ちんちくりんな僕(女の子だよ!)を愛してくれる王子様

よっしぃ

文字の大きさ
51 / 119
ワワラドナ王国国立魔道学院(この章の後半から恋愛スタートします)

え?聞いてませんよ?

しおりを挟む
フロリーナさんは、空いているテーブルに僕とフェンを案内してくれて、

「さ、ここが空いてますね。場所だけ確保しておきましょう。」

もうたくさんの生徒が食べ終わったのか、食堂を出ていく生徒もよく見かける。

そのたびにフロリーナさんに挨拶をする生徒。それに応えるフロリーナさん。

そして、やっぱりというか、先ほどの子供たちと同じように、ジロジロ僕とフェンを、そうフェンも見ていくんだよ。

「皆さん初めてみるヘルト卿とフェンさんに興味津々なのですよ?」

そう言うけど、見られる度に心臓がバクバクなっちゃう。

そして、食べ物が売ってある場所へ行くと、

「え?これ好きなの選んで食べるんですか?」

「ええ、そうよ。好きなのを、好きなだけ。どう?こんなの見た事ある?」

僕が驚いてそう言うと、フロリーナさんがそう答えてくれる。

バーいきーんぐ方式とか言うらしく、お皿に大盛りの食べ物を、小皿に取り分けて、食べるんだって。

父もよくそういう店に連れてってくれてたっけ。

ワワラドナ王国では珍しいのかな?
ソーマカカ王国では、飲食店では割と一般的だったよ?

僕はお野菜を中心に、お肉を少し頂く事に。

フェンはまあ、お肉てんこ盛り。それ全部食べるの?

「「いただきます」」

僕とフェンが手を合わせて食べ始める。

「あら?変わったご挨拶をするのね?」

えっと?そうなの?僕はいつもこうやって食べて、食べ物に感謝しながら食べて、食べ終わったら、犠牲になった食材に感謝の念を込め、「ごちそうさま」って言ってるんだけど。

フロリーナさんを見ると、

「神様、日々の糧を提供下さり、しもべ一同感謝いたします。」

と両手を胸の所で握ってそう喋ってる。


神様って何だろう?


食べ終わると、

「神様、食事の提供に感謝いたします。」

ってまた祈ってる。

変なの?

よく見ると、ここの生徒達、食べ終わったらフロリーナさんと同じような事をしてる。


冒険者の人はそう言うのしてなかったよ?

リリアナさん達のパーティも、そう言ったのはしてなかったよ?

僕はあまり食べないけど、フェンはものすごい量を食べ、何度もお代わりをしてたっけ。

あ、お金どうするのかなあ?持ってるので足りるのかな?

「フロリーナさん、お金どうしたらいいんですか?」

心配になってそう聞くと、

「あ、心配しないで大丈夫よ。ヘルト卿はギルドで、ギルドマスターさんにダンジョンの素材を渡したと思うんだけど、そのお代でここの学費、食費、寮費、すべてその費用で賄えますから、心配はしなくていいのですよ。」

忘れてたっけ・・・・そう言えば、ドラゴンの牙とか渡して、そのお代はまた後日って言われてたんだった。

僕達が食べ終わると、何やら周りが騒がしく、気が付くと、険しい表情をした数人に囲まれ、皆武装をしてて、僕達に剣を向けている。え?何?

「フ・・・フロリーナ学院長、これはどういう事ですか!あろうことか魔獣が、それも相当高位の魔獣がいるではありませんか?国として見過ごせませんよ?さ、こちらに。今から討伐します。」

僕より背がはるかに高いその青年なのかな?立派な仕立ての服を身にまとってるようだけど、今すぐに僕に襲い掛かる勢い。

「いけませんヘルブラント王子。貴方達ではこのお2人に勝てませんよ!」

驚く表情の・・・・王子?

「な・・・何をおっしゃるフロリーナ学院長。この僕が小さな2人に負けるとでも?」

「ええ。完膚なきほどに。このお二人はドラゴンスレイヤー、竜殺しですよ?」

「え?まさか!この2人が噂の?では、問題ないのですか?」

「ええ、そうなりますね。この2人は、私がスカウトして、本日よりこの学院で学んでもらう事になっているのですよ。」


え?今日から?ただの見学じゃないの?聞いてませんよ?
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~

降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。

異世界転移したと思ったら、実は乙女ゲームの住人でした

冬野月子
恋愛
自分によく似た攻略対象がいるからと、親友に勧められて始めた乙女ゲームの世界に転移してしまった雫。 けれど実は、自分はそのゲームの世界の住人で攻略対象の妹「ロゼ」だったことを思い出した。 その世界でロゼは他の攻略対象、そしてヒロインと出会うが、そのヒロインは……。 ※小説家になろうにも投稿しています

【完結】転生白豚令嬢☆前世を思い出したので、ブラコンではいられません!

白雨 音
恋愛
エリザ=デュランド伯爵令嬢は、学院入学時に転倒し、頭を打った事で前世を思い出し、 《ここ》が嘗て好きだった小説の世界と似ている事に気付いた。 しかも自分は、義兄への恋を拗らせ、ヒロインを貶める為に悪役令嬢に加担した挙句、 義兄と無理心中バッドエンドを迎えるモブ令嬢だった! バッドエンドを回避する為、義兄への恋心は捨て去る事にし、 前世の推しである悪役令嬢の弟エミリアンに狙いを定めるも、義兄は気に入らない様で…??  異世界転生:恋愛 ※魔法無し  《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、ありがとうございます☆

【完結】異世界転移した私、なぜか全員に溺愛されています!?

きゅちゃん
恋愛
残業続きのOL・佐藤美月(22歳)が突然異世界アルカディア王国に転移。彼女が持つ稀少な「癒しの魔力」により「聖女」として迎えられる。優しく知的な宮廷魔術師アルト、粗野だが誠実な護衛騎士カイル、クールな王子レオン、最初は敵視する女騎士エリアらが、美月の純粋さと癒しの力に次々と心を奪われていく。王国の危機を救いながら、美月は想像を絶する溺愛を受けることに。果たして美月は元の世界に帰るのか、それとも新たな愛を見つけるのか――。

異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜

恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。 右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。 そんな乙女ゲームのようなお話。

せっかく転生したのにモブにすらなれない……はずが溺愛ルートなんて信じられません

嘉月
恋愛
隣国の貴族令嬢である主人公は交換留学生としてやってきた学園でイケメン達と恋に落ちていく。 人気の乙女ゲーム「秘密のエルドラド」のメイン攻略キャラは王立学園の生徒会長にして王弟、氷の殿下こと、クライブ・フォン・ガウンデール。 転生したのはそのゲームの世界なのに……私はモブですらないらしい。 せめて学園の生徒1くらいにはなりたかったけど、どうしようもないので地に足つけてしっかり生きていくつもりです。 少しだけ改題しました。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。

『異世界転生してカフェを開いたら、庭が王宮より人気になってしまいました』

ヤオサカ
恋愛
申し訳ありません、物語の内容を確認しているため、一部非公開にしています この物語は完結しました。 前世では小さな庭付きカフェを営んでいた主人公。事故により命を落とし、気がつけば異世界の貧しい村に転生していた。 「何もないなら、自分で作ればいいじゃない」 そう言って始めたのは、イングリッシュガーデン風の庭とカフェづくり。花々に囲まれた癒しの空間は次第に評判を呼び、貴族や騎士まで足を運ぶように。 そんな中、無愛想な青年が何度も訪れるようになり――?

転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。

ラム猫
恋愛
 異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。  『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。  しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。  彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。 ※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。

処理中です...