9 / 83
第9話:秘密の工房と、泥沼の不協和音
水の都ヘラフテンの路地裏を抜け、ヘンドリックが案内した先には、立派な二階建ての一軒家があった。
「さ、着いたよ。ここが俺の家兼、魔道具の工房なんだ。空き部屋はいくつかあるから、好きに使ってくれないか」
ガチャリと鍵を開けて中に入るヘンドリックの背中を、美女3人は呆然と見つめていた。
『嘘でしょ……この一等地で、一軒家!?』
『魔道具の工房まで完備されているなんて……』
冒険者は基本的にその日暮らしであり、寝泊まりは宿屋が普通だ。自身の拠点を持てるのは、莫大な富を築いたごく一部のトップランカーのみ。
彼女たちがそのスケールに圧倒されていると、奥からエプロン姿の男が小走りで現れた。
「お帰りなさい、師匠! 皆さんも! お茶の準備できてますよ!」
「……なんでお前、俺より先に家に上がり込んで、勝手にお茶なんか淹れてるんだよ」
ヘンドリックが呆れたようにため息をつく。
昨日、勝手に弟子入りを宣言したブラムだった。彼はすっかりヘンドリックに心酔しており、合鍵の隠し場所を見つけ出して先回りし、勝手に雑用をこなしていたのだ。
「俺は師匠の弟子ですから! さあ師匠、今日の講義をお願いします!」
ブラムが目を輝かせて羊皮紙と羽ペンを構える。
リビングのテーブルを囲むと、ヘンドリックは真剣な表情で羊皮紙を広げた。
「さて、ここからはプロとしての作戦会議といこうか。まずは俺の手札を明かすよ」
ヘンドリックが書き出したのは、彼が持つ全35個の【レベル1スキル】の一覧だった。
その過半数は、【索敵】、【解体】、【空間拡張】、【土木建築】、【魔力譲渡】、【料理】といった非戦闘(補助・生産)スキルだ。しかし、残りの枠には剣術、盾術、各種属性魔法といった戦闘スキルもしっかりとレベル1で取得されていた。
「レベル1の剣術や魔法単体じゃ、確かに最弱かもしれない。だが、これに【気配察知】や【魔力操作】などの補助スキルを掛け合わせ、魔道具で底上げするとどうなると思う? ……一切の無駄がない、完璧なシナジーが生まれるんだ」
基礎中の基礎をパズルのように組み合わせ、最良の最適解を叩き出す。それこそがヘンドリックの強さの秘密だった。ブラムは「なるほど……!」と猛烈な勢いでメモを取っている。
「で、次は君たちの番だね。君たちはレベル5やレベル10の強力なスキルを持っているけれど、スキルポイントがいくつか余ったままになっているんじゃないか?」
「ええ。より強力な大魔法を覚えるために、ポイントを温存しておくのが普通ですから」
エリーゼの言葉に、ヘンドリックはチッチッと指を振った。
「それが、【レベル10】至上主義の連中が陥る罠なんだよ。大技の燃費の悪さを、余ったポイントでレベル1の補助スキルを取って補えば、継戦能力は劇的に跳ね上がる。……さあ、俺がそれぞれの特性に合わせて最適な組み合わせを提案させてもらうよ。騙されたと思って、ポイントを振ってみてくれないか」
ヘンドリックは真剣な表情で全員の顔を見渡した。
「まずは全員の共通課題として、燃費の悪さを補う【魔力節約Lv1】と【魔力回復Lv1】を取ってもらえるかな。他にもそれぞれの特性に合わせたスキル構成を考えてあるんだけど……細かい話は長くなるから、他のスキルについてはおいおい説明していくよ」
ヘンドリックの的確な分析に従い、全員が余っていたポイントを消費して、まずは継戦能力を底上げする基礎スキルを取得していく。
「すごい……! 体の芯から、力が湧き上がってくるみたい……!」
サンネが自身の体を見下ろして驚嘆の声を上げる。
的確な補助スキルを得たことで、彼女たちの実力は一段も二段も上のステージへと引き上げられたのだ。
『この人は……私たちを、本当の意味で最強にしてくれるんだわ』
エリーゼは羊皮紙を見つめるヘンドリックの横顔を、熱を帯びた眼差しで見つめていた。
一方その頃。フェルウェ大迷宮の浅層エリアでは、醜い怒号が飛び交っていた。
「ちょっとリーダー! なんでアンタ、さっきからあの小娘の加勢ばっかりしてんのよ!」
「そうよ! 私たちだって疲れてるのに!」
