王城のマリナイア

若島まつ

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【番外編3-6】雪と太陽の愛すべき事情 VI - Le circostanze dell'amore VI -

 イグリは宴会で賑わう広間の周りを避け、おそらく普段は使用人しか使わないであろう屋敷の隅の部屋や廊下を通り、端の狭い階段を上がって、アーチ型の扉を蹴り開けた。中は広々とした一際豪華な部屋で、ゲームのための台や読書用の机、大きなソファが絨毯の上に置かれ、奥には王族が使うような明るい色の天蓋付きのベッドがある。
「これ、あなたの部屋じゃないでしょ」
 ベッドはしばらく使われた形跡もなく、シーツやスローがピッタリとベッドの形に沿っている。
「そう。叔父さんちで一番いい客間」
 イグリは白々と言ってエラをベッドに優しく下ろして座らせ、扉の外から廊下の壁に掛かっていた燭台を持ってきてサイドテーブルに置くと、ポケットから小さな鍵を取り出して内鍵を閉めた。
「いつの間に…」
「さっき使用人の部屋を通ったろ」
 イグリが悪びれもなく言ってのけたので、エラはくすくすと笑い出した。
「怒られない?」
「今日は泊まる予定の賓客はないし、平気さ。子供の頃から鍵をくすねてここで本を読んだり船の模型を作ったりしてたんだ」
「あなたが?」
「親戚があれだけうるさいと、俺だってたまには一人になりたくなる」
 エラはこの広い部屋に一人で遊ぶ小さなイグリを愛おしく思いながら、心のどこかにほっとしている自分を見つけた。今みたいに女性を連れ込んだりしていないらしいとわかったからだ。
「ここに連れてきたのは君が初めてだよ」
 エラはちょっとギクリとして、目の前に戻ってきたイグリの顔を見上げた。
「こ、声に出てた?」
「何が?」
 イグリはわざとらしく首を傾げた。唇が面白そうに弧を描いている。
「もしかして君が変な心配してるんじゃないかとは思ったけど、当たってた?」
 熱くなった顔を隠したくて、エラは下を向いた。が、イグリは膝をついてエラを腕の中に包み込むようにベッドに手をつき、下から顔を覗き込んで、優しく微笑みかけた。
 エラの心臓がざわざわと騒ぎ出す。
「キスしていい?」
 エラは小さく頷いた。嬉しそうに目を細めたイグリの顔が近づいて来ると、どくどく打つ鼓動に耐えられず、きゅっと目を閉じた。
 ひどく落ち着かない。
(キスってこんな感じだったっけ?)
 口同士を触れ合わせる作業なんかには何も感じなくなっていたのに、昨日のキスはそれと違ったし、今のも違う。過去のどの経験を探してみても、こんな鳩尾がパタパタと落ち着かない気持ちになることなんかなかった。
「あ」
 と、唇が触れ合う直前で、イグリがぴたりと止まった。
 エラがそろりと目を開くと、イグリの青い瞳がこちらをじっと見つめている。
「どうしたの?」
 もう、心臓に悪い。動悸がひどくなる。
「ひとつ言い忘れてた。エラ――」
 イグリが頬に触れ、亜麻色の髪を愛おしそうに撫でながら言った。
「君のわがまま全部聞くから、俺のになって」
 嬉しくて、声も出ない。
 そのあとどう返事をしたのか、エラもよくわからないうちに唇が引き合った。舌が触れ合い、ふわふわとまるで熱に浮かされているような感覚の中でベッドに折り重なると、イグリが苦悶するように眉を歪めて頬に、耳に、顎にくすぐったいキスをして、エラの身体をきつく抱きしめた。
「イグリといると、安心する…」
「ふ。本当に?心臓の音すごいけど」
「だって、それは、あなたがたくさんキスするから…」
 エラの赤くなった頬にもう一度キスした後、イグリは首の窪みにも口を付けた。
「ん…」
「怖かったり、嫌だったりしたら言ってくれ。頑張って止めるから」
 なんだか痩せ我慢しているような言い方だ。エラはちょっとおかしくなったが、触れてくるイグリの熱に、笑う余裕もなくなった。
「怖くないわ」
 エラはイグリの頬に触れた。こうしてまじまじ眺めると、やはり美しい顔立ちをしている。
 身体の奥が熱を持ち、なんだか急激にこの男が欲しくなった。
「わたし、イグリに触られるの、好きみたい…」
 イグリはエラの首から顔をあげ、眉間に皺を寄せて渋い顔になり、じわじわと顔を赤くした。
「はー。もう、勘弁してくれ」
「何が?」
「優しくできなくなる」
「それでもいいわ」
「…どうなっても知らないぞ」
 と、説教じみたことをイグリは言ったが、ドレスを脱がせる手つきも、結われた髪を解く指も、素肌に降りてくる唇も、全身に絡みつく視線も、全てが優しかった。肌の至る所を撫でられ、キスされて、幸せだと思ったのはこれが初めてだ。そして、男性の裸体を美しいと思ったのも。
