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世界征服編
悪寒
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その昔、太古の時代。
この世界を創られた。
アレイスター神は万物を司る主神であり、偉大な祖となるお方である。
人類が戦いで苦しんでいるとき、彼らは神聖力を授けた。
過去の人類はエウビヒエトを有しており、その血筋は脈々と続いていた。
しかしアレイスター神は人類を救う為に神聖力を酷使し過ぎた。
それからというもの、長い眠りにつくのだが、彼は自分と瓜ふたつの人類──半神半人を創り上げた。
それが王族という初の概念であり、アレイスター神は自身の持つ概念を全てを記した一冊の教典を自らの血を分けた子供に授ける。
その教典こそ現在全員が読み上げている大秩序教典である!
*
「では、大秩序教典である一つ目、信者セシリア」
「はい!
この世界──ひいてはこの宇宙にはグランドオーダーが存在しています」
「そうだ。
このグランドオーダーにはいくつか分かれ詳細に書き記してあるが、私達信徒が覚えてべき事が主に六大秩序と呼ばれている。
──その内の大きく分けて一つ目であるが
"人間は不完全であるこということ"
"全ての行いには重さがあるということ"
"高次元との繋がりが救いになるということ"
"他者を愛するということ"
"調和を最も大事に心掛けること"
そしてこれらが出来ない者は罪が生まれ、人間は罪人になる」
初めて聞いたが、意外としっかりしているんだな。
「信徒伊崎、分かりますか?」
隣にいるお姉さんが問う。
「つまり輪から外れるという行為が罪を生み、存在に傷がつく。
このアレイスター神の教えでここが一番大事な部分でしょうね」
そう。そうなると、集団による罪が出来上がっても、人間はそれを盾にして好き放題するというのがお決まりってやつだ。
「難しく聞こえるかもしれないが、この教えはアレイスター神が作り上げた宇宙は、愛で満ちている!
罪がある人間を超越させ、自己を、そして集団をも浄化する──それこそが我々信徒が理解すべき一段階目である!!」
教団に立つ男が熱弁すると、聞いている周りの信徒たちは感極まる者もいた。
これのどこに泣く要素なんぞあるんだか。
「最初から詰め込まれてもわからないというのはご理解できます。
我々アレイスター教の歴史は最も最古の遺物であり、今誰もが知っているあの教えも──全てアレイスター神からの教えなのです!!」
⋯⋯ん?
「どういう事でしょう?」
一人の信徒が挙手して訊ねている。
「現在存在している全ての宗教には、アレイスター教の数ある内の一つの教えが中心となった一つの軸をそれぞれ枝分かれさせているに過ぎないのです!」
その瞬間どよめく。
俺も思わず驚いた。
「全ての教えはアレイスター神の遺物であり、現在世界に広がっている考え、理念こそがアレイスター神の教典に乗っていることの全てであるということです!
信じられないのも無理ありません。
──しかし!
我々の権威は法王や様々な国のトップと既に通じているのです!」
語るとアイツはプロジェクターに何かの映像を映し出している。
「あ、あれは⋯⋯」
数人が口をこぼす。
現在の法王の書斎だ。
顔も名前も、知っている。
というより。
「⋯⋯え?」
俺はそこで、不可解な事に気付く。
法王がアレイスター教のシンボルである八つの星を印した物を首からさげている。
確かに。
映像はいくらでも加工できる。
しかしいくら何でも、ここまで出来るものなのか?
その後も各宗教のトップと会談をしている映像が淡々と続く。
信じる信じないは置いておいて、俺はスマホですぐさま調べる。
⋯⋯っ。
そう。
俺のスマホには、様々な宗派のトップやそれに連なる組織の人間には、八つの星があった。
これは加工とかそういうものではない。
"""何かがおかしい"""。
そう。日本人だから。
宗教なんて微塵も興味がなかったから。
何も気が付いていない。
待てよ?
かつての秘密結社にこんなの首からぶら下げていたやつはいたか?
スクロールする有名人の画像。
その全てに──八つの星が掲げてある。
指輪、ネックレス、ピアス。
よくよく見れば、有名な札の裏に書かれてある陰謀なんて言われていたもの。
それは星になっている。
全てが。
俺の知っている史実と何かがすげ変わっている。
「信徒伊崎?」
なんだ?
俺の知ってる宗教と、何かが違う。
違う。知らない。
未来にこんな事はない。
なんで?いつからこんな事になってた?
「黒い髪は呪いの象徴である!!!」
様々な過去が。
「約束の地──我々の最終目標は、アジアにある全ての黒い人間たちをこの世界から浄化することです!!」
何かがおかしい。
「信徒伊崎?大丈夫ですか?」
「我々は既に、この国の半分を掌握している!
華国も、我々の力によって救世主たる威厳を感じ始めている頃です!
ですが、まだまだ救いましょう!
