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第六章
今夜は紳士
しっとりと合わされた先生の唇。不意打ちの嬉しさに、先生の背中に腕を回して"もっと"と強請る。
何度も何度も啄んで、そのあと甘く舌を絡めあう。
息をする事を忘れてしまいそうになるくらいキスに夢中になっていて、知らない間に俺は敷かれた布団の上に寝転がっていた。
唇をそっと離した先生が、優しく俺の頬を両手でなぞる。額をコツンと合わされて、俺は思わずクスリと笑ってしまった。
「今日は、このままな」
「……え?」
このままって、パジャマ着たままってこと?
それって……。
「腕枕してやるから。この布団で一緒に寝よう」
「……それだけ?」
先生とこんな状況で居られることなんて、そうそう無いのに何にもしないのか?
そんな思いで先生を見つめていたら、パチンと軽くデコピンをされた。
痛いよ、先生。
「お前、初めてだっただろ? 無理はさせたくないし……」
「遠山さんが言ってたこと、気にしてるの?」
……情事の後の色気なんて、俺には分からない。
確かにちょっと気怠い顔ではあったけど、あんなもの、睡眠不足でぼんやりした顔と全然変わり無いと思うぞ?
「……そういう事じゃないよ。大事にしたいだけだ」
「でも……」
「――明日の夕方には俺ん家だろ? ご希望ならば、着いて早々押し倒してやってもいいぞ?」
「え?」
見上げると、悪戯に微笑む先生の顔。
その表情に、しぼんでいた俺の気持ちが急浮上する。
「だ、だったら、明日は俺も先生のこと触りまくってもいい? 一緒に風呂入って、先生の体洗ってあげたい!」
嬉々として言う俺に、先生が目をぱちくりとさせた。カワイイ…
そして最初の頃によく見せてくれた、困ったような表情で笑う。
「……お前、そんなに俺の体を触りたいのか?」
「触りたいよ。決まってんじゃん。俺、最初から言ってたと思うけど」
「……………」
先生は一瞬絶句したような表情をした後、体の力を抜くように、ふっと息を吐いた。
「その後は知らないぞ? お前、泣くかもしれないぞ。いいのか?」
「え、……へ? な、泣く?」
「俺はお前に溺れてるって言ってなかったっけ? 下手に煽れば抑えなんか利かないぞ?」
そう言って、甘く微笑む肉食獣の影。
そう言えば先生って、ネコ科の肉食獣だった……。
先生の言葉通りに受け止めると、俺が根負けするほど抱いてくれるってことだよな……。
うわ……。恐いような、うれしいような……。
そっと先生を窺うと目が合って、妖艶に微笑まれた。
俺は真っ赤になった顔を隠そうと、先生にギューッとしがみ付いた。
何度も何度も啄んで、そのあと甘く舌を絡めあう。
息をする事を忘れてしまいそうになるくらいキスに夢中になっていて、知らない間に俺は敷かれた布団の上に寝転がっていた。
唇をそっと離した先生が、優しく俺の頬を両手でなぞる。額をコツンと合わされて、俺は思わずクスリと笑ってしまった。
「今日は、このままな」
「……え?」
このままって、パジャマ着たままってこと?
それって……。
「腕枕してやるから。この布団で一緒に寝よう」
「……それだけ?」
先生とこんな状況で居られることなんて、そうそう無いのに何にもしないのか?
そんな思いで先生を見つめていたら、パチンと軽くデコピンをされた。
痛いよ、先生。
「お前、初めてだっただろ? 無理はさせたくないし……」
「遠山さんが言ってたこと、気にしてるの?」
……情事の後の色気なんて、俺には分からない。
確かにちょっと気怠い顔ではあったけど、あんなもの、睡眠不足でぼんやりした顔と全然変わり無いと思うぞ?
「……そういう事じゃないよ。大事にしたいだけだ」
「でも……」
「――明日の夕方には俺ん家だろ? ご希望ならば、着いて早々押し倒してやってもいいぞ?」
「え?」
見上げると、悪戯に微笑む先生の顔。
その表情に、しぼんでいた俺の気持ちが急浮上する。
「だ、だったら、明日は俺も先生のこと触りまくってもいい? 一緒に風呂入って、先生の体洗ってあげたい!」
嬉々として言う俺に、先生が目をぱちくりとさせた。カワイイ…
そして最初の頃によく見せてくれた、困ったような表情で笑う。
「……お前、そんなに俺の体を触りたいのか?」
「触りたいよ。決まってんじゃん。俺、最初から言ってたと思うけど」
「……………」
先生は一瞬絶句したような表情をした後、体の力を抜くように、ふっと息を吐いた。
「その後は知らないぞ? お前、泣くかもしれないぞ。いいのか?」
「え、……へ? な、泣く?」
「俺はお前に溺れてるって言ってなかったっけ? 下手に煽れば抑えなんか利かないぞ?」
そう言って、甘く微笑む肉食獣の影。
そう言えば先生って、ネコ科の肉食獣だった……。
先生の言葉通りに受け止めると、俺が根負けするほど抱いてくれるってことだよな……。
うわ……。恐いような、うれしいような……。
そっと先生を窺うと目が合って、妖艶に微笑まれた。
俺は真っ赤になった顔を隠そうと、先生にギューッとしがみ付いた。
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