王城のマリナイア

若島まつ

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【番外編2-5】バルカ夫妻のせわしない日々 あるいはエーデルワイスの来た道 Ⅴ

 双方の船が距離を保って互いにボートを出し、そこに交渉役を乗せて話し合いを行う。
 相手方は壮年の背の高い男とその息子らしい青年が二人でボートに乗って来た。二人とも明るい砂色の髪をしていて船乗りらしく日に焼け、簡素なシャツの上に襟付きのジャケットを着ている。決して身なりは悪くない。交渉の場に武器を持ち込まない礼儀も持ち合わせていた。
 アルテミシアが予想したとおり、付近の島の自警団が海上の見回りに使う船で、帆に紋章がないのは秘密主義の彼らが他国の侵略者から付近に島があることを安易に知らせないためだと、イノイル王国の外交役であることをアルテミシアが明かすとあっさり教えてくれた。
 しかし彼らは、自分たちの領海――と彼らが思っている海域に他国船が無断で侵入してきたことに不満を持っているらしかった。
 アルテミシアは、そういう類の話し合いをしている。
「…何話してるんだ?」
 と、護衛のためについてきたイグリがボートの船尾でこっそりノイチに訊ねた。
 なにしろ、閉鎖的な小さな島の者が話す言語だ。マルス語の派生言語のようだが、発音が全く違っていて、何を言っているのか、大陸共通のマルス語とイノイル方言に加え、多少のエマンシュナ方言しか知らないイグリには全く聞き取れない。周辺諸国の方言が概ね理解できるノイチは、辛うじて部分的に理解できる程度だ。
 驚くべきは、アルテミシアが彼らの言語を完全に理解していることだった。
「船…の通行許可と通行料の話をしてるみたいです。でも細かいところまでは…。ミーシャ、なんでわかるんだろう」
 しばらく様子を見ていると、アルテミシアと二人の船乗りが突然弾けるような笑い声をあげた。
「な、なんだ?」
 イグリは耳をそばだててみたが、彼らの声を聞いたところで意味がわかるわけもない。
「酒がどうとかって言ってます。さっきとは関係ない話みたいですね」
「はあ?」
 ノイチが分かる部分を要約して伝えると、イグリが困惑した。
 やがて相手のボートが自分たちの母船へ戻って行った。
「終わりか?」
 イグリがほっとして訊ねたが、アルテミシアは首を振った。
「ううん、まだ」
 イグリとノイチは顔を見合わせた。

 三十分ほどで母船へ戻ったボートを見て、サゲンは思わず失笑した。任務中の、しかも緊張感漂う中でこの男が笑顔を見せるのは珍しい。その場にいた者は全員司令官の顔に注目した。が、すぐにその視線の先のボートに釘付けになった。
 何故か、不明な船との交渉に行った通詞たちが、ボートに積めるだけの酒樽を積んで帰ってきたのだ。
「何故こうなった」
 部下たちが酒樽を積み上げるのを困惑気味に眺めながら、サゲンが言った。
「最初は通行料を払えって言われたけど、地元に帰った昔の船乗り仲間の出身地から来た船だってわかったから、ジャーウィンはまだカナヅチのままかって訊いたの。そしたら‘そうだ’って言ってお酒をくれたよ。あと、風と波に気をつけてって」
 アルテミシアは上機嫌に言った。
「ふ。了解した」
 サゲンはアルテミシアのきちんと結われた髪をくしゃっと撫で、目を細めた。
「君の語学力とカナヅチのジャーウィンに感謝だな」
 この時のサゲンの微笑みに目を奪われたのは、アルテミシアだけではない。
 サゲンのもとへ夜這いに来た看護助手もまた、手に貴重な煎じ薬を持っていることを忘れてその秀麗な顔に見入っていた。
 びゅっ、と吹いた風に煽られてよろけた彼女を支えて助けたのは、ノイチだ。
「船の上で気を抜くのは、命取りですよ。それは兵士だけでなくあなたを守るものでもありますから、扱いに気をつけてくださいね」
 ノイチは看護助手が手に持っている薬瓶を指差して言った。看護助手はちょっと顔を赤くして礼を告げ、意外なことを訊いた。
「…あなたはどうして平気なの」
「僕は、憧れの人に仕事で認められたいんです」
 ノイチは胸を張った。
 後々になってこのことが気になったので、イグリに「僕ってわかりやすいんですかね?」と訊いてみたら、イグリはまじまじとそのくそ真面目な顔を眺め、「ああ」と言った。