「エラ――」
 こんなふうに甘い声で名前を呼ばれるのも、初めてだ。
 イグリはシャツとズボンを脱ぎ捨てて一糸纏わぬエラに覆いかぶさり、多分今までで一番淫らな口付けをした。一生懸命それに応じてくるエラが愛おしくてたまらない。受け入れてくれただけで満足すべきなのに、次第に熱く汗ばんでいく柔らかい身体が、甘やかな息遣いが、イグリをもっと貪欲にさせる。
「愛してる」
 エラは涙を浮かべて頷いた。言葉も出ない。イグリの優しい夏の雨のようなキスが身体中に降ってくる。胸の先端を啄まれると、エラはくすぐったさとぞくぞく迫り上がる快楽に小さく悲鳴を漏らした。
「ん、あっ…!」
 エラは勝手に上がってしまった自分の声に驚いて、唇を噛み締めた。イグリの手が胸を覆い、柔らかい唇がもう片方の胸にキスしている間、全身に火を点けられたような感覚に包まれ、喉の奥で小さな叫びを上げ続けた。
「声、聞かせて」
 イグリはそう言ってエラの顎をチョンとつまみ、噛み締めた唇を解放させた。
「んんぅ、恥ずかしい…」
 エラの頬は紅潮して、白い肌が燭台の灯りに輝き、甘い香りがイグリの鼻腔をくすぐる。
「かわいいな」
 イグリは誘われるようにエラの鳩尾へキスし、臍の周りをぐるりと舐めた。
「ひゃぁっ…」
この下・・・にキスしていい?」
「こ、この下…?」
 エラが顔を真っ赤に染めてイグリを見下ろした。何を言われているのか分かっていないようだ。イグリは口元が緩むのを抑えられなかった。
「そう。ここ」
 指でやさしくそこに触れると、エラが小さく唸って息を呑んだ。怯えたかと思ってイグリは注意深く彼女の様子を観察したが、どうやら怖がってはいない。エラの淡いブルーの目が蕩けているのが見える。エラの中も、もう熱く潤っていた。
「いや?」
 と訊いたのは、ちょっと意地悪だったかも知れない。
 エラが真っ赤な顔をもっと赤くして、今にも泣き出しそうな顔でふるふると首を振った。
 かわいくて堪らない。もっと乱してやりたい。隅々まで優しく触れて、今まで知ることのなかった快楽を教えてあげたいし、エラにももっと欲しがってほしい。
「…っ、あ、イグリ…」
 臍の下から小さなキスを繰り返して、イグリの頭が脚の方へ下がっていく。イグリの柔らかい金色の髪が肌の上を滑る感触さえ、エラの感覚を過敏にした。
 イグリがその言葉通りそこにキスをすると、身体の中で何かが小さく弾けた。
 くすぐったさとも、痛みとも少し似ているが違う。それよりももっと優しくて柔らかくて、直接心と頭に訴えかけてくるものだ。
 こんな感覚は知らない。
 身体を繋ぐだけなら今まで客を相手に何度もしてきたが、これは、違う。当然だ。自ら望んで触れ合うのはこれが初めてなのだから。
 それでも、この行為にこれほどの快感があるなんて、想像もしていなかった。
 イグリがエラの内部を探るように舌を這わせ、蕾をつつき、浅いところを広げるように挿し入れてくる。
 エラは甘い悲鳴を我慢することができなかった。脚の間にあるイグリの頭を無意識のうちに掴み、キスが深くなると、身体の中で激しい快感が湧き上がり、エラの意識を真っ白にした。
 大して動いていないのに、長い距離を走った後のように息が切れるのが不思議だ。
 イグリの唇がそこから離れると、今度はゆっくり指が入ってきた。
「んぁ…!」
「大丈夫?エラ」
「あっ!そこ…待って」
「待つけど、本当に待っていい?」
 エラが快感を得ているのはわかっている。内部がイグリの指を締め付け、肌が熱を持ち、多分無意識なのだろうが、腰が揺れている。
 淡い空色の瞳が潤んでちょっと恨めしげにこちらを見上げてくる。イグリはエラの額に口付けし、まぶた、頬、顎にちょんちょんとキスを繰り返して、唇に深く口付けした。指を抜かずに浅い部分をなぞっていると、エラが喉の奥で心地よさそうに呻いた。
「どうする?」
 イグリが唇の触れ合う位置で誘惑するように囁くと、エラはイグリの首に頭をすり寄せ、羞恥で涙目になりながら、息だけの声で言った。
「もっと…」
 もう限界だ。
 イグリはエラにもう一度キスをして、内側から指を抜き、柔らかい腿を持ち上げて、熱くなった自分の一部をそこに擦り付けた。
 自分の内側がひくりと蠢いたのを感じ、エラは自分がこれを強く求めていることを知った。
 イグリが、熱く訴えかけるような顔で見つめてくる。
「…いいって言ってくれ」
「いいわ。来て…」
 ふとイグリの目が優しく細まり、唇が降りてきた。エラはイグリのとびきり優しい口づけを受け入れ、イグリの背に腕を回して、ゆっくりと入ってきたイグリの熱を、甘い呻き声と共に迎え入れた。
