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世界征服編
さようなら
「司祭に何をする!!
⋯⋯なっ、なんだこの握力⋯⋯!」
三人がかりで俺の手を引き剥がそうとするが、正直そんな場合ではない。
だが──。
ーーそーくん!
「⋯⋯っ」
「司祭様、大丈夫ですか!!」
掴む手を離して思わず振り返る。
「兄ちゃんどうしたんだい?」
紗季?
「貴様⋯⋯!突然なんなのだ!」
っ、そうだ。
「す、すみません。
見覚えがあったシンボルだったので、つい」
俺は急いでポケットで手動かす。
「これ、謝罪の印に」
ポケットで高級チョコレートを作り、司祭に渡す。
「ふんっ、潔いな。
気を付けたまえよ」
町民たちがこの場から消えていくが、完全に視線はやらかしだ。
「ハァ」
「兄ちゃん!どうしたの?」
おばちゃんが心配そうに見上げてくれる。
「いや、ちょっと昔に」
「そうなのかい?
あそこはかなり過激でねぇ。
さっき言ったばかりなのに」
「そうだった。
気をつけないと」
笑みを浮かべる。
そのままおばちゃんと世間話をして1日を終える事になった。
おばちゃんの体には歳相応の疲労や溜まりがあったからお礼に治した、完璧に。
だが、俺の心中は穏やかどころか──最悪だった。
「ふぅ」
宿に戻り、ベッドの上で考える。
クソッ。
なんでアレイスターが?
それに。
"そーくん!"
「⋯⋯⋯⋯」
なんで紗季の声が聞こえたんだ?
俺もいよいよ末期だな。
眉間を摘むが特に変化はない。
「アレイスター⋯⋯か」
天井を見つめる。
もし本当だったら⋯⋯潰さなければならない。
あれは宗教としては凄まじい効力を持っていたし、ある程度の納得部分もあった。
もう忘れているし、あまり聞いてもいなかったから俺としても別に否定も肯定も感情としてはない。
害にならなければそれでいい。
だが現実は──そうではないがな。
「そうなる前にどうにかしないとな」
だが、"それで良いんだろうか"。
最近、昔の自分が夢に出てくる。
快楽衝動で気に食わない事があればとにかく殺した。
躊躇もなく殺した。
理由など聞かずに。
相手の理由なんてどうでも良かったからだ。
どうせ言いたいことは俺に対しては皆同じだったからだ。
ただ。
少し前に自分がガキ共に言い放った言葉を、今一度問い直す必要が自分にはある。
アレイスターはアレイスター"教"になる。
つまり一言で言えば宗教だ。
「差別、宗教⋯⋯とても個で解決できる問題ではない」
世界人口はざっくり見積もっても五十億強。
どれかの宗教に入ってる数は、半分以上。
⋯⋯もしかしたら、日本人以外はほとんどの人間が属しているのかもしれない。
そしてその全てに、お前らのやっていることは遊びでしかない。
──そう言いのけるようなモノだ。
世界で言えば、俺が異端で、神に逆らっているのは俺の方だ。
「⋯⋯⋯⋯」
なんであの時。
俺を止めたんだ、紗季。
窓の外に見える夜空を、俺は眺めることしかできなかった。
*
次の日。
準備を終えた俺はスマホで資料の確認をしていた。
アレイスター教だとは知らなかったが、やる事と把握しておくべき事が分かれている。
石田のせいで興味本位だったが、真面目に考えなくてはならなくなった。
まず、入会するのに金がいること。
とにかく金だという宗教にあるまじき考え方だ。
そして、知り合いを一人連れてくること。
それは自分が知っている者ではなくてはならんという理由らしい。
マルチみたいなものか。
というか、俺もマルチやろうかな?
自認マルチ向いてそう(小並感)。
だって、俺本当に効果がある水を作れるから。
⋯⋯今、それはどうでもいいな。
「とりあえず準備出来たし──」
「こ、これ⋯⋯!」
目の前のペットはよく喋る。
「行くぞ、ポチ」
「ポ⋯⋯クソッ」
そして、外に出て早速その場所へと向かう。
場所は昨日下見しているので問題はない。
「ご入会希望ですか?」
「はい。
一応ツテから献金と知り合いを一人連れてくるよう言われたので、彼を」
「神代です」
今のコイツはもう以前のやつではない。
記憶も都合よく消え失せ、口調はアレだがほぼ真人間だ。
都合良く使える人間であるということだ。
「アレイスター教はどちらでお知りに?」
「知人のお話で知りました。
素晴らしい教典から学べるものだと」
「⋯⋯そうなんです!
