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068-073 男の決戦。女の涙。
071 俺に変人耐性が付かない
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「おい! もうこの呪いを解いてくれ!」
俺はプイプイと城内を駆け回っている。こんな時に胸元にある弾力が上下されると走りにくい。隊長は忙しいが、その取り巻きたちが俺を追ってきていた。
「もったいない。せっかくの超美人なのに」
「俺はもう十分謳歌した。早く戻せ」
プイプイは残念そうだが「分かったよ」と言う。一目を避けた場所で少し立ち止まり、俺に手のひらを向けながら呪文を唱えた。
ムクムクと俺の体に動きが出る。突出したところがへこみ、何も無かったところが突出した。
「おお! 帰って来た! 俺の!!」
たしかにある! と、下半身を触って喜んでいる場合じゃない。追っ手は常に走り回っているのだ。早くフィーカと落ち合わなくては。レイゼドールはその後か。
プイプイがフィーカの居場所を知っていると言う。ここでは従う方が早いかと思って彼の後に続いた。
「突然置いていくなんてどうかしているわよ!」
フィーカはいた。道具部屋の中に閉じ込められていたらしい。あまりの待遇の悪さにずっと怒っている。「あなたって悪党だわ」と、怒りの矛先が俺に向くが、俺はしらを切り通した。
それより猫が人を食ったことを引き気味で話すと、フィーカは「嘘でしょ!?」となった。俺の似合っていないドレスを掴んで揺さぶる。
「あの子はヒト肉アレルギーなのよ!? 変なものを食べさせないで!!」
「知るか! 化け猫が勝手に食ってたんだ。しかも吐いてた! セーフだろ!?」
逆ギレしていたフィーカは途端に落ち着いた。そして安堵もしたらしい。
「レイゼドールの居場所を掴んだの。私が案内するわ」
フィーカは俺とプイプイにそう告げると、先に道具部屋を出ていく。
化け猫に食われた人物の事、プイプイがここにいる事、俺の体が男に戻っている事……それらには全部触れてこなかった。
「彼女はああいう人だから」
プイプイが俺に告げて出て行った。
俺はプイプイと城内を駆け回っている。こんな時に胸元にある弾力が上下されると走りにくい。隊長は忙しいが、その取り巻きたちが俺を追ってきていた。
「もったいない。せっかくの超美人なのに」
「俺はもう十分謳歌した。早く戻せ」
プイプイは残念そうだが「分かったよ」と言う。一目を避けた場所で少し立ち止まり、俺に手のひらを向けながら呪文を唱えた。
ムクムクと俺の体に動きが出る。突出したところがへこみ、何も無かったところが突出した。
「おお! 帰って来た! 俺の!!」
たしかにある! と、下半身を触って喜んでいる場合じゃない。追っ手は常に走り回っているのだ。早くフィーカと落ち合わなくては。レイゼドールはその後か。
プイプイがフィーカの居場所を知っていると言う。ここでは従う方が早いかと思って彼の後に続いた。
「突然置いていくなんてどうかしているわよ!」
フィーカはいた。道具部屋の中に閉じ込められていたらしい。あまりの待遇の悪さにずっと怒っている。「あなたって悪党だわ」と、怒りの矛先が俺に向くが、俺はしらを切り通した。
それより猫が人を食ったことを引き気味で話すと、フィーカは「嘘でしょ!?」となった。俺の似合っていないドレスを掴んで揺さぶる。
「あの子はヒト肉アレルギーなのよ!? 変なものを食べさせないで!!」
「知るか! 化け猫が勝手に食ってたんだ。しかも吐いてた! セーフだろ!?」
逆ギレしていたフィーカは途端に落ち着いた。そして安堵もしたらしい。
「レイゼドールの居場所を掴んだの。私が案内するわ」
フィーカは俺とプイプイにそう告げると、先に道具部屋を出ていく。
化け猫に食われた人物の事、プイプイがここにいる事、俺の体が男に戻っている事……それらには全部触れてこなかった。
「彼女はああいう人だから」
プイプイが俺に告げて出て行った。
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