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第三章
気持ちはちゃんと伝えたい
俺だって出来れば先生を独占してしまいたい。
先生が歩くたびに群がる女子や、先生に嬉しそうに話しかける先生や男子たちも、全部追い払ってしまいたいくらいなんだ。
「大人げないな、俺も……」
本当にそう思っているんだろう。先生は自嘲気味にポツリと呟いた。
「南が悪く無いのは分かってる。なのにお前に当たってしまって……、悪いな」
「あ、ううん! いいっ。そりゃ、先生が返事もしてくれないのは嫌だけど、その……嫉妬、してくれたんでしょ?それはそれで、少し……、嬉しいかもしれないし……」
余りにも本音過ぎて、ちょっと恥ずかしかったけど、俺は先生の目を見てしっかりと言い放った。
だって、その方が良いと思ったんだ。
誰にも言えない恋だから、もしかしたらこれからも、すぐにお互いの気持ちを伝えあう事が出来ない状況があるかもしれない。そしてそれが基になって、先生との仲が拗れてしまうようなことも起きないとは言えないんだ。
だから、そんな事にならない為にも、どんなに恥ずかしくても自分の気持ちはちゃんと話さなきゃって思った。
だって先生のこと、誰にも渡したくないから。
俺の言葉に先生は、ちょっと驚いた表情をしていた。だけどすぐに苦笑して頭を掻いた。
「可愛すぎるな、お前は。……なあ、南」
「うん?」
可愛いのは先生だと言い返したいけど、もうそろそろ授業が始まる時間だ。
だからそれはスルーすることにして、先生の続きを促す。
「……お前は俺が嫉妬してるから思い違いをしていると思うかもしれないけど、鳥海先生の所には出来れば行かないでくれないか? なんだか、お前を特別に可愛いと思っているような気がしてならないんだ」
「へ?」
「俺は、あの先生があんなにべたべた生徒に触れているのは見たことが無い」
「え? そうなの? 俺、カウンセリング的なスキンシップだって思ってたんだけど……」
「カウンセリングなら、俺が個人的にしてやるから」
「え!? ホントに? じ、じゃあ、もっとキスとか先生の体に触ったりとか……!」
「……それはカウンセリングなのか?」
「もちろんだよ! 先生にしか出来ないカウンセリングだよっ」
鼻息荒く俺が言うと、先生は笑って俺の頭を撫でまわした。
先生が歩くたびに群がる女子や、先生に嬉しそうに話しかける先生や男子たちも、全部追い払ってしまいたいくらいなんだ。
「大人げないな、俺も……」
本当にそう思っているんだろう。先生は自嘲気味にポツリと呟いた。
「南が悪く無いのは分かってる。なのにお前に当たってしまって……、悪いな」
「あ、ううん! いいっ。そりゃ、先生が返事もしてくれないのは嫌だけど、その……嫉妬、してくれたんでしょ?それはそれで、少し……、嬉しいかもしれないし……」
余りにも本音過ぎて、ちょっと恥ずかしかったけど、俺は先生の目を見てしっかりと言い放った。
だって、その方が良いと思ったんだ。
誰にも言えない恋だから、もしかしたらこれからも、すぐにお互いの気持ちを伝えあう事が出来ない状況があるかもしれない。そしてそれが基になって、先生との仲が拗れてしまうようなことも起きないとは言えないんだ。
だから、そんな事にならない為にも、どんなに恥ずかしくても自分の気持ちはちゃんと話さなきゃって思った。
だって先生のこと、誰にも渡したくないから。
俺の言葉に先生は、ちょっと驚いた表情をしていた。だけどすぐに苦笑して頭を掻いた。
「可愛すぎるな、お前は。……なあ、南」
「うん?」
可愛いのは先生だと言い返したいけど、もうそろそろ授業が始まる時間だ。
だからそれはスルーすることにして、先生の続きを促す。
「……お前は俺が嫉妬してるから思い違いをしていると思うかもしれないけど、鳥海先生の所には出来れば行かないでくれないか? なんだか、お前を特別に可愛いと思っているような気がしてならないんだ」
「へ?」
「俺は、あの先生があんなにべたべた生徒に触れているのは見たことが無い」
「え? そうなの? 俺、カウンセリング的なスキンシップだって思ってたんだけど……」
「カウンセリングなら、俺が個人的にしてやるから」
「え!? ホントに? じ、じゃあ、もっとキスとか先生の体に触ったりとか……!」
「……それはカウンセリングなのか?」
「もちろんだよ! 先生にしか出来ないカウンセリングだよっ」
鼻息荒く俺が言うと、先生は笑って俺の頭を撫でまわした。
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