9 / 11
閑話② 8人の天才
しおりを挟む
いやーおはようございます!!
夜勤明けはしんどいですねー(棒読み)
さて、作者的にはこれから激熱々展開が連続しているんですが、本当停止したのが勿体ないなぁーみたいな(笑)
多分次の話でこの話は終わって、閑話③が始まります!タイトルは……お楽しみに。
ジジジとノイズ音が聞こえる。
聞こえたその直後、ノイズ音が無くなったと思えば⋯ゆっくりと曲が流れ始めたのだ。
『~♪』
聞くとおよそのところ、クラシックだろう。
貴族が聞くようなバロック調の合唱。
「あー、創一達地点の手伝いしなくていいの?」
──────────
グロリア・ベイカー(16)┃
⋯⋯またの名を、狙撃の天才
──────────
「ん~いらないと思うけどねぇ~」
ヴン、ヴン。
沢山のウインドウを見ながら淡々とそう呟くニック。
──────────
ニック・スコット(14)┃
⋯⋯またの名を、機械の天才
──────────
「ニック~、いい加減その長い前髪切んなよ~」
「え?嫌だよ、集中してる時の目つきが酷いってリードに何度言われたことか」
グロリアの言葉に自身のダーグブロンド色をしている前髪を触りながらウインドウを見続けるニック。
「お~い!」
「あ、鬱陶しい⋯⋯方じゃなかった」
鬱陶しい方ではないが、返り血まみれの軍服を着ながらニックたちに向かって手を振る数人の影。
「お疲れ、マキナとシェイ」
「ニックもな!」
──────────────
マキナ・テイラー・ガルシア(18)┃
⋯⋯またの名を、体術の天才
──────────────
「そうよ~?ニックの仕事だって立派なんだからっ!」
「そう?褒めても何も出ないけどね」
───────────
シェイラ・エドワーズ(13)┃
⋯⋯またの名を、短剣術の天才
───────────
「ん~!疲れたぁ~、あれ?創一の班はまだ?」
───────────
ライアン・トンプソン(15)┃
⋯⋯またの名を、斧の天才
───────────
「今、二人の会話聞いてなかったの?遅れてるようよ?でも、どうせあの人なんだからまた呑気に戦いを楽しんでるんじゃない?」
─────────────
ダリア・ローグ・バネット(17)┃
⋯⋯またの名を、剣の天才
─────────────
「うぇ~あれ?コルトは?」
ライアンが周りをキョロキョロしながら行方を探す。
「あの子は今残党を一人残らず対処中。じきに帰ってくるよ」
「そうか!ニック!」
ライアンがニックの両肩をガシッと掴む。
「な、何?」
「トイレは?」
「あっち。え?なんで僕に聞いたの?」
「一番トイレを使うと思ったからだ!」
そう元気に言い放って、当たり前のようにトイレに向かうライアン。
「え?⋯⋯⋯⋯え?」
全く理解出来ないニックはしばらく瞬きをする事を忘れていた。
---◇◇◇
「うっ!ガハッ!」
ある軍人が子供に刃物を振りおろそうとした瞬間にハイキックを貰う。そしてそのまま連続して華麗な回転をしながら後ろ回しの蹴りを直で貰う。
1回目は普通の上回し蹴りを行い、蹴り終わった反動を使って同じ流れを逆回転しながら反対に蹴る技。
──二段上交差回し蹴り。
「くっ⋯⋯!相手はガキだ!早く撃て!!」
10人以上の軍人が小銃をコルト目掛けて発射する。
だが少年コルトは悪魔じみた笑みを浮かべながら、自身へと迫る音速を超える弾丸の雨を⋯障害物を利用して全て躱す。突き刺すエメラルドグリーンのような綺麗な瞳孔は銃弾の通り道を全て見えているような動きを見せる。
そのまま当たり前のように銃弾を躱し、流れるように──腰に据えている一本の鞘と柄に手をかけながら、その身からは考えられない程の速度で軍人の目の前に一瞬で移動した。
狂気的な笑みとは打って変わって無言で両目を閉じるコルト。
"※※※※※、※※※※※"
「何が─」
目の前に映る無数の斬撃。
様々な角度からやってくるその斬撃の残滓を見ながら、軍人の数人は発することなくその場でバラバラ死体となって大地と抱擁を交わす。
「なんなんだ⋯⋯あの人間は」
残り少ない残党の一人がそう言葉を漏らす。
そう。目の前で自分達に背を向けながら一本の刀を抜き、数十の死体を見下ろすその少年の姿は⋯⋯まるで神に愛された死神のような空気感を発していた。
威圧?重圧?どれも違う。
何も感じない。
ただそこに死体が山となって並んでいるだけ。
寵愛を受けた一人の少年は嗤っている。己の強さを確信し、残る自身の背後に立っている案山子同然の人間が。
「後はお前らだけだ。創一とこの後特訓があるんだ⋯⋯さっさと終わらせないと」
ギラギラ輝くその双眸は、笑っているようにも見えるし、嗤っているようにも視える。
「⋯⋯っ」
「久し振りに抜いてやったよ?実戦で使い物にならない?オイオイ──」
バンッ──!