「でもお前は幸運だ。俺なんか上官に殴られた」
 ノイチの頭に、気ままなヤマネコの後ろで唸りながら睨みをきかせる獰猛なトラのイメージが浮かんだ。
「それは大変だ」
 ノイチはくすくす笑って、初めて会った時のバルカ将軍の握力の強さを思い出した。

 二日後の夕刻、一行は西エマンシュナ北部ルドヴァン領ロショルー港へ到達した。
 他国からの入港の際には同盟国と言えどいくつかの手続きが必要だが、アルテミシアがノイチに言った通り、桟橋付近にいた港の監督官にイノイルの海軍である旨を伝えただけで領内への立ち入りが許された。
 それどころか、その夜のうちに彼らを労う酒宴が供された。
「エマンシュナの市民を大罪人から奪還し帰郷せしめた労に報いたい」
 と、バルカ夫妻と懇意にしている領主アルヴィーゼ・コルネール公爵とその夫人から港の監督官へ直々に指示が出ていたらしい。
 数日のあいだ遠距離航行の洗礼を受け苦しんでいた海軍兵たちも、これには元気を取り戻した。
 クララとナタリアの姉妹は、翌朝には予定通り十名の隊を組んでルドヴァンから通る大きな街道を南下した。姉妹と付き添いのエラは馬車、アルテミシアはその隣を馬で併走し、その後ろにノイチ、サゲンは先頭、イグリは後方を、他の兵士は目立った武装をせず、馬車を囲んで進む。
 クララは、すっかりよく声が出るようになっていた。馬車の中でエラとナタリアと一緒になって子供の頃によく歌った手遊び歌を歌ったり、馬車の揺れにも負けずみんなで編み物をしたりしてよく笑って過ごしている。彼女たちが歌っているときには、アルテミシアが必ず外から歌に加わった。
 姉妹の故郷ダランテスに到着したのは、翌日のことだ。生憎天候には恵まれなかった。と言っても小雨がしとしと降って地面を湿らせるくらいのものだが、姉妹には何か特別に思うところがあったらしい。雨と土の匂いが間違いなく故郷のものだと言って、二人で涙ぐんだ。なるほどその土地特有の匂いがあるというのは、アルテミシアにも理解できる。そういう時に思い出すのは、オアリス郊外の森の匂いだ。アルテミシアにとっては、故郷と言うよりも帰りたい場所と言った方がしっくりくる。
 この日の昼下がりには赤煉瓦造りの美しいダランテス領主邸へ入り、海軍の最高責任者であるサゲンと外交責任者のアルテミシアが領主に面会して手続きを行った。ノイチが事前に用意していた情報は、大いに役立った。ダランテス領主は大義よりも評判――特に権力者からの評判を気にする質の男だから、女王陛下が迅速な対応に満足していることと、そういう御仁であれば姉妹の今後についても安心して委ねられると考えていることを伝えると、領主は二つ返事で請け合った。
 役所を兼ねた領主邸の別棟で、姉妹の伯母が姪たちの到着を待っていた。いつ到着してもよいようにと、三日前から泊まり込んでいたらしい。
 涙を流して再会を喜ぶ彼女たちを見て、エラが静かに目元を拭った。
「ありがとう、ミーシャ。わたしを連れてきてくれて」
「ここに?」
「オアリスに」
 アルテミシアは大きな青い目に涙をためて微笑むエラの顔をじっと見て、彼女をしっかりと抱き締めた。目の奥が熱くなる。
 エラは勇敢だ。海賊船で自分の身を犠牲にして年下の少女たちを守り、心にも身体にもひどい傷を負った。本当なら忘れてしまいたいはずなのに、それでもなお、同じ経験をした誰かを助けようとしている。しかし、だからと言って平気なはずはなかった。時折悪夢のために眠れなかったのを、アルテミシアは知っている。
 そして、どんなに古傷を抉られてもエラがクララとナタリアに関わろうとすることをやめないだろうということも、アルテミシアは知っていた。
「わたし、あなたが誇らしいよ」
 アルテミシアがエラの頭をぽんぽんと撫でていると、後ろから肩をツンツンとつつかれた。振り返ると、イグリがなんとなく不服そうに無言で身振り手振りしている。どうやら‘代われ’という意味らしい。
 アルテミシアは大人しく場所を代わってやり、エラの頭をワシワシ撫でて「頑張ったな」とか「君のおかげだ」とか言ってエラを称えるイグリを遠巻きに見、サゲンと顔を見合わせて苦笑した。

 その翌夕、一行はロショルー港へ戻った。