調和の取れぬ神を信じない彼らを──」
"我々で救いあげるために!"
この世界を創られた。
アレイスター神は万物を司る主神であり、偉大な祖となるお方である。
人類が戦いで苦しんでいるとき、彼らは神聖力を授けた。
過去の人類はエウビヒエトを有しており、その血筋は脈々と続いていた。
しかしアレイスター神は人類を救う為に神聖力を酷使し過ぎた。
それからというもの、長い眠りにつくのだが、彼は自分と瓜ふたつの人類──半神半人を創り上げた。
それが王族という初の概念であり、アレイスター神は自身の持つ概念を全てを記した一冊の教典を自らの血を分けた子供に授ける。
その教典こそ現在全員が読み上げている大秩序教典である!
*
「では、大秩序教典である一つ目、信者セシリア」
「はい!
この世界──ひいてはこの宇宙にはグランドオーダーが存在しています」
「そうだ。
このグランドオーダーにはいくつか分かれ詳細に書き記してあるが、私達信徒が覚えてべき事が主に六大秩序と呼ばれている。
──その内の大きく分けて一つ目であるが
"人間は不完全であるこということ"
"全ての行いには重さがあるということ"
"高次元との繋がりが救いになるということ"
"他者を愛するということ"
"調和を最も大事に心掛けること"
そしてこれらが出来ない者は罪が生まれ、人間は罪人になる」
初めて聞いたが、意外としっかりしているんだな。
「信徒伊崎、分かりますか?」
隣にいるお姉さんが問う。
「つまり輪から外れるという行為が罪を生み、存在に傷がつく。
このアレイスター神の教えでここが一番大事な部分でしょうね」
そう。そうなると、集団による罪が出来上がっても、人間はそれを盾にして好き放題するというのがお決まりってやつだ。
「難しく聞こえるかもしれないが、この教えはアレイスター神が作り上げた宇宙は、愛で満ちている!
罪がある人間を超越させ、自己を、そして集団をも浄化する──それこそが我々信徒が理解すべき一段階目である!!」
教団に立つ男が熱弁すると、聞いている周りの信徒たちは感極まる者もいた。
これのどこに泣く要素なんぞあるんだか。
「最初から詰め込まれてもわからないというのはご理解できます。
我々アレイスター教の歴史は最も最古の遺物であり、今誰もが知っているあの教えも──全てアレイスター神からの教えなのです!!」
⋯⋯ん?
「どういう事でしょう?」
一人の信徒が挙手して訊ねている。
「現在存在している全ての宗教には、アレイスター教の数ある内の一つの教えが中心となった一つの軸をそれぞれ枝分かれさせているに過ぎないのです!」
その瞬間どよめく。
俺も思わず驚いた。
「全ての教えはアレイスター神の遺物であり、現在世界に広がっている考え、理念こそがアレイスター神の教典に乗っていることの全てであるということです!
信じられないのも無理ありません。
──しかし!
我々の権威は法王や様々な国のトップと既に通じているのです!」
語るとアイツはプロジェクターに何かの映像を映し出している。
「あ、あれは⋯⋯」
数人が口をこぼす。
現在の法王の書斎だ。
顔も名前も、知っている。
というより。
「⋯⋯え?」
俺はそこで、不可解な事に気付く。
法王がアレイスター教のシンボルである八つの星を印した物を首からさげている。
確かに。
映像はいくらでも加工できる。
しかしいくら何でも、ここまで出来るものなのか?
その後も各宗教のトップと会談をしている映像が淡々と続く。
信じる信じないは置いておいて、俺はスマホですぐさま調べる。
⋯⋯っ。
そう。
俺のスマホには、様々な宗派のトップやそれに連なる組織の人間には、八つの星があった。
これは加工とかそういうものではない。
"""何かがおかしい"""。
そう。日本人だから。
宗教なんて微塵も興味がなかったから。
何も気が付いていない。
待てよ?
かつての秘密結社にこんなの首からぶら下げていたやつはいたか?
スクロールする有名人の画像。
その全てに──八つの星が掲げてある。
指輪、ネックレス、ピアス。
よくよく見れば、有名な札の裏に書かれてある陰謀なんて言われていたもの。
それは星になっている。
全てが。
俺の知っている史実と何かがすげ変わっている。
「信徒伊崎?」
なんだ?
俺の知ってる宗教と、何かが違う。
違う。知らない。
未来にこんな事はない。
なんで?いつからこんな事になってた?
「黒い髪は呪いの象徴である!!!」
様々な過去が。
「約束の地──我々の最終目標は、アジアにある全ての黒い人間たちをこの世界から浄化することです!!」
何かがおかしい。
「信徒伊崎?大丈夫ですか?」
「我々は既に、この国の半分を掌握している!
華国も、我々の力によって救世主たる威厳を感じ始めている頃です!
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