「何っ!?」
撃った瞬間にはもう懐に移動しており、その中で待ってましたと言わんばかりに目を輝かせる少年の姿が。
ザシュ──。
その数秒。
激しい程までに鳴り響いた銃声と、指示が聞こえていたのが止み──すっかり森の中は元通りの状態に戻った。
ただ一つ違うのは⋯⋯そこに何十という死体と、バラバラになった数え切れない死体らしき肉片が落ちているだけ。
音が止む。そして数分後には──野生動物がその死体を貪り始める。
「さっさと帰らなきゃ」
────────
コルト・ハリス(11)┃
⋯⋯またの名を、刀の天才
────────
そう一言消えるように呟いた後──少年は合流地点へと帰還した。
--◇◇◇
「くそっ!何が起こってるってんだよ!!」
複数の場所から噴煙が立ち上り、雄叫びに近い怒鳴り声がどの箇所からも聞こえる。
空いた小さい窪みを踏みしめ、溜まった水がぽちゃんと音を鳴らしながら飛び散る。そのまま駆けながら大木の裏に隠れる一人の少女の名前はシンディ。
彼女は世で実現不可能と言われている二丁拳銃スタイルである。
『まさか』そう言いたい気持ちはよく分かる。
だが──。
"最強"、"強者"、"最先端"⋯⋯我々人間の尺度で考えるには、少々至らなすぎると思う。
何故かって?そりゃきっとこれを読んでいるあなたも──"普通"の人間だからだ。
誠に残念な気持ちではあるが、どうやら⋯⋯普通の人間は、頂点⋯まぁ呼び名はいい。そのピラミッドの上に行くことすらままならない。
どの分野も、普通という常識や概念で覆われている間は──きっとそれはできないであろう。
そう、私は今、その頂点と言われた少年少女の活躍を──この目で見ることになったのだ。
私の名前はヒューズ・ジョンソン。現在──。
「助けて~っ!!!!」
「な~にやってんだよぉ~?捕まれ!」
ケラケラ笑いながら大木の裏に隠れるヒューズとリチャード。
「こ、こんな無茶な動き⋯⋯あってはなりません!」
「ばぁ~か。そんな普通なんかで作戦を練ってるから──普通なんだよっ」
リチャードがヘラへラしながらヒューズの額に指で軽く突いている。
「⋯⋯つ~」
「さて、創一は一人で4部隊受けてるようだし、後はシンシアに任せるとして──」
「⋯⋯?」
リチャードがヒューズの目を見る。
「そうだな。見学でもするか」
「⋯⋯これ実戦だよね?リチャード君?」
「えぇ?そうだけど~?」
いつものようにヘラヘラした口調で言葉をヒューズに返すリチャード。
バンバンバンバン──。
銃声が4つ。
その直後に4人の頭が貫かれ、パタンと倒れる。
そしてありえないほど華麗に再装填をして更に敵陣地へとストレートに進んでいく。
⋯⋯そんな事あっていいのだろうか?
