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外伝 リュークとエリザヴェータ
行かないで
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姫さまと1ヶ月程過ごして分かった事がある。
そう、姫さまには友達がいないって事。
これはまあ・・・・姫さまの性格はもう非の打ちどころがない程素晴らしいけれど、身分がね・・・・
姫さまは街に居たら絶対人気者間違いなしの性格なんだよね。
しかし身分は国で最高権力者の、つまり皇帝陛下の娘さん。
ついうっかり貴族の御子息が姫さまに粗相をしでかせば、爵位に関係なく首が飛ぶ。
いや、実際姫さまならそんな事はしないだろうけれど、周りはそうは思わない。
うん、そんな感じ。
実際シグネさんやお付きのメイドさん、今は護衛なんだろうかよく分からないけれどロゼさん、姫さまが気を許せる他人はこの4人ぐらい?
と言っても所謂部下なので、友達じゃないんだよね。
そして僕はというと、シグネさんを先生とする生徒同士って感じで。
姫さまからすれば、僕は同じ事を学ぶお友達みたいな感じなんだろうね、きっと。
あ、後は、姫さまのお兄さん・・・・皇太子さまの娘さん、確か歳は僕より少し年下の13歳だっけ?が随分姫さまを慕っているようだけれど、これはいわゆる身内。
なので、姫さまからすれば対等な友人として振舞えるのは、今は僕しかいない感じ。
だけどね・・・・考えてもみれば身分が違いすぎて・・・・姫さまはもう、姫さまの上にいる人物が2~3人しかいない程高い身分。
一方の僕はおそらく孤児なので、最底辺の身分。
何の気紛れかこんな僕を友達扱いしてくれるって凄い事なんだけど、いつまでも甘えていられない。
なので、もう一度姫さまに、
「僕も姫さまと離れたくはありませんが、こればかりは仕方ありません。申し訳ありませんが、僕はこの城を出ます。」
そうすると姫さまが、
「駄目!行かないで!私、貴方の事が・・・・」
そう言って泣きながら姫さまが僕に抱きついて離さない。
えっと・・・・どうしよう・・・・
女の子の扱いなんて知らない僕は、その場で固まっちゃって。
だって・・・・姫さまの身体、凄く細そうに見えるのに、抱き着いてくる感触はものすごく柔らかくて。
お互い薄着なので、その・・・・胸の感触も・・・・姫さまのお胸はそんなに大きくは見えないんだけど・・・・柔らかい感触が・・・・
それに・・・・とってもいい匂いがする・・・・くらくらしちゃう・・・・
そして何より、その潤んだ目で見つめられると・・・・
「ひ・・・・姫さま・・・・僕は・・・・その・・・・きっと・・・・姫さまに・・・ふさわし・・・・」
そう言いかけたんだけど、急に姫さまの顔が僕に近づき、唇を塞がれちゃった。
うん、僕・・・・初めて女の人と口づけをしちゃった。
言っておくけれど、男の人ともした事はないからね?
そう、姫さまには友達がいないって事。
これはまあ・・・・姫さまの性格はもう非の打ちどころがない程素晴らしいけれど、身分がね・・・・
姫さまは街に居たら絶対人気者間違いなしの性格なんだよね。
しかし身分は国で最高権力者の、つまり皇帝陛下の娘さん。
ついうっかり貴族の御子息が姫さまに粗相をしでかせば、爵位に関係なく首が飛ぶ。
いや、実際姫さまならそんな事はしないだろうけれど、周りはそうは思わない。
うん、そんな感じ。
実際シグネさんやお付きのメイドさん、今は護衛なんだろうかよく分からないけれどロゼさん、姫さまが気を許せる他人はこの4人ぐらい?
と言っても所謂部下なので、友達じゃないんだよね。
そして僕はというと、シグネさんを先生とする生徒同士って感じで。
姫さまからすれば、僕は同じ事を学ぶお友達みたいな感じなんだろうね、きっと。
あ、後は、姫さまのお兄さん・・・・皇太子さまの娘さん、確か歳は僕より少し年下の13歳だっけ?が随分姫さまを慕っているようだけれど、これはいわゆる身内。
なので、姫さまからすれば対等な友人として振舞えるのは、今は僕しかいない感じ。
だけどね・・・・考えてもみれば身分が違いすぎて・・・・姫さまはもう、姫さまの上にいる人物が2~3人しかいない程高い身分。
一方の僕はおそらく孤児なので、最底辺の身分。
何の気紛れかこんな僕を友達扱いしてくれるって凄い事なんだけど、いつまでも甘えていられない。
なので、もう一度姫さまに、
「僕も姫さまと離れたくはありませんが、こればかりは仕方ありません。申し訳ありませんが、僕はこの城を出ます。」
そうすると姫さまが、
「駄目!行かないで!私、貴方の事が・・・・」
そう言って泣きながら姫さまが僕に抱きついて離さない。
えっと・・・・どうしよう・・・・
女の子の扱いなんて知らない僕は、その場で固まっちゃって。
だって・・・・姫さまの身体、凄く細そうに見えるのに、抱き着いてくる感触はものすごく柔らかくて。
お互い薄着なので、その・・・・胸の感触も・・・・姫さまのお胸はそんなに大きくは見えないんだけど・・・・柔らかい感触が・・・・
それに・・・・とってもいい匂いがする・・・・くらくらしちゃう・・・・
そして何より、その潤んだ目で見つめられると・・・・
「ひ・・・・姫さま・・・・僕は・・・・その・・・・きっと・・・・姫さまに・・・ふさわし・・・・」
そう言いかけたんだけど、急に姫さまの顔が僕に近づき、唇を塞がれちゃった。
うん、僕・・・・初めて女の人と口づけをしちゃった。
言っておくけれど、男の人ともした事はないからね?
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