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第四章
先生を捕まえた!
一年のお題と比べると、かなり可愛いらしいお題だ。
キョロキョロと辺りを見回すみんなの顔に、悲壮感はない。多分、焦っているのは俺だけ。
誰かが「居た!」と叫んだと同時に、2人が物凄い勢いで走り出す。
え?と思って振り返ると、その先にはあの高階先生が立っていた。
応援席からは、「行けー!」だのなんだのと大声が飛び交うが、2人のダッシュが凄すぎて、とてもじゃないけど今から追いかけても高階先生をゲットすることは出来ないだろう。
頭の中でそんな冷静なことを考えつつ、俺は紫藤先生がどこに居るのかと、必死で探し続けていた。
……あ! 居た!
ゴール近くで、他の先生達と一緒に立っている。
しかも、先生も俺のことを見ていてくれて、しっかりと目が合った。
「居たー!」
ビクーッ! Σ(゚A゚;
今度は俺のすぐ横からの大声で、心底びっくりした。そして今度は3人が、ほぼ同時にダッシュした。
その先を見ると、どうやらお目当ては英語の小百合先生のようだった。
その場でまごまごしているのは俺を含めて2人だ。そこに、高階先生を取り損ねた1人が戻って来た。
俺は唇をキュッと噛んで、走り出した。
人気の高階先生と小百合先生を捕まえることが出来なかったんだ。それなら、人気の男の先生を捕らえに行ってもおかしくはないだろう。
心の中でそんな言い訳をしながら、俺は目を丸くして俺を見ている紫藤先生の下にダッシュした。
「先生! 俺と来て!」
「えっ、えっ?」
先生の手をグイグイ引っ張っておねだりする。先生は、本気で驚いていたようだったけど、観念したのか笑いながら俺の手を握り返してくれた。
「じゃあ、本気で走ろうか」
「お願いします!」
紫藤先生と手を繋いで、本気で走る。ゴールに近いこともあって、巨乳でハイヒールのせいで走りにくそうにしている高階先生を余裕で追い抜いて、気が付いたら一位でゴールしていた。
息を切らしながら、隣の先生を見上げる。
先生は走ったせいで汗を掻き、頬がほんのりと赤くなっていた。
……色っぽい……。
前髪を掻き上げながら、俺を見て口角を上げる。
ドキドキしながらボーッと先生を見上げる俺に苦笑して、先生が俺の頭をわしゃわしゃと撫でてくれた。
ヤベーッ。
どうしよう、泣きたくなってきた。
先生の仕草が、眼差しが、俺と仲直りしたいと思っているんだって訴えてくれている。
嬉しくて、幸せすぎて、ここが公衆の面前じゃなかったら俺絶対先生に抱き着いて大声で泣いている。
――それぐらい俺は、ずっと先生に飢えていた。
キョロキョロと辺りを見回すみんなの顔に、悲壮感はない。多分、焦っているのは俺だけ。
誰かが「居た!」と叫んだと同時に、2人が物凄い勢いで走り出す。
え?と思って振り返ると、その先にはあの高階先生が立っていた。
応援席からは、「行けー!」だのなんだのと大声が飛び交うが、2人のダッシュが凄すぎて、とてもじゃないけど今から追いかけても高階先生をゲットすることは出来ないだろう。
頭の中でそんな冷静なことを考えつつ、俺は紫藤先生がどこに居るのかと、必死で探し続けていた。
……あ! 居た!
ゴール近くで、他の先生達と一緒に立っている。
しかも、先生も俺のことを見ていてくれて、しっかりと目が合った。
「居たー!」
ビクーッ! Σ(゚A゚;
今度は俺のすぐ横からの大声で、心底びっくりした。そして今度は3人が、ほぼ同時にダッシュした。
その先を見ると、どうやらお目当ては英語の小百合先生のようだった。
その場でまごまごしているのは俺を含めて2人だ。そこに、高階先生を取り損ねた1人が戻って来た。
俺は唇をキュッと噛んで、走り出した。
人気の高階先生と小百合先生を捕まえることが出来なかったんだ。それなら、人気の男の先生を捕らえに行ってもおかしくはないだろう。
心の中でそんな言い訳をしながら、俺は目を丸くして俺を見ている紫藤先生の下にダッシュした。
「先生! 俺と来て!」
「えっ、えっ?」
先生の手をグイグイ引っ張っておねだりする。先生は、本気で驚いていたようだったけど、観念したのか笑いながら俺の手を握り返してくれた。
「じゃあ、本気で走ろうか」
「お願いします!」
紫藤先生と手を繋いで、本気で走る。ゴールに近いこともあって、巨乳でハイヒールのせいで走りにくそうにしている高階先生を余裕で追い抜いて、気が付いたら一位でゴールしていた。
息を切らしながら、隣の先生を見上げる。
先生は走ったせいで汗を掻き、頬がほんのりと赤くなっていた。
……色っぽい……。
前髪を掻き上げながら、俺を見て口角を上げる。
ドキドキしながらボーッと先生を見上げる俺に苦笑して、先生が俺の頭をわしゃわしゃと撫でてくれた。
ヤベーッ。
どうしよう、泣きたくなってきた。
先生の仕草が、眼差しが、俺と仲直りしたいと思っているんだって訴えてくれている。
嬉しくて、幸せすぎて、ここが公衆の面前じゃなかったら俺絶対先生に抱き着いて大声で泣いている。
――それぐらい俺は、ずっと先生に飢えていた。
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