上 下
26 / 41
第二章 あいまいみー

しおりを挟む
 公園から出た俺は佐藤に邪魔された課題点について、帰り道を歩きながら考えていた。
 複数人を相手にすることは能力で対処はできる。しかし、全ての攻撃を避けることはできなかった。クリーンヒットはなかったけど、腕や肩をかすめることがあった。
 今回は素人だったし、複数の攻撃は相手側も慣れていないようだった。ということは、複数人を相手にする場合は相手側のコンビネーションが大きく作用する、ということだ。

「俺の戦い方についても考えないとな……」

 今日の報酬はキックボクシングだけでは限界がある。ルールがない無法の戦いの上では。
しおりを挟む

処理中です...