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第二章
これからの事
先生を見送ってふわふわした気分で部屋に戻ってぼーっとしていたら、テーブルに置いていたスマホから着信音。慌てて取ったら、先生からだった。
「せ、先生?」
「ああ、今帰った」
すげー、先生からの帰宅報告だ。
恋人なんだなあって思えて、またふわふわし始める。
「さっき、伝え忘れたことがあったから」
「え? あ、はっはい」
何だ、無事帰ったよー。って報告じゃないんだ。
「今日の小山たちの件だが、明日職員会議にかけられることになっている。恐らくその前に、加藤先生が南に事情を聴くことになるはずだから、頭に入れておいてくれ」
「分かった……。でも、なんて言ったらいいんだろ。本当の事、言っても良いの?」
「いいよ。下手に作り話をすれば、あいつらに余計な勘繰りをさせるだけだ。俺の事は、まあ……、気にするな。いつも通りに振舞うから、問題は無い」
「うん。分かった」
「じゃあな、ゆっくり休めよ」
「うん……。お休みなさい」
「お休み」
電話を切ってため息を吐く。
先生と進展したのは夢みたいに嬉しい事だったけど、明日はまた面倒な事が待っているんだ。
先生のことをあいつらが狙っていたことを話すのに戸惑いはあるけれど、でも先生が言っていたように下手に隠して俺と先生のことを勘繰られたりしたら厄介だから、今日見て聞いた事をちゃんと話さなくちゃだよな。
「陽太ー、お風呂空いたから入りなさい」
「はーい」
まあいい。明日の事は明日考えればいいんだ。
俺は気持ちを切り替えて、着替えを持って風呂場へと向かった。
そして翌日。
教室に行くと、既に来ていた利一が俺の顔を見て目を見開く。
「何だその顔。誰かに殴られたのか?」
「あー、やっぱ分かるか。実はな……」
俺は簡単に昨日起こった出来事を利一に話した。
「何だ、それ。お前の事だったのか」
「え?」
「なんかさ、小山らが昨日暴力騒ぎを起こして謹慎食らってるって、さっき聞いたからさ」
「そう、なんだ……」
噂って、どのくらいみんなに知られてるんだろ。紫藤先生の事も、やっぱり分かっちゃってるんだろうか。
「お前、小山らと何か揉めてたのか?」
「いや……、そうじゃなくて。偶然あいつらが三人がかりで先生を襲おうとしてる会話を聞いちゃってさ。放って置くわけにはいかないなって思っちゃって……」
「先生って?」
「物理の……紫藤先生」
「ええっ!? し……っ」
「しぃーっ!!」
こんなところで紫藤先生の名前を大声で言われたくない。俺は、利一の言葉を止めるべく、人差し指を唇に当てて利一の言葉を止めた。
「ああ、わり。……てか、なんで紫藤? あの先生が誰かに恨まれるって考えられないけど」
「恨みじゃなくて、先生を無理やり…組み伏せたかったみたい」
「……それって、レイプか?」
「うん」
「そうかぁ。それじゃ、いくら何でも知らんふりは出来ないよな」
「うん……」
そんな話をしていたら、授業が始まる時間になっていて、英語の先生が入って来た。小橋小百合先生だ。小百合先生は、少し大人しい感じで、まあまあ美人な先生だ。だから一部の男子から、結構人気がある。
派手でセクシーな高階先生と人気を二分していると言って、間違いないだろう。
だけど、俺はちょっとだけ気に入らないんだよな。
だってさ、見ちゃったんだ俺。
この小百合先生が紫藤先生に親し気に話しかけて、それとなく紫藤先生の腕に触れてるとこ。
それが何となくわざとらしく見えちゃって、俺は勝手に小百合先生の事、ちょっとライバル視しちゃっていたりするんだ。
「せ、先生?」
「ああ、今帰った」
すげー、先生からの帰宅報告だ。
恋人なんだなあって思えて、またふわふわし始める。
「さっき、伝え忘れたことがあったから」
「え? あ、はっはい」
何だ、無事帰ったよー。って報告じゃないんだ。
「今日の小山たちの件だが、明日職員会議にかけられることになっている。恐らくその前に、加藤先生が南に事情を聴くことになるはずだから、頭に入れておいてくれ」
「分かった……。でも、なんて言ったらいいんだろ。本当の事、言っても良いの?」
「いいよ。下手に作り話をすれば、あいつらに余計な勘繰りをさせるだけだ。俺の事は、まあ……、気にするな。いつも通りに振舞うから、問題は無い」
「うん。分かった」
「じゃあな、ゆっくり休めよ」
「うん……。お休みなさい」
「お休み」
電話を切ってため息を吐く。
先生と進展したのは夢みたいに嬉しい事だったけど、明日はまた面倒な事が待っているんだ。
先生のことをあいつらが狙っていたことを話すのに戸惑いはあるけれど、でも先生が言っていたように下手に隠して俺と先生のことを勘繰られたりしたら厄介だから、今日見て聞いた事をちゃんと話さなくちゃだよな。
「陽太ー、お風呂空いたから入りなさい」
「はーい」
まあいい。明日の事は明日考えればいいんだ。
俺は気持ちを切り替えて、着替えを持って風呂場へと向かった。
そして翌日。
教室に行くと、既に来ていた利一が俺の顔を見て目を見開く。
「何だその顔。誰かに殴られたのか?」
「あー、やっぱ分かるか。実はな……」
俺は簡単に昨日起こった出来事を利一に話した。
「何だ、それ。お前の事だったのか」
「え?」
「なんかさ、小山らが昨日暴力騒ぎを起こして謹慎食らってるって、さっき聞いたからさ」
「そう、なんだ……」
噂って、どのくらいみんなに知られてるんだろ。紫藤先生の事も、やっぱり分かっちゃってるんだろうか。
「お前、小山らと何か揉めてたのか?」
「いや……、そうじゃなくて。偶然あいつらが三人がかりで先生を襲おうとしてる会話を聞いちゃってさ。放って置くわけにはいかないなって思っちゃって……」
「先生って?」
「物理の……紫藤先生」
「ええっ!? し……っ」
「しぃーっ!!」
こんなところで紫藤先生の名前を大声で言われたくない。俺は、利一の言葉を止めるべく、人差し指を唇に当てて利一の言葉を止めた。
「ああ、わり。……てか、なんで紫藤? あの先生が誰かに恨まれるって考えられないけど」
「恨みじゃなくて、先生を無理やり…組み伏せたかったみたい」
「……それって、レイプか?」
「うん」
「そうかぁ。それじゃ、いくら何でも知らんふりは出来ないよな」
「うん……」
そんな話をしていたら、授業が始まる時間になっていて、英語の先生が入って来た。小橋小百合先生だ。小百合先生は、少し大人しい感じで、まあまあ美人な先生だ。だから一部の男子から、結構人気がある。
派手でセクシーな高階先生と人気を二分していると言って、間違いないだろう。
だけど、俺はちょっとだけ気に入らないんだよな。
だってさ、見ちゃったんだ俺。
この小百合先生が紫藤先生に親し気に話しかけて、それとなく紫藤先生の腕に触れてるとこ。
それが何となくわざとらしく見えちゃって、俺は勝手に小百合先生の事、ちょっとライバル視しちゃっていたりするんだ。
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