 アルテミシアが皆が待つ軍船へ足を向けると、サゲンに腕を引かれて阻まれた。
「君はこっちだ」
 アルテミシアは困惑した。エラもイグリも、ノイチまでこちらに手を振りながらさっさと軍船の方へ向かってしまった。
 サゲンに手を引かれて向かった先は、軍船の隣に停泊している二枚帆の小型の帆船だった。白い船体が波に映え、美しい。側面には流麗な書体で‘Violette’と船の名前が書かれている。どう見ても富裕層の娯楽用だ。しかも、少人数で長距離の航行が可能な設備が揃っている。
「ヨット?これ、最新式…まさか買ったの?」
「コルネール公に借りた。好きに使っていいとさ」
 ますます混乱してきた。
「わたしたちはこれでティグラ港まで帰るってこと?」
「いや」
 サゲンはアルテミシアの肩に腕を乗せ、ニヤリと笑った。
「俺たちは今から休暇だ」
 アルテミシアは耳を疑った。
「えっ。でもわたし、仕事とか、イサ・アンナさまに聞いたりとか、何も――」
「陛下の許しは得ている。二週間で戻るならいいとさ。屋敷の者もみな知っているし、休暇のあいだ陛下に不便をかけないよう、ノイチにも君の帰ってからの仕事を全て伝えておいた」
「…もしかしてわたしの仕事を全部把握してる?」
「当然だ。夫だぞ」
 夫だからといって妻の仕事を全て把握している者は多分サゲンくらいしかいないと思うが、まあいい。
「荷物も準備してある。君のも、エラが用意して持ってきた」
「すごい」
 いつから計画していたのか訊くのは後回しだ。アルテミシアはサゲンの腰に腕を回して、青い海に浮かぶ優美な白いヨットを惚れ惚れと眺めた。突然のことで驚いたが、なんだかわくわくしてきた。二人で乗るのなら、好きなだけ操舵できる。
「行き先は?」
「無論、トーレだ。君のご両親と双子に会いに行こう。滞在中に生まれるかもしれない。グレタのそばにいてやれ」
 アルテミシアは地に足をつけておくことに我慢ができなくなった。
 跳び上がって抱きついてきたアルテミシアの身体を微笑んでしっかり受け止め、サゲンは妻にキスをした。
「大好き!あなたって最高!」
「君の周りには最高な人が多いな」
「うん。でも、あなたがいちばん。知ってるでしょ?」
 アルテミシアは弾けるような笑顔で言った。ハシバミ色の瞳に陽光が散って琥珀色や緑が混ざり、美しく輝いている。
 参った。
 サゲンはアルテミシアを抱きしめたまま、何も言わずに軽々と肩に担ぎ上げ、駆けるように桟橋を進み、ヨットに乗り込んで一層下のデッキへ降り、二つ目のつやつやしたドアを開けて寝台を見つけると、アルテミシアをその上に放り込んだ。
 アルテミシアはちょっとおかしくなって笑い出したが、すぐに表情を変えた。
 サゲンが軍服のジャケットを脱ぎ捨て、シャツのボタンを途中まで外した状態で頭から乱雑に脱ぎ捨て、その精悍な胸板を露わにした。
 アルテミシアはドッと跳ねた心臓を持て余しながら折り重なってきたサゲンの身体を受け止め、背中に手を回してその肌の匂いを嗅いだ。革と、樹皮。それから、外から漂う潮の匂いと、穏やかな波の音。――
 サゲンの唇が重なってきた時には、身体の中で破裂しそうなくらい心臓が脈打っていた。もう何度も身体を重ねているのに、未だにこうなる。不思議だ。
「ずっとこうしたかった。何日も一緒にいるのに触れられないのは、拷問だ」
 サゲンはアルテミシアのドレスのボタンを外しながら、呻くように言った。
「じゃあ、出港は明日?」
「俺たちは移動で疲れている。明日まで休息しよう」
「休息?これって――」
 サゲンは尚も口数の減らないアルテミシアの口を噛み付くように塞いだ。そして息もつかせず肌を暴き、柔らかい乳房に触れて、その身体の奥に触れた。口で生意気なことを言っても、身体は素直だ。既にその奥へサゲンが入るのを待ち侘びている。
 サゲンが胸から腹へと啄むようなキスを繰り返し、膝を掴んで脚を広げさせると、その先を期待してアルテミシアの内側がひく、と蠢いた。
「やっ、やだ。見ないで…」
「わかった」
 言うなり、サゲンはそこに吸い付いた。アルテミシアのしなやかな脚が緊張し、押し殺そうとした悲鳴がくぐもって聞こえてくる。
 サゲンは柔らかい秘所の硬くなった部分を舌先でつつき、指を奥へ挿し入れた。
