王城のマリナイア

若島まつ

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【番外編1】恋と火山 - il vulcamore -

 ――「ヴルカーナ火山」ですって?まったく、センスがないんだから。
 十九歳の誕生日を明日に控えたマヤ・レナータ・トーラク嬢は、細く高いヒールの音を響かせながら豪奢な伯爵邸のダンスホールの人混みを抜けていった。
 さっきたまたま耳にした噂話のせいで、今までで最悪な気分の誕生日を迎えられそうだ。お陰様で美しく結い上げた茶色い髪も、自慢の大きな茶色い目を際立たせるために施したお化粧も、お気に入りのラズベリー色のドレスも、自分にとって無価値なものになった。噂の主たちにどうもありがとうと言ってワインをかけてやりたかったが、そうしなかったのはこの宴の主催者に敬意を払ったからだ。
 ぴた、と、レナータはバルコニーで足を止めた。時節は夏を迎え、オアリスの城下に吹く湿り気を帯びた風が木々と葉の匂いを運んでくる。空には夏の星座が宝石のように輝き、レナータを星見に誘おうとしている。しかし、占星術が大好きなレナータも今日ばかりはそんな気分になれなかった。
 自覚はある。ダンスホールの端でどこの子息かよくわからない高貴な身なりの男たちが噂していた通り、自分は火山のように気性が荒い。オアリス城で「トーラク将軍」と呼ばれる父が今まで持ってきた縁談を、レナータはその可憐な容姿には似つかわしくない気性ゆえにすべて破談にしてしまっている。
(だって、相手におもねるなんて絶対に嫌よ。好きでもない相手にわざわざいい顔なんてできないわ)
 一人娘を心配して手配りをしてくれる父親には悪いが、レナータは見合いで縁談をまとめて適当に平和な家庭を築くことなどは全く考えていない。
(もっと、燃えるような恋がしてみたい。心が震えるような…)
 レナータは夜空に浮かぶ半円の月を見上げた。
 そう。例えば、父親の昔の部下で今は上司の立場になっているサゲン・バルカ将軍とその妻アルテミシア・バルカ夫人のような、情熱的な恋物語を経験してみたい。
 夫妻との面識はある。王宮や軍関係者の集まりがあれば顔を合わせるし、アルテミシアはみんなからミーシャと愛称で呼ばれていてとっつきやすい人柄だから、付き合う人間は精査して選ぶ質のレナータでも会話が苦にならない。
 彼女と初めて会った時はどことなく少年っぽさを感じさせる中性的な印象があったが、バルカ将軍と恋に落ちて結婚した今はすっかり城下でも評判の美女となっている。その上、女王陛下の信頼も厚く、従来の通詞や外交の仕事に加えて新しい事業の設立にも携わっていると聞くから、驚嘆すべき才覚だ。
 昔気質な父親も彼女がこのイノイル王国にやって来たばかりの頃は「生意気な小娘が軍の仕事に関わっている」などと愚痴をこぼしていたが、結局は彼女のことが気に入っているらしい。父親があの女性に対する古めかしく侮辱的な考えを改めるきっかけになったことは、レナータにとっても嬉しいことだ。
 ともあれ、今は自分のことが一番大きな問題だ。
 恋を知らない。
 この事実は、少女の頃のまま愛と希望に満ち溢れた結婚を夢見るレナータにとっては、まさに絶望的といえる。
 実は過去に一人だけ、もっとよく知りたいと思った男性がいた。手が大きく短い黒髪が素敵で、一見穏やかそうな目の中に激しさが隠されている男性だ。が、意味ありげな視線を送っても、わざと視界に入るような場所をゆっくり歩いてみても、自分の中で一番可愛いと思う微笑を送ってみても、相手は食べ物の方に関心があるようで、向こうから声を掛けてくれることは一度もなかった。だから、いつしか顔を合わせる度に気のある素振りを見せつけることもしなくなり、最近は同僚の礼儀正しい娘として普通に振る舞っている。
 その後も数々の縁談を持ちかけられたが、その男性――ゴラン・イキ・ダリオスよりも興味をそそる男性は、未だに現れない。
「あれっ、白…じゃないや。トーラク将軍のところの、レナータ嬢。こんばんは」
 レナータは不意に声を掛けられ、後ろを振り向いた。この明瞭な話し方と美しい発音を聞けば顔を見ずとも分かる。アルテミシア・バルカ将軍夫人だ。一年前まで短かったストロベリーブロンドの髪はすっかり長くなって美しく後ろへ編み込まれ、ヨモギの葉を模した真鍮の髪飾りでまとめられている。今宵は軍関係者としての出席だからか、軍服と同じ濃紺のドレスを着ていた。やや地味だが、広く開いたボートネックから覗くゴールドの蔦を模った首飾りと揃いの耳飾りが華やかに夫人を飾っている。
