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旅立ち――――15歳になったので出発する

第26話 スキルレベルについて

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「えっと・・・・スキルってレベルが上がったりすると具体的にはどうなるのでしょうか?」

「そうですね、じゃあ簡単に説明しますね。例えば火魔術ですが、レベル1ですと一寸火が出る程度。3ぐらいになるとようやく魔物を倒す事ができる感じでしょうか?6ぐらいで中級魔術師、8に達すればもはや大魔導士と言われる程ですね。まあここまでなら何とかなりますが、この後はほぼ自力では無理ですね。10などはもはや神の力とまで言われる程です。」

「そうなんですか・・・・丁寧にありがとうございます。で、どうやって上げるのでしょうか?後、確認ってどうすれば?」
 僕は分からないので受付の女性・・・・お姉さん?に聞いてみました。

「そうですね、スキルというのは獲得するのに手間と時間がかかるのですが、スキルさえ獲得すれば、そしてスキルを使い続ければ、レベル5ぐらいまではあっという間に上がりますね。ただ、戦闘系のスキルはレベルと同程度か、上の相手を倒さないと経験値の獲得は難しいようですし、生産系のスキルもレベルが上がればより難易度の高い事をしないと経験値は獲得しにくいようです。それと、レベルの確認なのですが・・・・」
 何故か言いにくそうにして言葉を切るお姉さん。
「はい、それで確認方法とは・・・・?」
「大変言い難いのですが、手数料を頂ければ、このプレートに表示をさせる事ができるのです。また、高レベルの表示プレートを所持しているならば常時確認ができますね。」
 ・・・・そんな余分なお金は・・・・ないよね?
 で、その手数料は・・・・銀貨1枚。
 普通に暮らしている人や、稼いでいる冒険者の人にはそれほどの金額ではないかもしれないけれど、僕達孤児にはかなりの金額。
 銅貨数枚で食事が出来る事を思うと、かなりの金額。

「そうですか・・・・わざわざありがとうございます。今は余分なお金が無いので、もっとお金を稼ぐ事が出来るようになったら確認しに来たいと思います。」
 そう言って受付の・・・・普通は受付嬢というみたいで、うん、受付嬢の人が、
「あ、初回はタダで表示することができますよ。」
 ・・・・最初から言って欲しかった・・・・
 で、ヴェニアミンのスキルだけど、
 身体強化       3
 剣術         3
 柔術         4


 ユッテ
 調理         2
 裁縫         5
 清掃         4
 

 僕
 空間魔法(特殊魔法) 3
 回復魔法(特殊魔法) 1
 剣術         3


 と教えてくれたんだけど。

 おお!ヴェニアミンは3と4.

 ユッテは・・・・5がある!

 僕は・・・・空間魔法とか使ってないのに3?
 回復魔法なんて全く心当たりがないから1・・・・当然だよね。
 剣術は・・・・孤児院で剣の稽古をしていたからかな?

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