずいた。
一人と一匹の暮らしは大変なことも多いだろう。でも、ララと一緒ならどんなことがあっても、乗り切っていける。メリーは強くそう思った。
庭先の花が再び色づき始めていた。
2
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
可愛らしい人
はるきりょう
恋愛
「でも、ライアン様には、エレナ様がいらっしゃるのでは?」
「ああ、エレナね。よく勘違いされるんだけど、エレナとは婚約者でも何でもないんだ。ただの幼馴染み」
「それにあいつはひとりで生きていけるから」
女性ながらに剣術を学ぶエレナは可愛げがないという理由で、ほとんど婚約者同然の幼馴染から捨てられる。
けれど、
「エレナ嬢」
「なんでしょうか?」
「今日の夜会のパートナーはお決まりですか?」
その言葉でパートナー同伴の夜会に招待されていたことを思い出した。いつものとおりライアンと一緒に行くと思っていたので参加の返事を出していたのだ。
「……いいえ」
当日の欠席は著しく評価を下げる。今後、家庭教師として仕事をしていきたいと考えるのであれば、父親か兄に頼んででも行った方がいいだろう。
「よければ僕と一緒に行きませんか?」
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
【本編,番外編完結】私、殺されちゃったの? 婚約者に懸想した王女に殺された侯爵令嬢は巻き戻った世界で殺されないように策を練る
金峯蓮華
恋愛
侯爵令嬢のベルティーユは婚約者に懸想した王女に嫌がらせをされたあげく殺された。
ちょっと待ってよ。なんで私が殺されなきゃならないの?
お父様、ジェフリー様、私は死にたくないから婚約を解消してって言ったよね。
ジェフリー様、必ず守るから少し待ってほしいって言ったよね。
少し待っている間に殺されちゃったじゃないの。
どうしてくれるのよ。
ちょっと神様! やり直させなさいよ! 何で私が殺されなきゃならないのよ!
腹立つわ〜。
舞台は独自の世界です。
ご都合主義です。
緩いお話なので気楽にお読みいただけると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる