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旅立ち――――15歳になったので出発する
第15話 皇女をやっているわ
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「ここから馬車で1日の距離に小さいながらも囲がしてあり、魔物の脅威から守る事ができる町がある。そこまで行く以外ないだろう。」
騎士の・・・・名前知らないや、隊長さん?がそう言う。
しかも馬車で1日って・・・・歩いたら3日ぐらいかかるんじゃない?歩けない人もいるんだし。
馬もいないしね。
「大体狙われたのってあんた等のせいじゃねえのか?」
冒険者の1人がそう言う。
はっきりと人為的な襲撃かもまだ分からないのにそう言い切るのはどうなんだろう?まあ当たらずも・・・・と言う気もするけれど。
暫く気まずい沈黙が続きます。
女性の冒険者が一言。
「今はどうして狙われたとか言っている場合じゃないと思うのだけれども。それよりもどうしたら生き残れるか、じゃないかしら。」
「怪我人抱えて、行けるのか?」
「死にたくない・・・・」
「見捨てないで下さい・・・・」
段々収拾がつかなくなってきました。
酷い有様に気が立っている冒険者もいるし。
戦闘ができない一般の人はオロオロするばかり。
かくいう僕も、戦闘では役に立ちそうにないからどうしようもないのだけれども。
「何故あそこで襲撃があったのか、それは生き残った後にセアリアス帝国の名に懸けて徹底的に調査するが、それにはまず皆の協力が必要だ。死んでしまった者には悪いが、生き残った皆には無事に町まで辿り着いてほしい。」
ロゼさんが力強く言い放ちます。
そして・・・・ふと気配を感じたので周りを見ると姫さまが僕の傍へ来て、何故か僕の手をぎゅっと握っているんです。
モテ期到来!?と思ったんだけど、うーん僕より年上だし、身分なんてとんでもなく違いすぎるんだけれど、そこは女の子なんだ・・・・物凄く震えているし。
ここで抱きしめてあげればいいんだけど、そんな事したらメイドさんとかロゼさんにきっと殺される・・・・色んな意味で。
僕に出来る事はぎゅっと握り返す事ぐらい。
ごめんね、ヘタレで。
・・・・
・・・
・・
・
その後色々話し合ったけれど、結局馬車で1日かかる町へ行く事に。
本当だったら姫さま達は、来た道を戻りたいんだろうけれど、そうしたらまた魔物の大群がいる所へ行く事になる。
なので逃げてきた方向の先にある町を目指すという事に。
あ、それと・・・・無意識に僕の手を握っていたのか、姫さまは途中で気が付いて、
「あ・・・・その、ごめんね?つい不安になって手を握ってしまって。迷惑じゃない?」
「大丈夫ですよ、姫さま。それと・・・・まだ自己紹介していませんよね?僕はリューク・キッケルトと言います。」
高貴な人に対してこんな言葉使っていいのかなあとか今更思ったけれど・・・・
「まあ、丁寧にありがとう。私はエリザヴェータ・リーネルト。もう知っていると思うけれど、皇女をやっているわ。」
騎士の・・・・名前知らないや、隊長さん?がそう言う。
しかも馬車で1日って・・・・歩いたら3日ぐらいかかるんじゃない?歩けない人もいるんだし。
馬もいないしね。
「大体狙われたのってあんた等のせいじゃねえのか?」
冒険者の1人がそう言う。
はっきりと人為的な襲撃かもまだ分からないのにそう言い切るのはどうなんだろう?まあ当たらずも・・・・と言う気もするけれど。
暫く気まずい沈黙が続きます。
女性の冒険者が一言。
「今はどうして狙われたとか言っている場合じゃないと思うのだけれども。それよりもどうしたら生き残れるか、じゃないかしら。」
「怪我人抱えて、行けるのか?」
「死にたくない・・・・」
「見捨てないで下さい・・・・」
段々収拾がつかなくなってきました。
酷い有様に気が立っている冒険者もいるし。
戦闘ができない一般の人はオロオロするばかり。
かくいう僕も、戦闘では役に立ちそうにないからどうしようもないのだけれども。
「何故あそこで襲撃があったのか、それは生き残った後にセアリアス帝国の名に懸けて徹底的に調査するが、それにはまず皆の協力が必要だ。死んでしまった者には悪いが、生き残った皆には無事に町まで辿り着いてほしい。」
ロゼさんが力強く言い放ちます。
そして・・・・ふと気配を感じたので周りを見ると姫さまが僕の傍へ来て、何故か僕の手をぎゅっと握っているんです。
モテ期到来!?と思ったんだけど、うーん僕より年上だし、身分なんてとんでもなく違いすぎるんだけれど、そこは女の子なんだ・・・・物凄く震えているし。
ここで抱きしめてあげればいいんだけど、そんな事したらメイドさんとかロゼさんにきっと殺される・・・・色んな意味で。
僕に出来る事はぎゅっと握り返す事ぐらい。
ごめんね、ヘタレで。
・・・・
・・・
・・
・
その後色々話し合ったけれど、結局馬車で1日かかる町へ行く事に。
本当だったら姫さま達は、来た道を戻りたいんだろうけれど、そうしたらまた魔物の大群がいる所へ行く事になる。
なので逃げてきた方向の先にある町を目指すという事に。
あ、それと・・・・無意識に僕の手を握っていたのか、姫さまは途中で気が付いて、
「あ・・・・その、ごめんね?つい不安になって手を握ってしまって。迷惑じゃない?」
「大丈夫ですよ、姫さま。それと・・・・まだ自己紹介していませんよね?僕はリューク・キッケルトと言います。」
高貴な人に対してこんな言葉使っていいのかなあとか今更思ったけれど・・・・
「まあ、丁寧にありがとう。私はエリザヴェータ・リーネルト。もう知っていると思うけれど、皇女をやっているわ。」
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