ファットマンズアフタースクール

ぴえ

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第二章 あいまいみー

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「断る」

 俺は即答した。深く考える理由もないし、考えるまでもない。

「即答ね」
「面倒だからな」
「明快な回答ね」
「用件がそれだけなら帰るぞ」
「もう少し、話を聞いてくれるとありがたいんだけど」

 そこで俺は、棗真白と目を合わせると彼女は微笑んだ。少しだけ妖艶で、少しだけ威圧的。席を立つことはできるはずなのに、ちょっと気合いが必要な感じだ。

「聞くだけだ。勝手に話してくれ」
「そうするわ」

 そう言うと棗真白は本当に話し出す。そうされると、俺も席を立つことができず、とりあえず聞くしかない。彼女にとってはまずはそれで充分なのだろう。

 助っ人を必要とする理由は簡単だった。我が熊高ボクシング部の存続とそこのキャプテンの奨学金事情だ。
 部活の経歴としては、キャプテンとやらが個人としては頑張っているが団体としてはイマイチ。キャプテンは県大会に出場できるレベルだが、団体としては地区大会も勝ち抜けない弱小。このままでは新入部員も入る見込みも低く、職員会議でも廃部の候補に上がっているらしい。
 そのキャプテンも三年生で、奨学金を継続するには個人だけではなく、団体の経歴もそれなりに必要らしい。そこらへんの金銭関係は、俺は恵まれているのでよく解らないけど、とりあえず団体で県大会に出場できれば部もキャプテンも救われるらしい。
 棗真白は生徒会長として、頑張っている生徒の味方で力になりたいから俺に助っ人の依頼をしようってことのようだ。
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