皆さんカルトだ!
なんて仰いますけど、そんなことないんです!」
俺、意外と短気じゃない?
自認は結構イライラしがちかと思ったんだが、こういう事は割と得意なのかもしれない。
「どうかなさいましたか?」
⋯⋯あぁ、納得した。
なるほどな、女だからか。
視線は完全に揺れまくっている二つのモノにしかいってなかった。
しかし、彼女は体型も良く、町民のような事はない。
ランクによって差があるのか?
それとも、別の選定基準があるのか。
「まずはお名前から伺っても?」
各種手続きを全て行い、俺は案内されるがまま付いていく。
「神代さんはこちらに」
「あ、はい!」
連れて行かれるのを見ながら、あんな爽やかに返事できるものかと思わずおぉと、言いたくなった。
「⋯⋯⋯⋯」
"さようなら"、神代くん。
世話になったな。実験的な意味で。
ああしていれば爽やか青年で普通の人生を歩めたのに。
「⋯⋯なんて、悪玉菌に言ったって理解できないか」
「伊崎様はこちらへ」
左、右とチラ見しながら付いていくのだが、感想は決まっている。
外観と内装の違いだ。
明らかに良い。
恐らく感性が向こうの感覚だからだろう。
細かいことは省くが、雰囲気としては明らかに本部くらいの質感で内装のこだわりや装飾が感じ取れる。
アレイスター教がマジなら、俺はどこまで許容すべきだろうか。
"もしあの掟があるなら、俺は自分を止められるのだろうか"
「ここが教典を読み合わせたりですとか、礼拝をする場所になります!」
高級な教会と言えばいいかな。
横に長い椅子が何列もあって⋯⋯ていうやつ。
そして銅像。
確定だ。
──見たことがある。
「どうぞ、座ってください」
どうやら座っている人数が20人以上はいる。
感知で引っかからなかったか。
もしかしてここ、地下か。
階段で降りたし。
そして、端の方から、一般人代表と言った恰好で登壇しては男は俺達を見渡す。
「本日は集まっていただいて感謝の言葉もありません。
本日も、偉大な救世主であるアレイスター様の読み聞かせ、祈りを行っていきます」
まさか、こうしてアレイスターの名前を聞くなんてな。
それに、しっかりと教典を聞くのも初めてかもしれない。
まぁ概要くらいは聞いてやる必要がある。
⋯⋯なっ、なんだこの握力⋯⋯!」
三人がかりで俺の手を引き剥がそうとするが、正直そんな場合ではない。
だが──。
ーーそーくん!
「⋯⋯っ」
「司祭様、大丈夫ですか!!」
掴む手を離して思わず振り返る。
「兄ちゃんどうしたんだい?」
紗季?
「貴様⋯⋯!突然なんなのだ!」
っ、そうだ。
「す、すみません。
見覚えがあったシンボルだったので、つい」
俺は急いでポケットで手動かす。
「これ、謝罪の印に」
ポケットで高級チョコレートを作り、司祭に渡す。
「ふんっ、潔いな。
気を付けたまえよ」
町民たちがこの場から消えていくが、完全に視線はやらかしだ。
「ハァ」
「兄ちゃん!どうしたの?」
おばちゃんが心配そうに見上げてくれる。
「いや、ちょっと昔に」
「そうなのかい?
あそこはかなり過激でねぇ。
さっき言ったばかりなのに」
「そうだった。
気をつけないと」
笑みを浮かべる。
そのままおばちゃんと世間話をして1日を終える事になった。
おばちゃんの体には歳相応の疲労や溜まりがあったからお礼に治した、完璧に。
だが、俺の心中は穏やかどころか──最悪だった。
「ふぅ」
宿に戻り、ベッドの上で考える。
クソッ。
なんでアレイスターが?
それに。
"そーくん!"
「⋯⋯⋯⋯」
なんで紗季の声が聞こえたんだ?
