王城のマリナイア

若島まつ

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十六、名前 - la sensazione senza nome -

 サゲンとアルテミシアは互いに目も合わせず、無言で散乱した本や文具を集めた。インクの瓶が落ちたために、床の木目に沿って黒いインクが長く伸びている。
「ドレスが汚れるから、君は――」
「説明して」
 サゲンは棚から綿布を取り出そうとした手を止め、アムでの宴以来初めてアルテミシアと目を合わせた。
「あれは何?」
「座ろう、リンド」
「ここでいい」
「いや、座ったほうがいい」
 アルテミシアは反抗的な視線を投げた後、不承不承従った。サゲンは窓際にある小さなローテーブル横の大きなソファをアルテミシアにすすめ、自分はその向かいの一人掛けのソファに腰を据えた。
「…イグリ・ソノには、君と何があったか聞かれた」
「そうじゃない」
 アルテミシアはピシャリと言った。
「わたしにぶつけられなかったものを他の女にってどういう意味?」
「それは…」
 サゲンは言葉を探した。しかし、どうしても相手をこれ以上怒らせない言い方が見つからない。
「わたしに欲情したの?」
 明け透けな言い方をされてサゲンは面喰らったが、正直に話すことにした。誤魔化す気は無い。
「した」
「元首邸でも?」
「そうだ」
 サゲンは不快感を持たれているのかと柄にもなく不安になったが、アルテミシアは表情を変えずにサゲンの目を見ていた。
「…君は自分に魅力がないと思っているようだが、大きな間違いだ」
「それをわたしに分からせるために自分を使って実証して見せたの?それで、さすがに本当に手を出すわけにいかないから、誰って言ってたっけ?…そうそう、‘リュディヴィーヌ’に代わりに相手してもらったってこと?」
 アルテミシアは辛辣な言い方になるのを止めることができなかった。そんな必要はないはずなのに、どうしても不愉快に感じてしまう。無意識のうちに奥歯を噛んでいた。
 サゲンは苦虫を噛み潰したような顔で言った。
「後半は否定しない。だが、‘実証’については、結果はどうあれ意図したことじゃなかった。最初は君が客観的に自分を見て、危機感を持てばいいと思った。そういう視線から身を守るすべを身に着けるだろうと」
「それにしたってやり過ぎだと思わない?」
「キスしたことか」
 アルテミシアは顔が熱くなった。怒りと羞恥が綯い交ぜになっている。非難したのはそのことで間違いないが、こうも直に言葉にされると記憶が生々しく蘇ってくる。
「傷つけたことは謝る。キスの後のことも、全く理性的ではなかった。君をひどく怖がらせてしまった」
「確かに怖かったけど、キスされて傷ついたんじゃない」
 アルテミシアが初めて視線を外した。目蓋を伏せると、燭台の灯りを受けて長い睫毛の影が目元に落ちた。サゲンは目蓋の下に長く伸び揺れる影を凝視した。
「では、あの時君が怒った理由は何だ」
 この先を口に出すのには勇気が必要だ。今まで鎧のように心を護ってきたものを全て失くしてしまうかもしれない。アルテミシアは下唇を噛んだ。
 サゲンは口元を見ないように一度視線を外したが、だめだった。また、あれだ。あの唇。
「あんな…」
 声が掠れた。こんな風に言葉が出てこないのは、初めてだ。
「あんな思い切り後悔した顔を見せるくらいなら、衝動的でもあんなことしないで欲しかった…」
 サゲンは驚いた。それと同時に奇妙な胸の閉塞感を覚えた。アルテミシアが傷つき怒ったのは、サゲンが後悔したような素振りを見せたためだったのだ。サゲンを嫌悪し、恐怖したからではなく。
「確かに衝動的だったが、後悔などしていない」
 サゲンは身を乗り出し、アルテミシアの瞳を覗き込んだ。アルテミシアは衝撃を受けている。
「手前勝手な欲望のままに君を扱ってしまったことは、正直言って失敗したと思った。そのせいで君の信頼を失い、傷つけたと思ったからだ。それに、…嫌われたくなかった。だがあの時は、心からそうしたいと思ったからした。あの時、君に触れ、キスしたことは後悔していない」
 アルテミシアは言葉を失った。目を逸らすべきだ。サゲンとの距離は一メートルは離れているのに、息が詰まりそうなほどに近く感じた。いつの間にか脈が速くなっている。外から脈動が見えるわけでもないのに、それを隠したくて両手を丸めて指を握った。
「わたしに、嫌われたくなかった?」
「ああ、そうだ」
「矜持を曲げてまで?」
 アルテミシアがエラのことを言っているのは、サゲンにも分かった。
「あれは君の機嫌を取りたかったわけじゃない。今の状況下で、あの少女だけでなく君にそれが必要だと判断したからだ」
 そしてそれは間違っていなかった。少なくともサゲンはそう考えている。あの時アルテミシアはエラと自分を重ねて心の均衡を崩し、冷静さを失っていた。エラの居場所をアルテミシアの近くに与え、彼女が人生を取り戻していくのを実際に見守ることで、アルテミシアが自分の問題と向き合う一つの手段になると思ったのだ。サゲンの命を受けたリコがその日のうちにオアリス城への遣いを立て、将軍直筆の書状を持たせて使用人に空きがないか調べさせ、運よく席をひとつ押さえたのだが、案の定ロハクは帰城の折にサゲンに文句を言ってきた。七歳年上のロハクとは十五年ほどの付き合いになるが、彼もまたサゲンに負けず劣らず規則や秩序にうるさい。サゲンは小言の大部分を聞き流し、礼に一杯奢ると約束を取り付けて事なきを得たのだった。
 アルテミシアは心に広がる動揺と、説明のできない他の感情を抑えるように、手のひらに爪が食い込むほど強く拳を握った。
「それって、つまり、わたしのためでしょう」
 サゲンは頷いた。
「それも後悔していないし、これからも負い目に感じることはない」
 礼を言うべきだ。でも言葉が出てこない。目も逸らせない。今まで誰にも感じたことのない気持ちが沸き起こったことも、気付かないままでいたかった。感謝にも友情にも似ているがそれとは明らかに異質な何か。――こういう感情をどう名付けるべきなのか、答えを知るのが怖かった。
「君を魅力的で美しいと言ったのも嘘じゃない。本心だ。今も――」
 サゲンは立ち上がり、アルテミシアが膝の上で強く丸めている両手に手のひらを重ねた。その温かさに緊張が解けていく。
(だめ。立ち上がって、この部屋を出ていかなきゃ)
 頭のどこかで冷静な自分がそう語りかけた。でも足が動かない。曇天の下の海のような瞳に身体が動けなくなる呪いでもかけられたかのようだった。次に聞きたいことがある。やめたほうがいい。それでも止められない。