アホ女トリオが、ヒステリックな声でリーダーを責め立てていた。
彼女たちの視線の先では、新しく加入した美少女、ロッテが短剣と魔法を器用に使いこなし、次々と魔物を仕留めていた。
ロッテは器用貧乏と揶揄されていたが、実は事前に魔力管理の重要性をしっかりと学んでおり、魔力消費を抑え回復を早める魔道具を自費で揃えていたのだ。
燃費最悪のレベル10魔法を無駄撃ちしてすぐに息切れするアホ女たちとは違い、ロッテの立ち回りは非常に安定的で優秀だった。
そして、見栄っ張りで傲慢なリーダーは、若くて優秀で顔の良いロッテに対して、女としての欲情を隠そうともしていなかった。
「うるさいなお前ら! ロッテちゃんの方がお前らよりよっぽど有能だろうが! ほらロッテちゃん、危ないから俺の後ろに隠れて!」
「あ、いえ……自分で対処できますので、お気遣いなく」
デレデレと鼻の下を伸ばしてすり寄ってくるリーダーを、ロッテはドン引きした冷たい目であしらっていた。
『なんなのこのパーティー……。レベル10持ちのトップランカーって聞いてたのに、魔力管理もできないし、リーダーは気持ち悪いし……』
ロッテは心底うんざりしていた。
後ろでは、自分に見向きもしなくなったリーダーに対して、アホ女トリオが髪を振り乱してマジギレしている。
「アンタなんかもう知らないわよ! 回復してあげないんだから!」
「勝手にしろ! 俺にはロッテちゃんがいるんだよ!」
魔物のいるダンジョン内で、まさかの痴話喧嘩による内部分裂。
連携も信頼も完全に崩壊したこの泥沼のパーティーが、全滅の危機に瀕するのはもはや時間の問題だった。
「さ、着いたよ。ここが俺の家兼、魔道具の工房なんだ。空き部屋はいくつかあるから、好きに使ってくれないか」
ガチャリと鍵を開けて中に入るヘンドリックの背中を、美女3人は呆然と見つめていた。
『嘘でしょ……この一等地で、一軒家!?』
『魔道具の工房まで完備されているなんて……』
冒険者は基本的にその日暮らしであり、寝泊まりは宿屋が普通だ。自身の拠点を持てるのは、莫大な富を築いたごく一部のトップランカーのみ。
彼女たちがそのスケールに圧倒されていると、奥からエプロン姿の男が小走りで現れた。
「お帰りなさい、師匠! 皆さんも! お茶の準備できてますよ!」
「……なんでお前、俺より先に家に上がり込んで、勝手にお茶なんか淹れてるんだよ」
ヘンドリックが呆れたようにため息をつく。
昨日、勝手に弟子入りを宣言したブラムだった。彼はすっかりヘンドリックに心酔しており、合鍵の隠し場所を見つけ出して先回りし、勝手に雑用をこなしていたのだ。
「俺は師匠の弟子ですから! さあ師匠、今日の講義をお願いします!」
ブラムが目を輝かせて羊皮紙と羽ペンを構える。
リビングのテーブルを囲むと、ヘンドリックは真剣な表情で羊皮紙を広げた。
「さて、ここからはプロとしての作戦会議といこうか。まずは俺の手札を明かすよ」
ヘンドリックが書き出したのは、彼が持つ全35個の【レベル1スキル】の一覧だった。
その過半数は、【索敵】、【解体】、【空間拡張】、【土木建築】、【魔力譲渡】、【料理】といった非戦闘(補助・生産)スキルだ。しかし、残りの枠には剣術、盾術、各種属性魔法といった戦闘スキルもしっかりとレベル1で取得されていた。
「レベル1の剣術や魔法単体じゃ、確かに最弱かもしれない。だが、これに【気配察知】や【魔力操作】などの補助スキルを掛け合わせ、魔道具で底上げするとどうなると思う? ……一切の無駄がない、完璧なシナジーが生まれるんだ」
基礎中の基礎をパズルのように組み合わせ、最良の最適解を叩き出す。それこそがヘンドリックの強さの秘密だった。ブラムは「なるほど……!」と猛烈な勢いでメモを取っている。
「で、次は君たちの番だね。君たちはレベル5やレベル10の強力なスキルを持っているけれど、スキルポイントがいくつか余ったままになっているんじゃないか?」
「ええ。より強力な大魔法を覚えるために、ポイントを温存しておくのが普通ですから」
エリーゼの言葉に、ヘンドリックはチッチッと指を振った。
「それが、【レベル10】至上主義の連中が陥る罠なんだよ。大技の燃費の悪さを、余ったポイントでレベル1の補助スキルを取って補えば、継戦能力は劇的に跳ね上がる。……さあ、俺がそれぞれの特性に合わせて最適な組み合わせを提案させてもらうよ。騙されたと思って、ポイントを振ってみてくれないか」
ヘンドリックは真剣な表情で全員の顔を見渡した。
「まずは全員の共通課題として、燃費の悪さを補う【魔力節約Lv1】と【魔力回復Lv1】を取ってもらえるかな。他にもそれぞれの特性に合わせたスキル構成を考えてあるんだけど……細かい話は長くなるから、他のスキルについてはおいおい説明していくよ」
ヘンドリックの的確な分析に従い、全員が余っていたポイントを消費して、まずは継戦能力を底上げする基礎スキルを取得していく。
「すごい……! 体の芯から、力が湧き上がってくるみたい……!」
サンネが自身の体を見下ろして驚嘆の声を上げる。
的確な補助スキルを得たことで、彼女たちの実力は一段も二段も上のステージへと引き上げられたのだ。
『この人は……私たちを、本当の意味で最強にしてくれるんだわ』
エリーゼは羊皮紙を見つめるヘンドリックの横顔を、熱を帯びた眼差しで見つめていた。
一方その頃。フェルウェ大迷宮の浅層エリアでは、醜い怒号が飛び交っていた。
「ちょっとリーダー! なんでアンタ、さっきからあの小娘の加勢ばっかりしてんのよ!」
「そうよ! 私たちだって疲れてるのに!」
アホ女トリオが、ヒステリックな声でリーダーを責め立てていた。
彼女たちの視線の先では、新しく加入した美少女、ロッテが短剣と魔法を器用に使いこなし、次々と魔物を仕留めていた。
ロッテは器用貧乏と揶揄されていたが、実は事前に魔力管理の重要性をしっかりと学んでおり、魔力消費を抑え回復を早める魔道具を自費で揃えていたのだ。
燃費最悪のレベル10魔法を無駄撃ちしてすぐに息切れするアホ女たちとは違い、ロッテの立ち回りは非常に安定的で優秀だった。
そして、見栄っ張りで傲慢なリーダーは、若くて優秀で顔の良いロッテに対して、女としての欲情を隠そうともしていなかった。
「うるさいなお前ら! ロッテちゃんの方がお前らよりよっぽど有能だろうが! ほらロッテちゃん、危ないから俺の後ろに隠れて!」
「あ、いえ……自分で対処できますので、お気遣いなく」
デレデレと鼻の下を伸ばしてすり寄ってくるリーダーを、ロッテはドン引きした冷たい目であしらっていた。
『なんなのこのパーティー……。レベル10持ちのトップランカーって聞いてたのに、魔力管理もできないし、リーダーは気持ち悪いし……』
ロッテは心底うんざりしていた。
後ろでは、自分に見向きもしなくなったリーダーに対して、アホ女トリオが髪を振り乱してマジギレしている。
「アンタなんかもう知らないわよ! 回復してあげないんだから!」
「勝手にしろ! 俺にはロッテちゃんがいるんだよ!」
魔物のいるダンジョン内で、まさかの痴話喧嘩による内部分裂。
連携も信頼も完全に崩壊したこの泥沼のパーティーが、全滅の危機に瀕するのはもはや時間の問題だった。
あなたにおすすめの小説
空港清掃員58歳、転生先の王宮でも床を磨いたら双子に懐かれ、国王に溺愛される
木風
恋愛
羽田空港で十五年、黙々と床を磨いてきた清掃員・田中幸子(58)は事故死し、没落寸前の子爵令嬢エルシアとして転生する。
婚約破棄の末に家を追われた彼女が選んだのは、王宮の清掃員――前世の技で空気まで変わるほど磨き上げていく仕事だった。
やがて母を亡くした双子王子王女に懐かれ、荒れた執務室の主である喪中の国王とも距離が縮まり……。
「泣くなら俺の胸で」――床も心も磨き直す、清掃令嬢の溺愛成り上がり。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
52歳のおっさん、異世界転移したら下水道に捨てられた――下水の汚物は宝の山だった
よっしぃ
ファンタジー
【祝!3/22~25 ホットランキング第1位獲得!】
皆様の熱い応援、本当にありがとうございます!
