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ヘルマンス
第69話 続・当初聞いていた1ヶ月が経ちました
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そんな事より王都までどれぐらいかな?聞いておいた方がいいかな。
「ヘルマンスから王都ですけれど、どれぐらい離れているのでしょうか。」
「そうだな、馬車で1週間程かかる。急な時間指定のせいで、今すぐに出発する必要があるのだよ。」
時間指定って何でしょうね。
そうそう、1ヶ月の間に天ちゃんの翼の治療を試みているのですけど、レベル差があり過ぎて治療らしい治療はできていません。
単なる怪我であればレベル差は関係ないらしく、大抵の怪我は治せます・・・・眷属から得たポーションで、ですけれど。
しかし天ちゃんの翼に関する能力的な部分に関しては、そう簡単には治らないようです。
天馬は翼をはためかせて飛翔するわけではありません。それでも翼を広げて空を翔るのには理由があります。鳥は翼そのものを用い飛んでいますけれど、天馬はそうではありません。
魔素・若しくは魔力を糧に、それを推進力・浮く力?よくわかりませんけど、そのような力に変換して飛翔しているようです。その時に翼が役立つと聞いた事があります。
天ちゃんの翼は機能的には回復しています。翼を目一杯広げる事もでき、短時間であれば飛翔できるのだとか。
しかし怪我を負う前の状態には回復できていないようです。
何とかスライム達には頑張ってもらいたいです。
《伯爵様のお庭》
伯爵様のお庭に来ました。従魔を回収する為です。
可能な限りカバンに入れて連れて行こうと思い、こうして選びに来ました。
全てのスライムを連れて行くには、数が多すぎます。
一通りの種類を網羅すれば何とかなる?
橙色のスライムは確定らしいので、後はカバンと相談です。
そんな折、天ちゃんが近づいてきました。
【我が主よ、いよいよ旅立つのか?】
「その事なんだけど、王都へ行かなくてはならないんだ。ここから1週間程掛かるらしいんだ。」
【馬車で移動するのだろうか。】
「それは分からないけれど、伯爵様も一緒に・・・・一緒だよね?たぶん一緒だから馬車だと思うんだ。」
【・・・・では我が主よ、我がその馬車を曳こう。まだうまく飛べぬ故、その代わり地上を馬の数倍の速度で駆けよう。】
頼もしいけれど、いいのかな?
「それは有り難いけれど、まだ治ってないよね?」
【翼自体は治っているのだ。尤も飛翔能力に関してはまだ完治しておらぬ。短時間であれば飛翔できる故、いざという時は戦う事も可能だ。】
結局スラちゃん・アスワムちゃん・天ちゃんの従魔は全て一緒に王都へ向かう事になりました。
そして人間です。僕と伯爵様、そして一応冒険者ギルドの担当という名目でプリスカ様と、後はよくわからない理由からカトリナ様が同行する事になりました。
今回は伯爵夫人は同行しないのだとか。何やら体調が悪い様子です。
いざ出発となった時、ふと思いました。確か伯爵様が乗っていた馬車って、破壊されていたはず。複数台所有しているのでしょうか?
「ヘルマンスから王都ですけれど、どれぐらい離れているのでしょうか。」
「そうだな、馬車で1週間程かかる。急な時間指定のせいで、今すぐに出発する必要があるのだよ。」
時間指定って何でしょうね。
そうそう、1ヶ月の間に天ちゃんの翼の治療を試みているのですけど、レベル差があり過ぎて治療らしい治療はできていません。
単なる怪我であればレベル差は関係ないらしく、大抵の怪我は治せます・・・・眷属から得たポーションで、ですけれど。
しかし天ちゃんの翼に関する能力的な部分に関しては、そう簡単には治らないようです。
天馬は翼をはためかせて飛翔するわけではありません。それでも翼を広げて空を翔るのには理由があります。鳥は翼そのものを用い飛んでいますけれど、天馬はそうではありません。
魔素・若しくは魔力を糧に、それを推進力・浮く力?よくわかりませんけど、そのような力に変換して飛翔しているようです。その時に翼が役立つと聞いた事があります。
天ちゃんの翼は機能的には回復しています。翼を目一杯広げる事もでき、短時間であれば飛翔できるのだとか。
しかし怪我を負う前の状態には回復できていないようです。
何とかスライム達には頑張ってもらいたいです。
《伯爵様のお庭》
伯爵様のお庭に来ました。従魔を回収する為です。
可能な限りカバンに入れて連れて行こうと思い、こうして選びに来ました。
全てのスライムを連れて行くには、数が多すぎます。
一通りの種類を網羅すれば何とかなる?
橙色のスライムは確定らしいので、後はカバンと相談です。
そんな折、天ちゃんが近づいてきました。
【我が主よ、いよいよ旅立つのか?】
「その事なんだけど、王都へ行かなくてはならないんだ。ここから1週間程掛かるらしいんだ。」
【馬車で移動するのだろうか。】
「それは分からないけれど、伯爵様も一緒に・・・・一緒だよね?たぶん一緒だから馬車だと思うんだ。」
【・・・・では我が主よ、我がその馬車を曳こう。まだうまく飛べぬ故、その代わり地上を馬の数倍の速度で駆けよう。】
頼もしいけれど、いいのかな?
「それは有り難いけれど、まだ治ってないよね?」
【翼自体は治っているのだ。尤も飛翔能力に関してはまだ完治しておらぬ。短時間であれば飛翔できる故、いざという時は戦う事も可能だ。】
結局スラちゃん・アスワムちゃん・天ちゃんの従魔は全て一緒に王都へ向かう事になりました。
そして人間です。僕と伯爵様、そして一応冒険者ギルドの担当という名目でプリスカ様と、後はよくわからない理由からカトリナ様が同行する事になりました。
今回は伯爵夫人は同行しないのだとか。何やら体調が悪い様子です。
いざ出発となった時、ふと思いました。確か伯爵様が乗っていた馬車って、破壊されていたはず。複数台所有しているのでしょうか?
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