「こんばんは、バルカ夫人。いい夜ですわね」
 レナータはにっこりと笑い、貴婦人らしい所作で礼をした。アルテミシアはちょっと小首を傾げてじっとレナータの顔を覗き込み、眉を寄せた。
「どうしたの?何かありました?」
「え?」
 レナータは目を丸くした。別に、いつもと同じように普通の挨拶をしただけだ。社交界での最低限の処世術として身に付けている上品な微笑も問題なくできたはずなのに、何故この人はそんなことを聞いてくるのだろう。
 アルテミシアはレナータの表情でその疑問に気付いたらしい。
「ああ。あなたはいつもはもっと英気が漲っているから、今日は何だか、元気がないのかなって。大丈夫ですか?」
「…別に――」
 レナータは唇を噛み締めた。何故か涙が出てくる。普段なら絶対に人前で涙を見せたりしないのに、今日はちょっと変だ。多少ナーバスになっているのかもしれない。なにしろ、明日を迎えたら母親が父に嫁いだ十八歳という年齢を超えてしまうし、良家の子女の適齢期を過ぎてしまうだの何だのと父親が文句を付けてくる様が容易に想像できる。「顔は可愛いのだから、もう少し心も穏やかになりなさい」とは、父にそっくりな顔をした祖母の言葉だ。
 涙を堪えるので必死になっている内に、視界からアルテミシアが消えていた。忙しいのだから、様子のおかしな女になんか構っていられないのだろう。
 ところが、すぐにアルテミシアは戻ってきた。手にはワインの入ったグラスが二つある。
「お庭を散歩しませんか?ワインでも飲みながら」
 アルテミシアは微笑んだ。

 二人はバルコニーの階段から庭に下り、天使の像が瓶から水を落とし続ける噴水のそばのベンチに腰を下ろした。
(おお)
 とアルテミシアが驚いたのは、レナータがグラスのワインを一気に飲み干してしまったからだ。
「れ、レナータ嬢…?」
 明らかに様子がおかしいレナータを心配してアルテミシアが声を掛けると、レナータは暗い色の瞳をカッと見開いてアルテミシアに詰め寄った。
「どうしたらあんな素敵な結婚ができるの!?」
「えっ」
 あまりの剣幕にアルテミシアはたじろいだが、とりあえず話を聞いてみることにした。
「わたし、結婚したいの。お父さまとお母さまを安心させるために。わたしは一人娘だからわたしが名を継がないといけないの。だからできるだけ早く結婚したいの。でも、わたし…知ってるかも知れないけど、他の人たちが噂してたみたいに‘火山’みたいな性格だから、お見合いの相手から全然好かれないの。でもそれでいいの。だってわたし、誰と結婚するのも嫌なの。おかしいでしょ?結婚したいのに、誰とも結婚したくないなんて。そんなの、好きになった人とじゃなきゃ…」
「それって、ゴラン・イキさんのこと?」
 レナータはアルテミシアが差し出した二杯目のグラスをうっかり取り落としそうになった。アルテミシアが下からそれを支え、レナータにもう一度手渡した。レナータは無言で受け取り、空になったグラスをアルテミシアに渡した。
「やっぱりそう?」
 答える前にアルテミシアが重ねて言った。レナータは言葉を無くし、二杯目のワインをまたしても一息で飲み干した。
「一昨年ぐらいに獅子と鷲の宴であなたを見てから、イキさんが好きなんだなって思ってたんだ」
「でも…、彼は」
「料理に夢中だったよね。覚えてる」
 アルテミシアがくすくす笑った。
「そういう‘好き’なのか、わからないわ…。恋ってどんなもの?男性を愛するって、どういう気持ちなの?こんなことも知らないまま、世間体のために結婚するなんていやよ」
 じわ、と涙が湧いた。
「わたしはわたしに興味の無い人に恋なんてしないわ。そんなの、思い出したくもない」
「でも、レナータ」
 アルテミシアは言った。
「離れていても、思い出さないようにしても、その人のことを想ってどうしようもなく胸が痛くなることを、他に何て言うの?」
 涙がレナータの長い睫毛を濡らし、頬に落ちた。
(そうか。――)
 きっとこれを恋と呼ぶのだ。心のどこかでは分かっていたのに認めたくなかったのは、押しても引いても相手が関心を示してくれない自分が恥ずかしくなったからだ。
 次の瞬間、レナータの意識がふつりと切れた。慌てたのはアルテミシアだ。
(やばい、お酒弱かったんだ…。白髭さんに怒られる)
 レナータの頭がぐらりと傾き、ベンチの肘掛けに激突しそうになったのをアルテミシアが受け止め、自分の肩にもたせかけた。目が覚めるまで待とうと肩にレナータの頭が乗ったままじっとしていると、そこへ夫のサゲンがやって来た。暗い栗色の短髪を整え、濃紺の軍服の胸にはいくつもの勲章が付けられ、一分の隙もない軍司令官の装いだ。いつ見ても惚れ惚れする男ぶりだ。
「ここにいたのか。探したぞ」
 普段は無表情なサゲンが妻にだけ見せる優しい微笑みを浮かべた。アルテミシアはサゲンのこういう顔が大好きだ。
「それで、俺のアルテミシアの肩を独占している身の程知らずはどこのご令嬢だ?」
 サゲンは茶色い頭を見下ろして言った。冗談めかしているが、多分、少なくとも四割方は本気だろう。
「‘白髭さん’のご令嬢のレナータですよ」
 サゲンの後ろからゴランが顔を出した。宴の今夜は少し伸びた黒髪を前で分け、上品に整えている。
 これはまずい。とアルテミシアは思った。なんというタイミングだ。まさかワイン二杯で潰れるとも思わなかったが、当のレナータが酔い潰れた原因が目の前に現れてしまった。
 ふう、とゴランが小さく溜め息をついた。
「僕が送ります。トーラク将軍はまだ若手に海戦のいろはを講釈していますし――朝まで掛かりますよ、あれ」
「ウワ、かわいそう」
「俺も新米の頃にやられたな」
 サゲンがくっくと肩を震わせた。
「僕もです。ともかく、将軍とミーシャは夫婦の時間を楽しんでください」
 ゴランが黒い目に弧を描かせ、レナータの身体をひょいと抱き上げた。憧れの男性の腕の中にいることにも全く気付かず、レナータは長い睫毛を伏して眠り続けている。
(お?)
 とアルテミシアが視線を上げたのは、ゴランの顔だ。
 ゴランが馬車に向かって去った後、アルテミシアはちょっと興奮した様子で隣に腰を下ろしたサゲンの袖を掴んだ。
「ね、ね、あの二人、けっこういいと思わない?」
「なんだそれは」
「ゴランと白髭さんが親子になるかもってこと」
 サゲンは笑い声を上げた。
「それはそれで面白いが、君は自分の心配をしておいた方がいい」
「何?」
 と、首を傾げたアルテミシアの唇をサゲンは覆い被さるようにして塞いだ。ぞろりとサゲンの舌がアルテミシアの口の中を舐めると、ぞくぞくと身体が快感に粟立った。
「最近忙しくて君に触れていない。俺は家まで待てない」
 サゲンの低いかすれ声がアルテミシアの耳をくすぐった。大きな手が腰へ伸びてくる。
「だっ、だめだよ。ここ、人の屋敷…」
「今更か?散々他所でやっただろう」
「ばっ…」
 アルテミシアは顔を真っ赤にして手を振り上げたが、いとも簡単にサゲンに制圧され、十メートルほど先で見つけた使われていないらしい別棟の客間に連れ込まれ、あとは愛の行為に没頭することになった。

 レナータは知らないベッドの上でまぶたを開いた。嗅いだことがないのに、なんだか落ち着く匂いがする。
 まだ夜半のようだが寝室に灯りが灯され、それほど広くない室内の壁に貼られた海図や地図がぼんやりと浮かび、中流家庭で使うようなキャビネットや脚の真っ直ぐな椅子が床と壁に影を伸ばしている。見覚えのない部屋だ。
(頭が痛い…)
「…バルカ夫人?」
 レナータは控えめに声をかけてみた。が、返事がない。代わりにとつとつと足音が近付いてくる。
「ミーシャはいませんよ。ここは僕のうちです」
 続き部屋の扉から顔を出した人物を見て、レナータは叫び声を上げた。凜々しい軍装のまま、ゴラン・ダリオスが目の前に立っている。レナータは意味も無く毛布を胸まで引き上げると、口をぱくぱくさせて固まってしまった。顔が燃えるように熱い。
 ゴランが目を挑戦的に細め、唇で弧を描いた。
「レナータ嬢」
 なんだか胸がざわつくような声色でゴランが呼び、こちらへゆっくりと近付いてくる。レナータはベッドの上で後ずさりをし、背中をヘッドボードにぴったり付けた。ゴランは膝をベッドに乗り上げ、髪の乱れたレナータの退路を断つようにヘッドボードに手を突いた。
「僕が好きなんですか?僕以外とは結婚したくない?」
 心臓が飛び出るかと思った。どうしてこの人がそんなことを知っているの。ああ、それよりこの黒い瞳から目が離せない。目尻が下がっていて、いつもなんだか眠たそうな顔なのに、瞳に光が宿っている、意志の強い人。
