57 / 120
ベティーナ信仰の聖地”オーリグー”
第56話 伯爵さまは励んでいるそうで、待たされます
しおりを挟む
僕はこの建物は・・・・館でいいのかな?
案内されるがまま着いて行き、一つの部屋に案内されました。
そして中に入ると、落ち着いた雰囲気の調度品が置いてあり、机とソファー、椅子が設置してある部屋です。
「皆さんこちらにお座りください。」
そう言われ、ソファーに座ります。
何故かニネットさんが僕の隣に座ろうとしますが、
「あんたはこっち。」
「ええ・・・・ってそうだよねー!」
とか言いながら、多分正面は伯爵さまが座るんだろう。そしてニネットさんは僕の座る方から見て右側の方の椅子に座るようです。
そして僕が座ると、
「貴女がアドバイザー?」
とコラリーヌさんが聞かれ、
「はい、暫定ですが現在はその役目を担っております。こちらの2人は私の妹で、私の補佐を担当しております。もう一人も妹ですが、今後の事を考え連れてまいりました。」
「そう、じゃあ貴女はこちらの少年の隣ね。申し訳ないけれど、3人はこのソファーの後ろの椅子に座って待機していて頂戴。」
たぶん使用人以上客人以下の扱いだよねこれって。
だけど素直に従う3人。
この辺りの扱いはよく分からないのでどうしようもありません。
そして別の使用人?がやってきたのですが、
「申し訳ございませんが、伯爵さまはただいま励んでおられますので、その、終わりましたらこちらにやって来ると仰られておりますので、少しお待ち下さい。」
励むって何ですか?
僕は詳しそうなニネットさんに尋ねます。
「あの、伯爵さまは何を励んでいるのでしょうか?」
「そ、それ女の私に聞いちゃう?」
「だってニネットさんここで働いているんでしょ?なら伯爵さまが何を励んでいるのかわかると思ったのですけど。」
「それ私に聞く?まあありていに言えば世継ぎを得る努力をしているのよ。これ以上は言わせないでよね。」
僕が来るのがわかっているのであれば、何らかの準備で忙しいのかな?
喋ってたら喉が渇いちゃった。
「あ、ちょっと喉が渇いたので・・・・失礼。」
僕はコップを出し飲みます。
「コラリーヌさん、飲みます?」
「宜しいのですか?」
「ええどうぞ?後ろの3人もね。」
そう言って4人がかわるがわる飲みます。
そして空になったコップを受け取り
「ニネットさんもどう?」
「え?どうって言われてもそれ空よね?」
「え?入ってますよ?」
そう言って並々と中身の入っているコップを差し出します。
「まあぶっちゃけ喉乾いてたんだけどね、多分正室の奥様が励んでるから、こう言う所に気がまわらないのよね・・・・って何これ美味しい・・・・ってえ?これ何?何だか疲れが取れるわ。」
「ああ・・・・だってニネットさん、昨日は睾丸作りで疲れてたでしょ?」
「疲れてたってそうだけど、何でコップの水飲んだら疲れが取れるのよ?」
何だカップを眺めるニネットさん。
「え?何このコップ?鑑定で弾かれるんだけど?」
「え?どういう事ですか?」
「何かこれ特殊なアイテムなんじゃない?私の鑑定、それなりのレベルよ?それなのに弾かれるって・・・・少なくとも伯爵さまの館で私が鑑定できない物はないのよ?」
そうなのかな?まあ変な能力と言うか便利なんだけど。
ただ普通のアイテムじゃないよ、とは思ってたけどもしかして、しなくてもとんでもないアイテム?
案内されるがまま着いて行き、一つの部屋に案内されました。
そして中に入ると、落ち着いた雰囲気の調度品が置いてあり、机とソファー、椅子が設置してある部屋です。
「皆さんこちらにお座りください。」
そう言われ、ソファーに座ります。
何故かニネットさんが僕の隣に座ろうとしますが、
「あんたはこっち。」
「ええ・・・・ってそうだよねー!」
とか言いながら、多分正面は伯爵さまが座るんだろう。そしてニネットさんは僕の座る方から見て右側の方の椅子に座るようです。
そして僕が座ると、
「貴女がアドバイザー?」
とコラリーヌさんが聞かれ、
「はい、暫定ですが現在はその役目を担っております。こちらの2人は私の妹で、私の補佐を担当しております。もう一人も妹ですが、今後の事を考え連れてまいりました。」
「そう、じゃあ貴女はこちらの少年の隣ね。申し訳ないけれど、3人はこのソファーの後ろの椅子に座って待機していて頂戴。」
たぶん使用人以上客人以下の扱いだよねこれって。
だけど素直に従う3人。
この辺りの扱いはよく分からないのでどうしようもありません。
そして別の使用人?がやってきたのですが、
「申し訳ございませんが、伯爵さまはただいま励んでおられますので、その、終わりましたらこちらにやって来ると仰られておりますので、少しお待ち下さい。」
励むって何ですか?
僕は詳しそうなニネットさんに尋ねます。
「あの、伯爵さまは何を励んでいるのでしょうか?」
「そ、それ女の私に聞いちゃう?」
「だってニネットさんここで働いているんでしょ?なら伯爵さまが何を励んでいるのかわかると思ったのですけど。」
「それ私に聞く?まあありていに言えば世継ぎを得る努力をしているのよ。これ以上は言わせないでよね。」
僕が来るのがわかっているのであれば、何らかの準備で忙しいのかな?
喋ってたら喉が渇いちゃった。
「あ、ちょっと喉が渇いたので・・・・失礼。」
僕はコップを出し飲みます。
「コラリーヌさん、飲みます?」
「宜しいのですか?」
「ええどうぞ?後ろの3人もね。」
そう言って4人がかわるがわる飲みます。
そして空になったコップを受け取り
「ニネットさんもどう?」
「え?どうって言われてもそれ空よね?」
「え?入ってますよ?」
そう言って並々と中身の入っているコップを差し出します。
「まあぶっちゃけ喉乾いてたんだけどね、多分正室の奥様が励んでるから、こう言う所に気がまわらないのよね・・・・って何これ美味しい・・・・ってえ?これ何?何だか疲れが取れるわ。」
「ああ・・・・だってニネットさん、昨日は睾丸作りで疲れてたでしょ?」
「疲れてたってそうだけど、何でコップの水飲んだら疲れが取れるのよ?」
何だカップを眺めるニネットさん。
「え?何このコップ?鑑定で弾かれるんだけど?」
「え?どういう事ですか?」
「何かこれ特殊なアイテムなんじゃない?私の鑑定、それなりのレベルよ?それなのに弾かれるって・・・・少なくとも伯爵さまの館で私が鑑定できない物はないのよ?」
そうなのかな?まあ変な能力と言うか便利なんだけど。
ただ普通のアイテムじゃないよ、とは思ってたけどもしかして、しなくてもとんでもないアイテム?
1
あなたにおすすめの小説
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる