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【番外編3-1】雪と太陽の愛すべき事情 I - Le circostanze dell'amore I -
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雪は嫌いだ。
昔は他の多くの子供がそうであるように、雪が降る季節を心待ちにしていたものだが、それは二年前、愛する家族に死の病をもたらした。
それからというもの、雪はエラにとって喪失の象徴となった。
夏空を乞い、心が凍り付く季節だ。
そしてまた季節は冬を迎え、この年もオアリスに大雪を降らせた。
「ねえ、雪だるまさん」
同僚で親友のケイナに声をかけられ、エラは振り返った。
ケイナは鼻を赤くしながらくすくす笑ってエラに近づき、頭にかぶった雪をパサパサと払い落としてやった。
雪の白さが辺りを眩しいほどに明るく輝かせ、ケイナの肌も一層白く、いつもよりそばかすが目立って見える。
「帽子を被らないとダメじゃない。風邪ひくよ」
「ありがとう」
エラはいつものように笑って、ケイナが持ってきてくれたふわふわの毛糸の帽子をかぶった。
「積もったねえ」
ケイナは辺りをぐるりと見回した。大人の膝が埋まるくらいの雪があたり一面を真っ白に染め、陽光を雪の粒に閉じ込めてキラキラと眩しいほどに輝いている。
「旦那さまとミーシャさまの雪用のブーツを出しておかなくちゃ」
ケイナが腕を組んで寒さにぶるりと震えたとき、屋敷の窓が開いてアルテミシアがひょっこりと顔を出した。肌を刺すほどに空気が冷たいというのに、両肩が見えている。幸い窓の外からは肩より下は見えないが、多分何も着ていないのだろう。アルテミシアはこちらには気付かずに、少女のように顔をぱあっと明るくした。
「すごい!真っ白だよ」
そう言ってアルテミシアが部屋の中を振り返った瞬間、彼女は何か強い力で後ろへ引っ張られるように窓際から姿を消した。間を置かず窓を閉じるために伸びてきた逞しい腕は、サゲンのものだ。寝室に引き戻されたアルテミシアの身体は今頃サゲンがベッドで暖を取るための熱源になっていることだろう。
ケイナは顔を赤くしてエラと顔を見合わせた。
「あーあー、朝っぱらから。本当に仲がよろしいこと」
「ほんとね」
エラは笑った。
「正直、去年の冬にミーシャさまが出てっちゃったときは旦那さまもこの屋敷もどうなっちゃうのかって、まー焦ったけど、よかったよねぇ」
ケイナが感慨深げに腕を組んだ。
「もう別れちゃうかもと思ってがっかりしてたところに、二人ともデレッデレで帰ってくるんだもの。しかも、一年以上経ってもずっと同じようにデレッデレしてるの、すごくない?」
ケイナが大真面目に言うと、エラはおかしくなって笑い声をあげた。
「それは、そうよ!でも同じようにじゃないわ」
ケイナもケタケタ笑い出した。
「ああ、そうだった。更にデレッデレが増してるよね」
職務の間はそれぞれ立場ある人間として有能な仕事ぶりを見せる彼らだが、二人の時は常にこんな感じだ。女王の通詞と護衛として、仕事が一緒になることも多い。職務の間は互いに自制しているようだが、はっきり言って、周りからすればちょっと恥ずかしくなるくらいの熱愛ぶりが、二人の身振りや視線から伝わってくる。今では王都でも評判のおしどり夫婦だ。
二人の仲が深まっていくことを一番に喜んでいるのは、わたしだ。と、エラは密かに自負している。この二人が出逢っていなかったら、今自分はここにいない。命もなかっただろう。そして彼らには恩義以上に深い情を感じている。
大切な二人だから、幸せでいてくれなくては困る。
この時期バルカ家では、使用人たちが続々と里帰りの準備をしていた。
年末に開かれる本邸の集まりに出席するのに合わせて、主人であるサゲンが使用人たちに休暇を取らせたのだ。