「答えてください、レナータ」
 ゴランがレナータの顎を持ち上げた。
「…どうして知ってるの」
「寝言で言っていました」
「う、嘘――」
 と、レナータが最後まで言い終わるよりも先にゴランは唇を奪った。ふっくらした、甘い菓子を連想させる唇だ。
「な、なんで、こんな…」
 レナータは涙目で言った。揶揄われているのだろうか。だとしたら、人の気持ちにつけ込んで狼藉を働こうとしていることになる。そんなのは許せない。が、ゴランはあっさりと白状した。
「僕もあなたが好きです」
「へっ。でも、わたしに興味があるようには…」
「だって、上官の令嬢ですよ。ややこしくなるのは目に見えているでしょう。だから敢えて関心を持たないようにしていたのに、あなたときたらチラチラ視界に入ってきたり、あからさまな誘惑を仕掛けてきたり…」
「誘惑なんて、そんなつもりじゃ…」
「あれは誘惑でした」
 ゴランは頑として譲らない。不機嫌そうに太く黒い眉を寄せている。
「それなのに、急にやめたりして、何だと言うんですか」
「それは――」
「もう結構です」
 ゴランはもう一度レナータの唇を塞いだ。今度は唇をつついて舌を差し込み、奥まで侵入した。
「…ん――」
 レナータが唸った。初めての感覚に肌が震える。
「知りませんよ。あなたの告白を聞いた以上、僕はあなたを手に入れる権利がある」
 どくどくとレナータの心臓が脈打った。もう答えは決まっている。今度はレナータからキスを返した。ゴランが堪り兼ねたようにレナータの髪を解き、背中を支えてベッドに横たえて、重たい軍服の上衣を脱ぎ捨てた。
「僕は自分が一度口を付けたものは最後まで残しません。いいんですね」
「…いいわ」
 レナータの薄茶色の瞳が燃えるような熱を持ってゴランを射竦めた。噂に聞いていたものとは少し違うが、確かに彼女の中には火山がある。
 ゴランはレナータのドレスを暴き、白い肌の至るところに吸い付き、痕を残した。胸はドレスを着ていたときよりも大きく見える。痩せすぎていない、美しい身体だ。乳房を口に含むと、レナータが甘い声を上げて身体を震わせた。足の指、膝、腿へと舌を這わせて肌を味わい、閉じようとする脚を開かせてまだ誰も知らないレナータの中心へと舌を這わせた。
「ああ――!」
 レナータが悲鳴を上げ、ゴランの髪を掴んだ。身体がおかしい。こんな感覚は知らない。
「待って…」
「だめです。言ったでしょう、食べ終わるまでやめません」
「んんっ――」
 びく!とレナータの身体が跳ね、意識が頭を高速で抜け出ていった。
 息を弾ませたレナータが次に目にしたものは熱に浮かされたような黒い瞳だった。ぐらぐらと自分の中で何かが燃えている。
 ゴランは余裕のない手付きでシャツを脱ぎ、ズボンのベルトを外し、レナータに覆い被さった。レナータは自分からゴランの首に腕を絡めて唇を引き寄せ、慣れない所作でキスをした。
「レナータ――」
 ゴランはレナータの腰を掴んで浮かせ、抗いようもなく硬くなった自分の一部をレナータの中に突き立てた。
「あ――…!」
 レナータは痛みに耐えるようにゴランの背にしがみ付き、爪痕を残した。律動が始まると痛みと共に快感が生まれ、息苦しい呼吸が淫らな声に変わり、快楽がレナータの身体を造り変えた。
 ゴランの熱い息とどこか苦しそうな呻き声がレナータの心を締め付け、触れ合った場所から炎が吹き上がるほどの熱が生まれて身体を溶かしていく。
 やがてレナータが内部を激しく収縮させてゴランの熱を受け入れ、二人は汗だくでベッドに倒れ込んだ。
「ふふ」
 レナータが笑って隣に寝転んだゴランを見た。笑った顔がちょっと幼い。
「ややこしいことになったわね、ゴラン・イキ副官」
「いいや、レナータ。単純ですよ。白髭さんと親子になるのはちょっと厄介だけど、君とのことは明快だ」
 レナータは幸せそうにくすくす笑いながらゴランにキスをした。

 やがて、陽が昇った。
 レナータはまだゴランの腕の中で悶え、幸せな息苦しさに喘いでいる。この行為自体が火山のようだ。熱がいくつも生まれ出て、尽きることがない。
 ともあれ、レナータは今までで最高に幸せな誕生日を迎えた。
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