ヒューズは固定概念の崩壊を感じた。
「撃てー!撃てー!相手は一っ!!!」
その瞬間にヘッドショット。
直後同時に二方向から銃声が鳴るも、当たり前のように飛び上がって枝に捕まりながら片手で一つの部隊を潰している。
再装填しながら裏側へと回り込み、そのままかなりの距離を飛んでいく。まるでワイヤーアクションのようだ。あんな芸当⋯⋯とても出来るものじゃない。
走りながら二丁拳銃を構え、交互に兵士目掛けてトリガーを弾く。
低く重たいであろう特徴的な銃声が20回も聞こえない間に──声が一つ一つ消えていくのを感じる。
**
**
『創一?』と無線器で創一に向かって話すシンディ。
『どうした?』
「一部隊終わったよ?」
『あ~おっけ~、先帰ってていいぞ?』
「あい~」
軽快な会話が終わり、シンディが隠れている二人の方へと向かう。
「終わったよ~?」
「おぉ?本当かぁ?」
やっと、やっとだ!
やっとこの地獄みたいな場所から帰れる!!何度死ぬかと思ったことか⋯⋯!
あれから約20分。
地獄のような銃撃戦が行われたがすぐに音は止み、二丁拳銃を持ったまま両手を開き、まるでオーケストラの指揮者のようなシンディの後ろ姿が映った。⋯⋯⋯⋯大量の死体と共に。
──────────
シンディ・ゴールド(10)┃
⋯⋯またの名を、銃の天才。伝説の一人。
──────────
「お~!終わったか終わったか!」
「リードも戦いなさいよ!」
ゲンコツを貰うリードがヘラヘラしながら適当に返事を返している。そんな姿を見たヒューズは疑問を覚えた。
あれ?確か⋯⋯この人も強かったはずでは?史上最高部隊レベルに全員が強いって言ってたはずなのに。余裕からか?まぁいいっか!
⋯今はお家に帰りたい。
夜勤明けはしんどいですねー(棒読み)
さて、作者的にはこれから激熱々展開が連続しているんですが、本当停止したのが勿体ないなぁーみたいな(笑)
多分次の話でこの話は終わって、閑話③が始まります!タイトルは……お楽しみに。
ジジジとノイズ音が聞こえる。
聞こえたその直後、ノイズ音が無くなったと思えば⋯ゆっくりと曲が流れ始めたのだ。
『~♪』
聞くとおよそのところ、クラシックだろう。
貴族が聞くようなバロック調の合唱。
「あー、創一達地点の手伝いしなくていいの?」
──────────
グロリア・ベイカー(16)┃
⋯⋯またの名を、狙撃の天才
──────────
「ん~いらないと思うけどねぇ~」
ヴン、ヴン。
沢山のウインドウを見ながら淡々とそう呟くニック。
──────────
ニック・スコット(14)┃
⋯⋯またの名を、機械の天才
──────────
「ニック~、いい加減その長い前髪切んなよ~」
「え?嫌だよ、集中してる時の目つきが酷いってリードに何度言われたことか」
グロリアの言葉に自身のダーグブロンド色をしている前髪を触りながらウインドウを見続けるニック。
「お~い!」
「あ、鬱陶しい⋯⋯方じゃなかった」
鬱陶しい方ではないが、返り血まみれの軍服を着ながらニックたちに向かって手を振る数人の影。
「お疲れ、マキナとシェイ」
「ニックもな!」
──────────────
マキナ・テイラー・ガルシア(18)┃
⋯⋯またの名を、体術の天才
──────────────
「そうよ~?ニックの仕事だって立派なんだからっ!」
「そう?褒めても何も出ないけどね」
───────────
シェイラ・エドワーズ(13)┃
⋯⋯またの名を、短剣術の天才
───────────
「ん~!疲れたぁ~、あれ?創一の班はまだ?」
───────────
ライアン・トンプソン(15)┃
⋯⋯またの名を、斧の天才
───────────
「今、二人の会話聞いてなかったの?遅れてるようよ?でも、どうせあの人なんだからまた呑気に戦いを楽しんでるんじゃない?」
─────────────
