綺麗な先生は好きですか?

くるむ

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第六章

オムレツを作ってみよう 1

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2人で顔を洗いに一階へ降りる。
俺たち以外のみんなも、既に起きていたようだ。

「おはよう」
「おはようございます」
「おはよう。もうみんな、顔洗ったのか?」

先生の問いかけに、「洗った」とか「まだ」だとか返事が返った。
女性陣はみんな既に顔を洗い終わっていて、しかも化粧も済ませているようだ。サスガダ…

「南、先に洗ってこい」
「うん、わかった」

俺は、先生の言葉に甘えて歯ブラシを手に洗面所に向かった。
シャカシャカと歯を磨いて、石鹸で顔を洗う。タオルで顔を拭いて目の前の鏡に目をやると、ちょっぴり気怠そうな表情をした自分の顔が映ってた。

「…………」
ダメだ。思い出すなよ……。

些細な事で昨夜の色っぽい先生と、感じまくった恥ずかしい俺を思い出してモゾモゾしてくる。
どんだけスケベなの、俺……。

蛇口をいっぱい捻って水を勢いよく出して、もういっかい勢いよくバシャバシャと顔を洗う。
その顔をタオルでゴシゴシと擦り、パンパンと顔を叩く。ハーッと大きく息を吐いて気を取り直し、俺は洗面所を出た。

「先生、お先にー」
「ああ」

俺に呼ばれてニコリと笑った先生が、俺の脇を通って洗面所に向かった。

うう~、グリグリしたい!
でも我慢しなくちゃ!

「よく眠れた?」
「あ、はい。ていっても、修学旅行気分でワクワクしてて、熟睡感は無いですけど」
「そうなんだ、若いなー」

渚さんだって十分若いのに、じじむさい言い方に笑いが零れる。

キッチンの方からゴソゴソと動き出す気配を感じて目をやると、志緒利さんを筆頭に女性陣が朝食の支度を始めたようだ。

「俺も手伝います!」

栄養士を真剣に考えてみようと思っていたから、俺が料理と相性がいいのか確かめたいと思っていた。だからこれは、ちょうど良い機会だ。
そう思って駆け寄ると、みんなが目をぱちくりさせた。

「南くんって、料理するの?」
「えっと、普段はしないんですけど。将来、栄養士とかどうかなーって考えてて。自分にも料理が出来るかどうか試してみたいなって思って」

俺がそう言うと、志緒利さんだけでなく高田さんたちまでが"偉いな~"って顔をした。

「そっか。でも、朝食はパンをトースターで焼いてカップスープを溶かして……、あとはプレーンオムレツを作るだけなんだけどね。卵、焼いてみる?」

「は、はい。……でもあの、自信が無いのでとりあえず俺のオムレツを作ります」

だってきっと、ぐちゃぐちゃに出来上がりそうだ。
そんな代物を食べさせられて嬉しい人なんていないだろうから。

「アハハ。それもそうか。じゃあ、まずは南くんのから焼いてみる?」
そう言って小波さんがお茶碗と卵を渡してくれた。

卵も割ったことないんだよな。うまく割れるかな?
ジーっと卵と睨めっこしていたら、小波さんが楽しそうにすり寄ってくる。

「ねえねえ、澪ってさ、学校ではどんな感じの先生なの?」
「え?」
「あ、それ私も知りたい。澪は頭は良いけどあんなんだから、心配だったりするわよね」

志緒利さんも興味津々といった様子で乗り出してきた。
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