例年ならサゲンが一日だけ集まりに顔を出してさっさと森の屋敷に帰ってくるだけだが、今年は事情が違う。サゲンがアルテミシアと夫婦になって初めての年末だから、遠方に住む妹や従兄弟たちがオアリス中心地にある本邸に滞在し、祝宴を開くことになっている。しかも、一日だけでは終わらない。十二月二十日は家族や親族のみで集い、翌日は親類の他に知人を大勢招待して、とてもささやかとは言えない規模の宴を予定している。この準備のために、サゲンもアルテミシアも二日前から現地へ赴かなくてはならないのだ。
「エラも来ない?」
とアルテミシアが訊ねたのは、出発の二日前のことだった。
実は、身寄りのないエラが休暇の間どこに滞在したいとも言わないので、アルテミシアは密かに気にしていた。が、エラもそこは心得たもので、余計な気を遣われたくないがためにそれとなく旅行へ行くような素振りを見せていたのだった。
「休暇の間にちょっと行ってみたいところがあって、友達と泊まりがけで遊びに行こうと思ってるの」
アルテミシアは鋭いからこんな嘘はすぐにバレてしまう。だから、よく気が回るエラは王城勤めの友人に話を合わせてもらうよう頼んでいた。友人が王城でエラと旅行に行くことを周囲の同僚に吹聴し、それが兵士たちの耳にも入って、サゲンやアルテミシアのところへ情報として入ってくる。
「ああ、そんなこと誰かが言ってたかも」
と、アルテミシアは何の疑いも持たなかった。
エラがここまでするのは、バルカ家本邸へ行きたくないわけではなく、彼女なりの理由がある。
バルカ家と言えばイノイル国内でも名家中の名家なので、家族の集まりならまだしも、大々的に催される祝宴ともなれば普段暮らしている気軽な森の屋敷とはまるで勝手が違うだろう。こういうときに主役の一人である貴婦人に侍女として就くのは、本家の責任者に選ばれた良家の子女と決まっている。しかも、アルテミシアは注目の人だ。海賊団討伐に大きく貢献し、女王のお気に入りの通詞ともなれば、侍女になりたがるやんごとない令嬢は山ほどいる。
ここにどこの馬の骨とも分からないエラがのこのこ侍女としてついて行って出しゃばってしまっては、本家の面目が立たない上、侍女候補だった令嬢たちから不要なやっかみを買うことになる。おまけに少女時代からずっと男社会に身を置いていたアルテミシアはこういう女同士のドロドロとした争いには不慣れだから、こんなことが起きたら余計に気を遣うだろう。
そういう事態を回避するべく、敢えてアルテミシアにはついて行かないという選択をしたのだ。エラは生来、そういう人情の機微には敏感だ。
そう言う折だった。
「うちに来なよ」
という誘いがあった。
エラは今まさに拭いている窓の外から機嫌良く顔を覗かせるイグリの顔を、キョトンとして見た。白く積もった雪の跳ね返す陽光がイグリの明るい金色の髪をいっそうキラキラと輝かせ、青空のような瞳をいつもより明るく見せている。
「うちって?」
「俺の実家」
「じっか」
なんだか頭が追いつかない。
「あー、お気遣いありがとう。でもわたし――」
「聞いたよ。でも旅行なんて嘘だろ?」
「…本当だけど」
「ほら、嘘だ」
イグリは窓ガラス越しにエラの額を指でツン、と弾いた。
「エラは嘘を吐くときちょっとだけ鼻の穴が膨らむんだ。気付いてる?」
「そっ、そんなことないわ!」
エラが顔を真っ赤にして、窓を拭いていた雑巾を顔に押し当てて鼻を隠した。
「大体、今までイグリに嘘ついたことないもの。嘘ついてるかどうかなんて、分かるはずない」
「わかるんだなぁ、それが。ミーシャがいなくなった時にたくさんついてただろ。‘わたしは平気’、‘ミーシャが望んだことなら仕方ない’ってさ。君がそう言うとき、今みたいに鼻の穴が――」
「もう!やめてったら!」
怒ったエラが窓を勢いよく外側に開いたので、バン!と窓がイグリの頬を激しく打った。
「あっ!ごめんなさい…」
窓を慌てて閉じようとした手を、イグリは掴んだ。頬に窓の木枠の痕が赤く残っているが、痛そうな素振りなど微塵も見せずにニッと笑った。
「ねえ、一緒に来てよ」
「理由がないわ」