ダリア・ローグ・バネット(17)┃
⋯⋯またの名を、剣の天才
─────────────
「うぇ~あれ?コルトは?」
ライアンが周りをキョロキョロしながら行方を探す。
「あの子は今残党を一人残らず対処中。じきに帰ってくるよ」
「そうか!ニック!」
ライアンがニックの両肩をガシッと掴む。
「な、何?」
「トイレは?」
「あっち。え?なんで僕に聞いたの?」
「一番トイレを使うと思ったからだ!」
そう元気に言い放って、当たり前のようにトイレに向かうライアン。
「え?⋯⋯⋯⋯え?」
全く理解出来ないニックはしばらく瞬きをする事を忘れていた。
---◇◇◇
「うっ!ガハッ!」
ある軍人が子供に刃物を振りおろそうとした瞬間にハイキックを貰う。そしてそのまま連続して華麗な回転をしながら後ろ回しの蹴りを直で貰う。
1回目は普通の上回し蹴りを行い、蹴り終わった反動を使って同じ流れを逆回転しながら反対に蹴る技。
──二段上交差回し蹴り。
「くっ⋯⋯!相手はガキだ!早く撃て!!」
10人以上の軍人が小銃をコルト目掛けて発射する。
だが少年コルトは悪魔じみた笑みを浮かべながら、自身へと迫る音速を超える弾丸の雨を⋯障害物を利用して全て躱す。突き刺すエメラルドグリーンのような綺麗な瞳孔は銃弾の通り道を全て見えているような動きを見せる。
そのまま当たり前のように銃弾を躱し、流れるように──腰に据えている一本の鞘と柄に手をかけながら、その身からは考えられない程の速度で軍人の目の前に一瞬で移動した。
狂気的な笑みとは打って変わって無言で両目を閉じるコルト。
"※※※※※、※※※※※"
「何が─」
目の前に映る無数の斬撃。
様々な角度からやってくるその斬撃の残滓を見ながら、軍人の数人は発することなくその場でバラバラ死体となって大地と抱擁を交わす。
「なんなんだ⋯⋯あの人間は」
残り少ない残党の一人がそう言葉を漏らす。
そう。目の前で自分達に背を向けながら一本の刀を抜き、数十の死体を見下ろすその少年の姿は⋯⋯まるで神に愛された死神のような空気感を発していた。
威圧?重圧?どれも違う。
何も感じない。
ただそこに死体が山となって並んでいるだけ。
寵愛を受けた一人の少年は嗤っている。己の強さを確信し、残る自身の背後に立っている案山子同然の人間が。
「後はお前らだけだ。創一とこの後特訓があるんだ⋯⋯さっさと終わらせないと」
ギラギラ輝くその双眸は、笑っているようにも見えるし、嗤っているようにも視える。
「⋯⋯っ」
「久し振りに抜いてやったよ?実戦で使い物にならない?オイオイ──」
バンッ──!
「何っ!?」
撃った瞬間にはもう懐に移動しており、その中で待ってましたと言わんばかりに目を輝かせる少年の姿が。
ザシュ──。
その数秒。
激しい程までに鳴り響いた銃声と、指示が聞こえていたのが止み──すっかり森の中は元通りの状態に戻った。
ただ一つ違うのは⋯⋯そこに何十という死体と、バラバラになった数え切れない死体らしき肉片が落ちているだけ。
音が止む。そして数分後には──野生動物がその死体を貪り始める。
「さっさと帰らなきゃ」
────────
コルト・ハリス(11)┃
⋯⋯またの名を、刀の天才
────────
そう一言消えるように呟いた後──少年は合流地点へと帰還した。
--◇◇◇
「くそっ!何が起こってるってんだよ!!」
複数の場所から噴煙が立ち上り、雄叫びに近い怒鳴り声がどの箇所からも聞こえる。
空いた小さい窪みを踏みしめ、溜まった水がぽちゃんと音を鳴らしながら飛び散る。そのまま駆けながら大木の裏に隠れる一人の少女の名前はシンディ。
彼女は世で実現不可能と言われている二丁拳銃スタイルである。
『まさか』そう言いたい気持ちはよく分かる。
だが──。
"最強"、"強者"、"最先端"⋯⋯我々人間の尺度で考えるには、少々至らなすぎると思う。