「それって…わたし、どう受け取ったらいいの」
 聞いてしまった。不可侵領域に足を踏み入れた気がした。答えを聞いたらどうなるだろう。
 サゲンの手が伸びてきて、アルテミシアの座るソファの背もたれに手をついた。アルテミシアは息を呑んだ。すぐ目の前にサゲンの笑みを浮かべた顔がある。頬は赤く腫れて口も切れているのに、それさえ欠点にならないほど美しい、あの海神のような貌が。――
「嫌なら拒んでくれ」
 アルテミシアは動かなかった。
 最初はサゲンの唇が羽のようにアルテミシアの唇に触れ、やがて優しく啄むような動きに変わった。上下の唇を交互に軽く吸われると、心地よさにうなじがざわざわした。息をしようとして軽く開いた口に、熱いサゲンの舌が潜り込んでくる。
「は…、ん」
(きもちいい――)
 アルテミシアもおずおずと舌を伸ばした。その感触を確かめるように、サゲンの舌に這わせた。サゲンの舌が更に深く入り込んできたので、アルテミシアはくぐもった声で喘いだ。大きな手が頬を挟み、首筋から肩に触れ、腰に降りてきた。サゲンの息が上がっている。やがて名残惜しそうに唇が離れた。アルテミシアが目蓋を上げると、苦しそうに眉を歪めたサゲンの顔があった。胸と腹がぎゅうぎゅうと痛いほどに締め付けられた。
「理解したか」
 サゲンが掠れた声で訊いた。
「こういうやり方って狡くない?」
 アルテミシアは唇を尖らせて文句を言ったが、唇と頬は赤く色づき、目は潤んで、ソファの背もたれに押し付けられていたせいで髪が乱れている。目の前の男を煽る以外の効果はない。
「狡いのはどっちだ」
 唸るように言った。腹立たしい女だ。本当に押し倒す前に止めなければと思い、ありったけの理性でもって押し止めているというのに、こちらの努力を台無しにする気だろうか。
「そっちが仕掛けてきたのに」
 サゲンは苛立ち紛れにもう一度減らず口を塞いでやった。
「んんっ…」
 アルテミシアは唸って抗議の声を上げたが、サゲンの口が噛みつくように覆いかぶさって来たのでその中に吸い込まれてしまった。上下の唇を交互に、次に舌を吸われ、またしても身体が反応し始めた。
「リンド」
 唇を浮かせた瞬間にサゲンが囁いた。苦しそうな声だ。アルテミシアの背中がぞくりとした。また唇を舌でなぞられ、塞がれた。
「アルテミシア・ジュディット…」
 サゲンの熱い息がアルテミシアの唇をくすぐった。
「君に惹かれている」
 温かい両腕の中にアルテミシアの身体をすっぽりと包み込み、サゲンが低い声で言った。心の中心から身体中に心地よい温度が広がっていくようだった。嬉しかった。
 でも、返す言葉が見つからない。自分の感情に正しい名前を付けて素直にその背に腕を回し、全てを受け入れてしまいたかった。それでも、彼女を押し留めるものがある。澱のように、膿のように心の奥底に留まっているものが、アルテミシアをその先に進めなくさせていた。
「わたし――」
 声を絞り出した時、サゲンが身体を離した。秀麗な目を細め、優しい笑みを浮かべている。
「今はいい」
 サゲンがアルテミシアの手を取り、指を絡めた。
「俺が君をどう思っているか知っておいてくれれば、それでいい。君の特殊な事情は、全てではないが理解している。君の気持ちを尊重する」
 そう言って、サゲンはアルテミシアの手をゆっくり持ち上げ、口づけをした。
 アルテミシアは泣きたくなった。この人はわたしがいつか人生の答えを出すのを待つつもりだろうか。それとも、縋ってしまいそうな気持ちをぎりぎりまで堪えているのを知って言っているのだろうか。それとも、両方か。
「…やっぱりずるい」
 アルテミシアの気持ちを知ってか知らずか、サゲンは形の良い唇の片端を吊り上げた。
「そうかもな」
 耳元でサゲンの低い笑い声がする。アルテミシアの身体がまた熱くなった。
「君は俺の誘惑に晒されることになる」
 その言葉がやけに官能的な響きを持った。これがあの堅物のバルカ将軍なのだろうか。いつも見せる同僚の顔とも司令官のそれとも違う。背中がぞくぞくする。
「…君の気持ちは、最大限尊重する。が――」
 アルテミシアは青灰色の瞳を見た。もう笑っていない。
「隙を見せたら、襲うから、そのつもりでいろ」
 ――本気だ。と、本能的に感じた。
 こんなにまっすぐに気持ちをぶつけられたのは初めてだった。狡猾なまでにまっすぐに。
「わかった」
 アルテミシアは受けて立った。同時に、自分の過去と向き合う努力もすることも決意した。このまま逃げ続けるわけにもいかない。女王の言ったように、このままではただの臆病者だ。
「わたしからもひとついい?」
 アルテミシアは指が絡んだままのサゲンの手を自分の頬に押し当てた。やっぱりこの手は温かく心地良い。
「なんだ」
 サゲンはまたしても欲望と理性との間で戦うことになった。目の前の女は、本当にわかっているのだろうか。今見せている無防備な表情も仕草も、すべてがサゲンを誘惑するものだということに。
「わたしの代わりに他の女性を抱くのはもうやめて」
 サゲンはアルテミシアのハシバミ色の瞳を凝視した。意外なことに、アルテミシア・リンドが嫉妬している。頬が緩むのを我慢しなければならなかった。
「でも、もうそんな必要はないだろう?」
 サゲンが低い掠れ声で囁くと、アルテミシアの頬がかあっと赤く染まった。戸惑ったようだったが、すぐにいつもの勝気な目に戻り、今度は権高な調子で言った。
「どうかな」
 今度はアルテミシアから唇を重ねた。サゲンは面食らって一瞬固まったが、アルテミシアの後頭部を押さえてその口の中を味わった。アルテミシアの息が熱くなり、それに混じって気持ちよさそうに唸る声が聞こえる。サゲンの理性はバラバラになりそうだった。今すぐ押し倒してその身体を貫き、甘い声を聞きながら隅々まで味わい尽くしたい。
 サゲンの息遣いと動作が激しくなってくると、アルテミシアがその頬を両手で挟んで身体を離した。
「はい、おしまい」
 アルテミシアは頬を上気させながらきびきびと言った。サゲンは焦燥感と喪失感を覚えながら、おかしくなって思わず笑ってしまった。してやられた。なんという負けず嫌いだ。
「そういう挑発行為はいただけないな。次は本当に君を無理矢理にでも抱くことになるぞ」
 殊更に怒った顔を取り繕って忠告すると、アルテミシアは悪戯が成功した子供のような笑顔を見せた。
「君は俺を狡いと非難するが、俺は君ほど厄介な女に出会ったことがない」