エラは手を振りほどいて窓を閉めた。が、イグリがもう一度外から窓を開け、エラの目をまっすぐに見た。
「あるさ。実は、君に頼みたいことがあるんだ」
昔は他の多くの子供がそうであるように、雪が降る季節を心待ちにしていたものだが、それは二年前、愛する家族に死の病をもたらした。
それからというもの、雪はエラにとって喪失の象徴となった。
夏空を乞い、心が凍り付く季節だ。
そしてまた季節は冬を迎え、この年もオアリスに大雪を降らせた。
「ねえ、雪だるまさん」
同僚で親友のケイナに声をかけられ、エラは振り返った。
ケイナは鼻を赤くしながらくすくす笑ってエラに近づき、頭にかぶった雪をパサパサと払い落としてやった。
雪の白さが辺りを眩しいほどに明るく輝かせ、ケイナの肌も一層白く、いつもよりそばかすが目立って見える。
「帽子を被らないとダメじゃない。風邪ひくよ」
「ありがとう」
エラはいつものように笑って、ケイナが持ってきてくれたふわふわの毛糸の帽子をかぶった。
「積もったねえ」
ケイナは辺りをぐるりと見回した。大人の膝が埋まるくらいの雪があたり一面を真っ白に染め、陽光を雪の粒に閉じ込めてキラキラと眩しいほどに輝いている。
「旦那さまとミーシャさまの雪用のブーツを出しておかなくちゃ」
ケイナが腕を組んで寒さにぶるりと震えたとき、屋敷の窓が開いてアルテミシアがひょっこりと顔を出した。肌を刺すほどに空気が冷たいというのに、両肩が見えている。幸い窓の外からは肩より下は見えないが、多分何も着ていないのだろう。アルテミシアはこちらには気付かずに、少女のように顔をぱあっと明るくした。
「すごい!真っ白だよ」
そう言ってアルテミシアが部屋の中を振り返った瞬間、彼女は何か強い力で後ろへ引っ張られるように窓際から姿を消した。間を置かず窓を閉じるために伸びてきた逞しい腕は、サゲンのものだ。寝室に引き戻されたアルテミシアの身体は今頃サゲンがベッドで暖を取るための熱源になっていることだろう。
ケイナは顔を赤くしてエラと顔を見合わせた。
「あーあー、朝っぱらから。本当に仲がよろしいこと」
「ほんとね」
エラは笑った。
「正直、去年の冬にミーシャさまが出てっちゃったときは旦那さまもこの屋敷もどうなっちゃうのかって、まー焦ったけど、よかったよねぇ」
ケイナが感慨深げに腕を組んだ。
「もう別れちゃうかもと思ってがっかりしてたところに、二人ともデレッデレで帰ってくるんだもの。しかも、一年以上経ってもずっと同じようにデレッデレしてるの、すごくない?」
ケイナが大真面目に言うと、エラはおかしくなって笑い声をあげた。
「それは、そうよ!でも同じようにじゃないわ」
ケイナもケタケタ笑い出した。
「ああ、そうだった。更にデレッデレが増してるよね」
職務の間はそれぞれ立場ある人間として有能な仕事ぶりを見せる彼らだが、二人の時は常にこんな感じだ。女王の通詞と護衛として、仕事が一緒になることも多い。職務の間は互いに自制しているようだが、はっきり言って、周りからすればちょっと恥ずかしくなるくらいの熱愛ぶりが、二人の身振りや視線から伝わってくる。今では王都でも評判のおしどり夫婦だ。
二人の仲が深まっていくことを一番に喜んでいるのは、わたしだ。と、エラは密かに自負している。この二人が出逢っていなかったら、今自分はここにいない。命もなかっただろう。そして彼らには恩義以上に深い情を感じている。
大切な二人だから、幸せでいてくれなくては困る。
この時期バルカ家では、使用人たちが続々と里帰りの準備をしていた。
年末に開かれる本邸の集まりに出席するのに合わせて、主人であるサゲンが使用人たちに休暇を取らせたのだ。
例年ならサゲンが一日だけ集まりに顔を出してさっさと森の屋敷に帰ってくるだけだが、今年は事情が違う。サゲンがアルテミシアと夫婦になって初めての年末だから、遠方に住む妹や従兄弟たちがオアリス中心地にある本邸に滞在し、祝宴を開くことになっている。しかも、一日だけでは終わらない。十二月二十日は家族や親族のみで集い、翌日は親類の他に知人を大勢招待して、とてもささやかとは言えない規模の宴を予定している。この準備のために、サゲンもアルテミシアも二日前から現地へ赴かなくてはならないのだ。
「エラも来ない?」
とアルテミシアが訊ねたのは、出発の二日前のことだった。
実は、身寄りのないエラが休暇の間どこに滞在したいとも言わないので、アルテミシアは密かに気にしていた。が、エラもそこは心得たもので、余計な気を遣われたくないがためにそれとなく旅行へ行くような素振りを見せていたのだった。
「休暇の間にちょっと行ってみたいところがあって、友達と泊まりがけで遊びに行こうと思ってるの」
アルテミシアは鋭いからこんな嘘はすぐにバレてしまう。だから、よく気が回るエラは王城勤めの友人に話を合わせてもらうよう頼んでいた。友人が王城でエラと旅行に行くことを周囲の同僚に吹聴し、それが兵士たちの耳にも入って、サゲンやアルテミシアのところへ情報として入ってくる。
「ああ、そんなこと誰かが言ってたかも」
と、アルテミシアは何の疑いも持たなかった。
エラがここまでするのは、バルカ家本邸へ行きたくないわけではなく、彼女なりの理由がある。
バルカ家と言えばイノイル国内でも名家中の名家なので、家族の集まりならまだしも、大々的に催される祝宴ともなれば普段暮らしている気軽な森の屋敷とはまるで勝手が違うだろう。こういうときに主役の一人である貴婦人に侍女として就くのは、本家の責任者に選ばれた良家の子女と決まっている。しかも、アルテミシアは注目の人だ。海賊団討伐に大きく貢献し、女王のお気に入りの通詞ともなれば、侍女になりたがるやんごとない令嬢は山ほどいる。
ここにどこの馬の骨とも分からないエラがのこのこ侍女としてついて行って出しゃばってしまっては、本家の面目が立たない上、侍女候補だった令嬢たちから不要なやっかみを買うことになる。おまけに少女時代からずっと男社会に身を置いていたアルテミシアはこういう女同士のドロドロとした争いには不慣れだから、こんなことが起きたら余計に気を遣うだろう。
そういう事態を回避するべく、敢えてアルテミシアにはついて行かないという選択をしたのだ。エラは生来、そういう人情の機微には敏感だ。
そう言う折だった。
「うちに来なよ」
という誘いがあった。
エラは今まさに拭いている窓の外から機嫌良く顔を覗かせるイグリの顔を、キョトンとして見た。白く積もった雪の跳ね返す陽光がイグリの明るい金色の髪をいっそうキラキラと輝かせ、青空のような瞳をいつもより明るく見せている。
「うちって?」
「俺の実家」
「じっか」
なんだか頭が追いつかない。
「あー、お気遣いありがとう。でもわたし――」
「聞いたよ。でも旅行なんて嘘だろ?」
「…本当だけど」
「ほら、嘘だ」
イグリは窓ガラス越しにエラの額を指でツン、と弾いた。
「エラは嘘を吐くときちょっとだけ鼻の穴が膨らむんだ。気付いてる?」
「そっ、そんなことないわ!」
エラが顔を真っ赤にして、窓を拭いていた雑巾を顔に押し当てて鼻を隠した。
「大体、今までイグリに嘘ついたことないもの。嘘ついてるかどうかなんて、分かるはずない」
「わかるんだなぁ、それが。ミーシャがいなくなった時にたくさんついてただろ。‘わたしは平気’、‘ミーシャが望んだことなら仕方ない’ってさ。君がそう言うとき、今みたいに鼻の穴が――」
「もう!やめてったら!」
怒ったエラが窓を勢いよく外側に開いたので、バン!と窓がイグリの頬を激しく打った。
「あっ!ごめんなさい…」
窓を慌てて閉じようとした手を、イグリは掴んだ。頬に窓の木枠の痕が赤く残っているが、痛そうな素振りなど微塵も見せずにニッと笑った。
「ねえ、一緒に来てよ」
「理由がないわ」
エラは手を振りほどいて窓を閉めた。が、イグリがもう一度外から窓を開け、エラの目をまっすぐに見た。
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