何故かって?そりゃきっとこれを読んでいるあなたも──"普通"の人間だからだ。
誠に残念な気持ちではあるが、どうやら⋯⋯普通の人間は、頂点⋯まぁ呼び名はいい。そのピラミッドの上に行くことすらままならない。
どの分野も、普通という常識や概念で覆われている間は──きっとそれはできないであろう。
そう、私は今、その頂点と言われた少年少女の活躍を──この目で見ることになったのだ。
私の名前はヒューズ・ジョンソン。現在──。
「助けて~っ!!!!」
「な~にやってんだよぉ~?捕まれ!」
ケラケラ笑いながら大木の裏に隠れるヒューズとリチャード。
「こ、こんな無茶な動き⋯⋯あってはなりません!」
「ばぁ~か。そんな普通なんかで作戦を練ってるから──普通なんだよっ」
リチャードがヘラへラしながらヒューズの額に指で軽く突いている。
「⋯⋯つ~」
「さて、創一は一人で4部隊受けてるようだし、後はシンシアに任せるとして──」
「⋯⋯?」
リチャードがヒューズの目を見る。
「そうだな。見学でもするか」
「⋯⋯これ実戦だよね?リチャード君?」
「えぇ?そうだけど~?」
いつものようにヘラヘラした口調で言葉をヒューズに返すリチャード。
バンバンバンバン──。
銃声が4つ。
その直後に4人の頭が貫かれ、パタンと倒れる。
そしてありえないほど華麗に再装填をして更に敵陣地へとストレートに進んでいく。
⋯⋯そんな事あっていいのだろうか?
ヒューズは固定概念の崩壊を感じた。
「撃てー!撃てー!相手は一っ!!!」
その瞬間にヘッドショット。
直後同時に二方向から銃声が鳴るも、当たり前のように飛び上がって枝に捕まりながら片手で一つの部隊を潰している。
再装填しながら裏側へと回り込み、そのままかなりの距離を飛んでいく。まるでワイヤーアクションのようだ。あんな芸当⋯⋯とても出来るものじゃない。
走りながら二丁拳銃を構え、交互に兵士目掛けてトリガーを弾く。
低く重たいであろう特徴的な銃声が20回も聞こえない間に──声が一つ一つ消えていくのを感じる。
**
**
『創一?』と無線器で創一に向かって話すシンディ。
『どうした?』
「一部隊終わったよ?」
『あ~おっけ~、先帰ってていいぞ?』
「あい~」
軽快な会話が終わり、シンディが隠れている二人の方へと向かう。
「終わったよ~?」
「おぉ?本当かぁ?」
やっと、やっとだ!
やっとこの地獄みたいな場所から帰れる!!何度死ぬかと思ったことか⋯⋯!
あれから約20分。
地獄のような銃撃戦が行われたがすぐに音は止み、二丁拳銃を持ったまま両手を開き、まるでオーケストラの指揮者のようなシンディの後ろ姿が映った。⋯⋯⋯⋯大量の死体と共に。
──────────
シンディ・ゴールド(10)┃
⋯⋯またの名を、銃の天才。伝説の一人。
──────────
「お~!終わったか終わったか!」
「リードも戦いなさいよ!」
ゲンコツを貰うリードがヘラヘラしながら適当に返事を返している。そんな姿を見たヒューズは疑問を覚えた。
あれ?確か⋯⋯この人も強かったはずでは?史上最高部隊レベルに全員が強いって言ってたはずなのに。余裕からか?まぁいいっか!
⋯今はお家に帰りたい。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
風魔法を誤解していませんか? 〜混ぜるな危険!見向きもされない風魔法は、無限の可能性を秘めていました〜
大沢ピヨ氏
ファンタジー
地味で不遇な風魔法──でも、使い方しだいで!?
どこにでもいる男子高校生が、意識高い系お嬢様に巻き込まれ、毎日ダンジョン通いで魔法検証&お小遣い稼ぎ! 目指せ収入UP。 検証と実験で、風と火が火花を散らす!? 青春と魔法と通帳残高、ぜんぶ大事。 風魔法、実は“混ぜるな危険…
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる