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第十章_空白と余白
有栖_10-6
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数日後、有栖は特務課へと出勤していた。
反保には随分と心配をかけたようで、来たときには涙目で少々の小言を言われたが、その気持ちを察して彼女は素直に、
「心配かけてゴメン」
と謝った。
「これからどうするんですか?」
反保は当然の問いを先輩に尋ねた。
「佐倉さんが話してくれたように特務課が存続できる期間は残り僅かだと思う。それまでにやれることはやろう」
「何が出来ますかね?」
「警察のデータ改ざんに対する対抗策を見つける。このままじゃ治安を護る為のシステムもユースティティアも形骸化してしまう――そんなことをイチさんは許さない。治安を護るシステムを取り戻す」
「そうですね。ですが、今、警察に対して怪しい行動すると、達成前に潰されますよ」
「そうね、何か良い策があれば……」
二人が決意を新たに意見を交換していると、
「そこまで考えているなら、もう立ち直っているみたいだな」
そう言葉を挟んだのは佐倉だった。彼はいつのまにか特務課のドアを開けて、入って来ていた。
「佐倉さん。色々とお世話になっているのは解っています。ですが、自分達は――」
話を聞かれたので有栖は佐倉が自分達が行おうとしていることを止めようとする、と考えたのだろう。彼女は彼に自分達の意志を伝えようとした。
「それ以上、言うな。聞くだけ無粋だ。俺は報告があるから来ただけだ」
「報告……特務課の存続期間が決まったんですか?」
「何事もネガティブな方向に考えるな。お前達の上長が新たに決まった」
「上長……まさか、佐倉さんが」
「馬鹿が。俺はお前らの面倒なんて見る気はない」
「じゃあ、誰が……」
「どうぞ、入って来てください」
佐倉が出入口のドアに向かって、呼びかける。
「え?」
「へ?」
入っていた人物に有栖も反保も驚きの表情を隠さなかった。
「本日から特務課の課長を務めさせてもらいます――一色 京です」
そこにはユースティティアの制服を着た一色 京の姿があった。
反保には随分と心配をかけたようで、来たときには涙目で少々の小言を言われたが、その気持ちを察して彼女は素直に、
「心配かけてゴメン」
と謝った。
「これからどうするんですか?」
反保は当然の問いを先輩に尋ねた。
「佐倉さんが話してくれたように特務課が存続できる期間は残り僅かだと思う。それまでにやれることはやろう」
「何が出来ますかね?」
「警察のデータ改ざんに対する対抗策を見つける。このままじゃ治安を護る為のシステムもユースティティアも形骸化してしまう――そんなことをイチさんは許さない。治安を護るシステムを取り戻す」
「そうですね。ですが、今、警察に対して怪しい行動すると、達成前に潰されますよ」
「そうね、何か良い策があれば……」
二人が決意を新たに意見を交換していると、
「そこまで考えているなら、もう立ち直っているみたいだな」
そう言葉を挟んだのは佐倉だった。彼はいつのまにか特務課のドアを開けて、入って来ていた。
「佐倉さん。色々とお世話になっているのは解っています。ですが、自分達は――」
話を聞かれたので有栖は佐倉が自分達が行おうとしていることを止めようとする、と考えたのだろう。彼女は彼に自分達の意志を伝えようとした。
「それ以上、言うな。聞くだけ無粋だ。俺は報告があるから来ただけだ」
「報告……特務課の存続期間が決まったんですか?」
「何事もネガティブな方向に考えるな。お前達の上長が新たに決まった」
「上長……まさか、佐倉さんが」
「馬鹿が。俺はお前らの面倒なんて見る気はない」
「じゃあ、誰が……」
「どうぞ、入って来てください」
佐倉が出入口のドアに向かって、呼びかける。
「え?」
「へ?」
入っていた人物に有栖も反保も驚きの表情を隠さなかった。
「本日から特務課の課長を務めさせてもらいます――一色 京です」
そこにはユースティティアの制服を着た一色 京の姿があった。
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