有栖と奉日本『デスペラードをよろしく』

ぴえ

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第五章:ゼロからイチ、イチからヒャク

天使_5-4

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『首を洗って待っていろ』

 その言葉を残し、通話が切れる。
 スマホを持った腕をだらんと垂らし、天使は大きく呼吸をしながら目を瞑る。
 そして、彼は思考を巡らせた。

 これまでの出来事。
 自らの手による殺人。
 虹河原の死。
 目撃した死体。
 その状況。

 そこから導きだれた一つの共通点。
 類似性。
 否定したい考え。

 しかし、それを享受する。
 すると、繋がる。
 自身を陥れることが出来る――人物。

「ふ、ふふ、あはは」

 天使は笑う。そして、次の瞬間、沸き上がった怒りと共に叫んだ。

「謀ったな! アース・バウンド!!」
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