 その後は気持ちが解け、柔らかい雰囲気の中、二人で部屋の片付けを続けた。重大な告白の後でも、そのままでいいと言ってくれたサゲンの気遣いをありがたく感じたし、思い悩み、サゲンを避け続けていた数日間が嘘のように気が軽くなった。もちろんこれですべてが解決したわけではないが、アルテミシアには大きな前進だった。
 すっかり部屋が元通りになったのは、夜更けのことだ。瓶が粉々に砕け、中身がすべて零れ出てしまったウイスキーを口惜しそうに見ているアルテミシアをおかしく思い、サゲンは城下の酒場に連れて行ってやった。リコの料理も美味しいが、大衆酒場で味わう料理もまた格別だった。イノイルの酒によく合う貝の酒蒸しが気に入ったので、今度バルカ邸でも作ってみようと決めた。
 時々、サゲンがアルテミシアの唇に視線を走らせるのにも気付いたが、それはアルテミシアも同じことだった。あの感触は、少なくともしばらく忘れられないだろう。時折訪れる静寂の中、互いの視線が絡み合うこともある。そういう時は必ずアルテミシアの方が先に目を逸らす。自分の中にある何かが弾け飛びそうになるのを避けるためだ。
 それでも、サゲンと同じ空間にいるのは愉しかった。サゲンも同じ気持ちだということがアルテミシアには分かった。出会った時よりも声を上げて笑うことが随分と多くなっている。
 誰かに対してこれほど心を許せたと感じたのは、初めてだった。
感想 4

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