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インダルチャンス王国

メーネアのいとこ

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おっさんはインダルチャンス王国に対して良い印象は何もないんだよ。
メーネアがいなかったら全くもってどうなってもいい国って感じでね。
あの阿呆な元国王がいらん事しなかったら、おっさん今此処に居なかったはずだし、異世界の地で不幸な死をとげた人々も、今でも日本で普通に生活していたはず。
今回来てる使節団はおっさん見覚えないから、元国王とは直接かかわってこなかったのだろう・・・

「旦那様、こちらはインダルチャンス王国の今の事実上の為政者達ですわ。」
メーネアがそう言って紹介したのは使節団の一部。
周りにいるのは護衛なんだろうけど、護衛が来てるってどうなのよ?
おっさんの所に護衛が必要って?
「メーネア王女よりご紹介に預かりましたアルベルト・シェンクと申します。現在インダルチャンス王国には国王以下王族が不在ですので、新たな王が誕生するまで私共が一時的に国を・・・・民を守っております。」

今言葉選んだよな、おっさんの顔を見て。
「白河小次郎。ここでは侯爵だ。はっきり言うがインダルチャンス王国にはいい印象は何もないから。メーネアがいなければ今後は関わりたくないんだよね。それにあんたら事前にここにくる事を連絡してたの?」
面倒だからもう先に言っちゃったよ。
「侯爵閣下、それに関しては私が発言してもよろしいでしょうか?」
先ほどの30代ほどの男と違い、今度はやはり30代前半ぐらい?の女性が発言してきたよ。
「別にいいけどあんた何?」
ごめん、女性にきつく当たりたくないんだけど、おっさんの不快指数がもううなぎのぼり天井知らずなんだよね。どうやらこの女性顔つきは知的な感じで、体つきも細いな・・・・デブってるよりいいんだけど。さっきメーネアと喋ってた女性だな。少し?メーネアに似てるけど、きつめの目つきの美女って感じだな。
「レティシア・シンセリティと申します。インダルチャンス王国においてはメーネアさまの侍女をしておりました。」
「ちょっと待って。今あんたシンセリティって名乗った?」
「さようでございます。私の父は、メーネアさまのお母上の弟にあたります。そして、メーネアさまはお母上の姓を名乗られておりましたので、私と姓が同じなのでございます。」
「じゃあ、あんたメーネアの従姉妹になるの?」
「その通りでございます、閣下。メーネアさまとは2つ違いの従姉妹でございます。」
「で、何で今頃ここに現れたの?」
「それに関しましては・・・・」
「旦那様、レティシアはシュラハト連邦に留学していたのですよ。留学というか、インダルチャンス王国に残っていては彼女の身も危なかったので、わたくしが無理やりに留学させたんですけどね。かえってレティシアを危険に晒してしまったのかもしれませんけど。」

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