レンタル従魔始めました!

よっしぃ

文字の大きさ
45 / 200
2年程経過しました

第45話 伯爵夫妻

しおりを挟む
《子爵邸》

 馬車が到着すると、凄い勢いでドアが開きました。
「早く!」
 いきなり急かされました。こんな事は初めてです。こういう時はどうしたらいいのかな?
 一応先に出ます。降りた後に手を差し伸べると、
「流石はロキュスさん、エスコートも完ぺきですわ!」
 そう言って僕の手を軽く触れるプリスカ様。
 貴族の馬車が停まった後、誰がどう降りて来るのか、女性が降りる時はどうか等は見て知っていました。
 男性の時はいいのですが、相手が女性であればこうして手を差し伸べ、女性が手を出してくれば軽く手を握って馬車を降りる補助を。
 まあマルセルさんがマルハレータさんにやっていたのを見た事があるんですけどね。

「ロキュスさんありがとう!さあ急ぎましょ!」
 僕とプリスカ様が降りた後、馬車は慌ただしく出発しました。

 珍しく子爵様も表に居ますし、商人ギルドに勤めているマルハレータ様も見えています。
 そしてケルネールス様とロブレヒト様も一緒にいます。
 当然子爵様の隣には子爵夫人が。
 全員立派な身なりです。
 プリスカ様は冒険者ギルドの制服ですし、僕なんてさっきまで草原や森に居たので結構汚れていると思うのですが。
 時間があれば白いスライムが綺麗にしてくれそうだけど、余裕はない?

 一応カバンから白いスライムを出して綺麗にしてもらっています。
 せめて身綺麗にはしたいです。既に場違いな身なりなのですが、そこに汚れや臭いがあると周囲に掛ける迷惑の度合いが違ってしまいます。

「ロキュス君すまないね。伯爵様からロキュス君に関しては普段着のままでいいと連絡があるからそのままでいいんだよ。」

 子爵様がそう言って下さり、少し安心です。

「お父様、私はどうしましょう?」
 プリスカ様は流石に冒険者ギルドでは着替える事が出来なかったようで、どうするかを子爵夫人に確認しています。

「どうなの?」
 後ろに控える使用人に確認しているようです。
「少々お待ちを。」
 走って玄関へ向かって、直ぐに戻ってきました。
「1着だけございますが、直ぐにお召替えのできる用意が整ってございます。」

 プリスカ様はあろう事か走って玄関へ。

「これプリスカ、貴族の子女がはしたない!」
 冒険者ギルド職員の靴は、野外で活動できるようになっています。
 実地での教育担当になれば、そのまま草原へ向かう事になるからです。

 すると本当にすぐに戻ってきました。
 多分2分かかっていないのでは?
 貴族の女性は着替えが大変と聞いています。
 子爵夫人もどうやって着るのかな?と思うような衣装ですし。

 プリスカ様が間に合ったのとほぼ同時に音がしてきました。そして騎乗している人がやってきました。

「もうすぐです。」

 先ぶれの人かな?その後暫くすると、蹄の音が聞こえてきました。それも沢山です。

 4頭立ての立派な馬車。玄関に到着すると、伯爵様と同行されていた方と思われますが、ドアを開けます。
 すると、
「とう!」
 と言って小さな少年が飛び降りました。僕はびっくりしました。

「こらコルネリウス!ちゃんと降りなさい!」
「はーいお姉さま。」
 そう言いつつコルネリウスと呼ばれた少年はドアの向こうに手を差し伸べます。すると1人の少女が降りてきました。

「ペーテル子爵様及び子爵夫人、そして皆様方ごきげんよう。」

 なんだかとても上品な挨拶です。

 子爵様以下皆さん軽く礼をしています。僕はどうすれば?一応年の近い同性のロブレヒト様の真似をしておきましょう。

 そして1人の男性が降りてきました。30歳前後かな?
 で、馬車の中に手を差し伸べると、1人の女性が降り立ちました。
 あれ?僕はてっきり年の近い奥様が同乗されていると思ったのですが、女性の顔立ちからするとお母様でしょうか?気品のある女性が降りてきました。

「ランメルト・マイケル・フラーンデレン伯爵様お及び伯爵夫人、そしてご子息様ならびにご令嬢様、ようこそノーテルマンスへ。」
 子爵様があいさつをしています。
 もしかして若く見えますが伯爵様は結構なお年?それとも逆なのでしょうか?

 伯爵様は手で子爵様を制し、

「ペーテル子爵殿久しいね。今日は急ぎの用があって来たのだ。そこの少年がそうか?」
 もしかして僕が目的?僕は何かしたのでしょうか?


しおりを挟む
感想 45

あなたにおすすめの小説

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。 悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

異世界転生ファミリー

くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?! 辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。 アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。 アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。 長男のナイトはクールで賢い美少年。 ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。 何の不思議もない家族と思われたが…… 彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?

シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。 クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。 貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ? 魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。 ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。 私の生活を邪魔をするなら潰すわよ? 1月5日 誤字脱字修正 54話 ★━戦闘シーンや猟奇的発言あり 流血シーンあり。 魔法・魔物あり。 ざぁま薄め。 恋愛要素あり。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

没落貴族と拾われ娘の成り上がり生活

アイアイ式パイルドライバー
ファンタジー
 名家の生まれなうえに将来を有望視され、若くして領主となったカイエン・ガリエンド。彼は飢饉の際に王侯貴族よりも民衆を優先したために田舎の開拓村へ左遷されてしまう。  妻は彼の元を去り、一族からは勘当も同然の扱いを受け、王からは見捨てられ、生きる希望を失ったカイエンはある日、浅黒い肌の赤ん坊を拾った。  貴族の彼は赤子など育てた事などなく、しかも左遷された彼に乳母を雇う余裕もない。  しかし、心優しい村人たちの協力で何とか子育てと領主仕事をこなす事にカイエンは成功し、おまけにカイエンは開拓村にて子育てを手伝ってくれた村娘のリーリルと結婚までしてしまう。  小さな開拓村で幸せな生活を手に入れたカイエンであるが、この幸せはカイエンに迫る困難と成り上がりの始まりに過ぎなかった。

神々に見捨てられし者、自力で最強へ

九頭七尾
ファンタジー
三大貴族の一角、アルベール家の長子として生まれた少年、ライズ。だが「祝福の儀」で何の天職も授かることができなかった彼は、『神々に見捨てられた者』と蔑まれ、一族を追放されてしまう。 「天職なし。最高じゃないか」 しかし彼は逆にこの状況を喜んだ。というのも、実はこの世界は、前世で彼がやり込んでいたゲーム【グランドワールド】にそっくりだったのだ。 天職を取得せずにゲームを始める「超ハードモード」こそが最強になれる道だと知るライズは、前世の知識を活かして成り上がっていく。

はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~

さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。 キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。 弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。 偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。 二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。 現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。 はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。 https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/466596284/episode/5320962 https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/387029553/episode/10775138 https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/84576624/episode/5093144 https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/786307039/episode/2285646

処理中です...