俺もいよいよ末期だな。
眉間を摘むが特に変化はない。
「アレイスター⋯⋯か」
天井を見つめる。
もし本当だったら⋯⋯潰さなければならない。
あれは宗教としては凄まじい効力を持っていたし、ある程度の納得部分もあった。
もう忘れているし、あまり聞いてもいなかったから俺としても別に否定も肯定も感情としてはない。
害にならなければそれでいい。
だが現実は──そうではないがな。
「そうなる前にどうにかしないとな」
だが、"それで良いんだろうか"。
最近、昔の自分が夢に出てくる。
快楽衝動で気に食わない事があればとにかく殺した。
躊躇もなく殺した。
理由など聞かずに。
相手の理由なんてどうでも良かったからだ。
どうせ言いたいことは俺に対しては皆同じだったからだ。
ただ。
少し前に自分がガキ共に言い放った言葉を、今一度問い直す必要が自分にはある。
アレイスターはアレイスター"教"になる。
つまり一言で言えば宗教だ。
「差別、宗教⋯⋯とても個で解決できる問題ではない」
世界人口はざっくり見積もっても五十億強。
どれかの宗教に入ってる数は、半分以上。
⋯⋯もしかしたら、日本人以外はほとんどの人間が属しているのかもしれない。
そしてその全てに、お前らのやっていることは遊びでしかない。
──そう言いのけるようなモノだ。
世界で言えば、俺が異端で、神に逆らっているのは俺の方だ。
「⋯⋯⋯⋯」
なんであの時。
俺を止めたんだ、紗季。
窓の外に見える夜空を、俺は眺めることしかできなかった。
*
次の日。
準備を終えた俺はスマホで資料の確認をしていた。
アレイスター教だとは知らなかったが、やる事と把握しておくべき事が分かれている。
石田のせいで興味本位だったが、真面目に考えなくてはならなくなった。
まず、入会するのに金がいること。
とにかく金だという宗教にあるまじき考え方だ。
そして、知り合いを一人連れてくること。
それは自分が知っている者ではなくてはならんという理由らしい。
マルチみたいなものか。
というか、俺もマルチやろうかな?
自認マルチ向いてそう(小並感)。
だって、俺本当に効果がある水を作れるから。
⋯⋯今、それはどうでもいいな。
「とりあえず準備出来たし──」
「こ、これ⋯⋯!」
目の前のペットはよく喋る。
「行くぞ、ポチ」
「ポ⋯⋯クソッ」
そして、外に出て早速その場所へと向かう。
場所は昨日下見しているので問題はない。
「ご入会希望ですか?」
「はい。
一応ツテから献金と知り合いを一人連れてくるよう言われたので、彼を」
「神代です」
今のコイツはもう以前のやつではない。
記憶も都合よく消え失せ、口調はアレだがほぼ真人間だ。
都合良く使える人間であるということだ。
「アレイスター教はどちらでお知りに?」
「知人のお話で知りました。
素晴らしい教典から学べるものだと」
「⋯⋯そうなんです!
皆さんカルトだ!
なんて仰いますけど、そんなことないんです!」
俺、意外と短気じゃない?
自認は結構イライラしがちかと思ったんだが、こういう事は割と得意なのかもしれない。
「どうかなさいましたか?」
⋯⋯あぁ、納得した。
なるほどな、女だからか。
視線は完全に揺れまくっている二つのモノにしかいってなかった。
しかし、彼女は体型も良く、町民のような事はない。
ランクによって差があるのか?
それとも、別の選定基準があるのか。
「まずはお名前から伺っても?」
各種手続きを全て行い、俺は案内されるがまま付いていく。
「神代さんはこちらに」
「あ、はい!」
連れて行かれるのを見ながら、あんな爽やかに返事できるものかと思わずおぉと、言いたくなった。
「⋯⋯⋯⋯」
"さようなら"、神代くん。
世話になったな。実験的な意味で。
ああしていれば爽やか青年で普通の人生を歩めたのに。
「⋯⋯なんて、悪玉菌に言ったって理解できないか」
「伊崎様はこちらへ」
左、右とチラ見しながら付いていくのだが、感想は決まっている。
外観と内装の違いだ。
明らかに良い。
恐らく感性が向こうの感覚だからだろう。
細かいことは省くが、雰囲気としては明らかに本部くらいの質感で内装のこだわりや装飾が感じ取れる。
アレイスター教がマジなら、俺はどこまで許容すべきだろうか。
"もしあの掟があるなら、俺は自分を止められるのだろうか"
「ここが教典を読み合わせたりですとか、礼拝をする場所になります!」
高級な教会と言えばいいかな。
横に長い椅子が何列もあって⋯⋯ていうやつ。
そして銅像。
確定だ。
──見たことがある。
「どうぞ、座ってください」
どうやら座っている人数が20人以上はいる。
感知で引っかからなかったか。
もしかしてここ、地下か。
階段で降りたし。
そして、端の方から、一般人代表と言った恰好で登壇しては男は俺達を見渡す。
「本日は集まっていただいて感謝の言葉もありません。
本日も、偉大な救世主であるアレイスター様の読み聞かせ、祈りを行っていきます」
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