 内部が一気に溶け出して熱く熟れ、サゲンが内部のアルテミシアがよく反応する場所を撫でるように指で突きながら何度かその上部に強く吸い付くと、アルテミシアは喉の奥で悲鳴をあげ、内部をびくびくと収縮させた。
 アルテミシアは顔を上げたサゲンを見た。厳粛さの滲み出る形の良い唇がアルテミシアのもので濡れ、たった今アルテミシアを昇り詰めさせた舌がそれを舐めている。
 これほど淫靡な姿があるだろうか。目が離せない。
「そんなに物欲しそうに見つめられては、加減ができないぞ」
 アルテミシアの鳩尾がひどく締め付けられた。燃えるような身体の熱が激しくなり、岩のように厳格なサゲンが自分だけに見せる淫らな視線に、もっと囚われたくなる。
「サゲン…」
 アルテミシアがサゲンの頬を引き寄せると、サゲンは何かに耐えかねたようにアルテミシアの唇を貪り、膝を押し上げて腰を掴み、彼女の中に入った。
「んんっ…!」
「こら」
 サゲンが快楽に眉を歪めてアルテミシアの顎をつまんだ。
「抑えるな。声を出せ」
「だって、あっ――!」
 サゲンが奥を強く突くと、アルテミシアが悲鳴を上げた。
「…っ、そこ、だめ」
「知っている」
 アルテミシアの弱いところだ。きちんと結われていたストロベリーブロンドの髪が乱れ、眉が苦しそうに歪んで、瞳が潤んでいる。
 愛おしい。
 今サゲンを身体の中に迎え入れて蕩けるような快楽を享受しているのは、誰の上司でも誰の通詞でもない、自分だけのアルテミシア・ジュディットだ。
 胸に迫る悦びが促すまま、サゲンはアルテミシアの脚を肩に担いでもっと奥まで入った。
「あっ、あ!サゲン…!」
 背筋が震える。アルテミシアが上擦った声で自分を呼ぶのも、だめと言いながら腰を揺らして更に奥までサゲンを誘い込もうとしているのも、愛おしくて堪らない。理性を全て手放し、サゲンだけを求めて狂おしいまでの愛欲に堕ちるところが見たい。
 果たしてその瞬間は、すぐに来た。
 アルテミシアが名前を呼んで高い声を上げ、腰を反らせて繋がった部分を激しく締め付け、肩で息をしながらサゲンの首に腕を巻き付けて、唇を重ねてきた。
 サゲンは締め付けてくるアルテミシアの心地よさに危うく果てそうになったが、まだ終われない。素直に縋り付いて甘えてくるアルテミシアの身体を抱き締め、顔と首の至る所にキスをした。
「気持ちいい。サゲン…もっと」
「ああ」
 ぞくぞくするほど可愛い。サゲンはアルテミシアの願い通り激しく律動して散々に甘い声を上げさせ、やがて体勢を変えて後ろから突き入れた。
「あ――!」
 枕を掴むアルテミシアの肩甲骨が浮いて白い背に影を作る。サゲンはそこにいくつも痕を残し、背後から乳房に触れ、更に繋がった場所の入り口に触れた。アルテミシアがびくっと身体を跳ねさせて、泣き出しそうな顔でサゲンを振り返った。
「ぎゅってして」
 懇願されるがまま、サゲンはもう一度体勢を変えて寝台に横たわったアルテミシアをきつく抱き締め、熱く狭い彼女の奥へ入った。まるで灼けてしまいそうなほど、熱い。
「アルテミシア、限界だ」
 掠れた声がアルテミシアの脈動を激しくさせた。アルテミシアはサゲンの短い栗色の髪に指を挿し入れて曇天の下の海のような瞳をまっすぐ見つめ、夫の端正な貌に小さなキスを何度もした。
「いいよ、サゲン。もう出して…」
 ふつりと何かが切れたような気がした。
 サゲンは身体が欲するままにアルテミシアの身体を穿ち、唇を貪るように塞いで、その甘美な身体の全てを味わい尽くした。
「あっ、ああっ、も、だめ…!いく、サゲン…!」
「ん、はッ、アルテミシア…愛してる」
 サゲンがアルテミシアの唇をもう一度塞いだとき、唇の下でアルテミシアが悲鳴を上げ、身体を激しく震わせて、サゲンの背に甘やかな爪痕を立てて、果てた。この激しい脈動に抗うことなく、サゲンはアルテミシアの中に欲望を全て解き放った。
 唇が離れると、アルテミシアは絶頂の幸福感に包まれた表情でサゲンの頬に唇を寄せた。
「わたしも愛してる、サゲン」
 サゲンは柔らかく笑った。
「じゃあ、もう一回だな」
「えっ、もう――」
 無理。とは言わせず、サゲンは何度目とも知れないキスをした。
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