 こんなふうに感じるなんていうことも知らなかった。幸せで胸が苦しい。息もできないほどに。
「う…。ああ、やばい」
 イグリの苦しそうな声が、エラの身体をぞくりと震わせる。何が?などと訊く余裕もなく、エラはイグリを見上げた。
「幸せでどうにかなりそうだ」
 惜しい。とエラが思ったのは、この時のイグリの顔を覚えていられないかも知れないと思ったからだ。あまりに嬉しそうに笑うので、目に焼き付けておきたかった。でも、きっと無理だ。心と身体が繋がった嬉しさと心地よさに思考が溶かされて、もう何も考えられない。
「あっ――」
 イグリが腰を引いて更に奥へと入ってくる。律動が速まると、身体の中心から熱が広がって全身をやさしい炎のように包み、次第にエラの意識を忘我へ誘った。
(ああ、伝えなきゃ。意識が持つうちに…)
「あっ、あ、わたしも――」
 エラはイグリの胸に縋り付き、広い背にしっかりと抱きついた。
「イグリが好き。大好き」
 言えた。と安堵した瞬間、イグリが秀麗な顔を苦悩するように歪めて唸り、エラの腰を掴んで、何度も強く奥に入ってきた。
 くっついた肌から二人分の心音が溶け合って身体ごと混じり合い、何度もキスを交わして、幾度となく幸せな絶頂の海へ意識を放り出された。エラが悲鳴を上げて内部を収縮させると、イグリは恍惚と呻いてエラの脚を抱え上げ、その柔らかい身体の中に自分を刻みつけるように一番奥まで入り、熱情を放った。
 本当に溶けてしまったみたいだ。まだ心臓が落ち着かない。
 エラは熱く息が上がったイグリの身体をやさしく抱き締め、唇を重ねて、ふふ、と笑った。
「大好き…」
「ああ――」
 イグリは長い溜め息をついてエラをの身体を軋むほど抱き締めた。
「やっと俺のになった」
 その声が本当に安堵しているようだったから、エラはついおかしくなってくすくす笑ってしまった。
「覚えてる?最初にキスしたときのこと」
「覚えてるわ。わたし、あなたのこと殴った」
「あれは効いた」
 イグリが可笑しそうに言うので、エラは声を上げて笑った。
「あの時には君に恋してたんだ。許してもらえないかもって怖かったから、仲直りできたときは本当に嬉しかった」
「だって、あんな大勢の前で懺悔されて許さなかったら、わたしが悪者じゃない。やっぱりずるいわ」
「そう。俺ずるいんだ」
 悪戯っぽく笑って、イグリがエラの亜麻色の髪をするすると撫で、キスをした。
「君を手に入れるためなら何だってする。これからは君がどこかへフラフラ行かないように俺でいっぱいにする。どんなことしても」
「そんなに必死にならなくても、わたしもイグリがずっと好きなのに」
 何だか言っていて恥ずかしくなってきた。エラは嬉しそうに目を細めたイグリにそっと口付けして、顔を真っ赤に染めた。
「いつ――」
「いつから?って、訊かないで。わ、わからないから」
「ハハ。わかったよ」
 イグリは機嫌良く言った。
「オアリスに帰ったら、ミーシャや旦那さまに報告する?」
「そりゃ…」
 イグリはエラの両肩に手を置いてその紅潮した愛らしい顔を見つめた。
「するけど、まだ考えなくていいだろ?今はせっかく二人きりなんだし」
 そろりとイグリの手が胸へと下りてきた。エラはピクリと肌を跳ねさせると、羽が触れるようなイグリの口付けを受け入れた。
「なあ、エラ…。もっと欲しくないか」
 エラは顔を赤くして、頷いた。
 この誘惑に勝てるわけがない。イグリの囁き声は、砂糖菓子よりも甘いのだ。
 その後はもっと激しく乱され、互いに体力が尽きるまでその行為に没頭し、裸で抱き合ったまま眠ってしまった。目を覚ましたエラが最初に見たものは、窓の外から冬の太陽が眩しく照らす愛おしい男の姿だった。
 昨夜は夢中でじっくり眺められなかったけれど、よく鍛えられた身体に筋肉の隆起が陰影をつけ、少し長い明るい金色の髪が軍人らしく日に焼けた肌に映えていて、本当に太陽神みたいだ。
 この人となら雪も寒さも怖くない。そういう、一生分の予感がする。
 エラは上体を起こして思い切り身体を伸ばした後、もう一度毛布に潜り込んでイグリの腕に頭を預けた。
「ん、エラ…」
 寝ぼけ混じりにイグリは腰を抱いて身体を引き寄せると、エラの額にキスをしてもう一度寝息を立て始めた。エラもこの幸せな温もりの中で再び目を閉じた。
 残りの冬の休暇は、きっと愛で溢れるものになる。それは多分、この瞬間、この世で最も確かなことだ。
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