ファンタジー部門6位獲得しました!感謝です!
【書籍化作家の本気作。まず1話、読んでください】
電車でマナー違反を注意したら、逆ギレされて殴られた。
気がついたら異世界召喚。
だが能力鑑定は「なし」。魔力適性も「なし」。
52歳のおっさんに、異世界は容赦ない。
結論――王都の地下下水道に「廃棄」。
玄湊康太郎。職業、設備管理。趣味、健康管理。
血管年齢は実年齢マイナス20歳。
そんな自慢も、汚物まみれの下水道じゃ何の役にも立たない。
だが、転んだ拍子に起きた「偶然の浄化」が、すべてを変えた。
下水には、地上の連中が気づかない「資源」が眠っている。
捨てられた魔道具。
長年魔素を吸い続けた高純度魔石。
そして、同じく捨てられた元聖女、セシリア。
チート能力なし。異能なし。魔法も使えない。
あるのは、52年分の知識と経験、そして設備屋としてのプロ意識だけ。
汚物を「資源」に変え、捨てられた者たちと共に成り上がる。
スラムから始まる、おっさんの本気の逆転劇。
この作品には、現代の「病気」と「健康」に対する、作者の本気のメッセージが込められています。
魔力は毒である。代謝こそが命である。
軽い気持ちで読み飛ばせる作品ではありません。
でも、だからこそ――まず1話、読んでください。
【最新情報&著者プロフィール】
代表作『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』(オリコンライトノベル部門18位記録)の著者が贈る最新作!
◆ 2月に待望の【第2巻】刊行!
◆ 現在、怒涛の展開となる【第3巻】を鋭意執筆中!
◆ 【コミカライズ企画進行中】!
すでにキャラデザが完成し、3巻発売と同時に連載スタート予定です。絶対的な勢いで駆け上がる本作に、ぜひご期待ください!
最強の超弩級戦艦で異世界宇宙へ~廃船回収から始める銀河生活~
夢宮
ファンタジー
自室で仮眠していたはずの青年・佐原啓介(さはら けいすけ)は、見知らぬ宇宙船の室内で目を覚ます。
窓の外に広がる無音の宇宙と、銀色の小惑星の川。
そして、彼の前に現れたのは、銀髪の可憐な少女・銀樺(ぎんか)。
彼女は、啓介がゲーム内で設計した試作超弩級戦艦の「擬人化」した姿だった。
自分が作った最強の「理想の船」が現実となり、広大な宇宙へと放り出された啓介。
しかし、その懐事情は装甲の表面温度よりも冷え切っていた。
迫り来る宙賊、差別される亜人、そして銀河に渦巻く陰謀。
一人の青年と一隻の少女は、銀河の底から未来を掴み取れるのか。
全長2200mの艦体に規格外の「6m口径の主砲」を持ちながら、やってることは地道な解体屋!?
世間知らずな艦長と、過保護すぎる愛艦、そして賑やかな仲間たちが贈る、笑いあり、発砲沙汰ありのドタバタ宇宙冒険ファンタジー、ここに開幕!
※毎朝7時定時更新。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた