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第十一章:緞帳を後ろに
高良組_11-1
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「終わったか」
刀義は少し離れた場所に停めてある車の後部座席から結末を見届けていた。有栖と反保、虹河原と飛田が天使を捕まえてビルから出てきたところを見ると問題なく終わった、と判断していいだろう。
「アース博士の作戦通り、ということですね」
運転席の久慈の言葉に刀義は頷く。
「出番がなくて何よりだ」
彼らがここにいたのはアースの策略の一つだった。もし、万が一にでも有栖達が天使を捕まえることに失敗してしまったときには、処理をして欲しい、と奉日本を経由して依頼されていたのだった。当然、相応の報酬を得た上で。
「アース博士は既に海外へ。手配通り、無事に完了しました」
「全ては彼女の計画通りだ。俺らが天使に協力する振りしてユースに『デスペラード』を渡すことも、な。敵に回したくはないから、恩を売っておいて損はないさ」
他にも海外逃亡の手配に、移動手段、その道中の護衛も高良組が依頼されたことであった。
「しかし、天使とは一度戦ってみたかったな」
「勘弁してください。好奇心で組長の命を危険には晒せませんよ」
「負けると思ってんのか?」
「まさか。手負いの狼に間違っても喉元を噛みつかれるようなミスはしないでしょうよ」
「まぁな。だが、全快だったら五分五分だったと思うぞ。それほどまでに天使は手強い。そんな彼を逮捕したユースティティアと警察に今は称賛を送ろう」
天使が逮捕されたのは高良組にとっても良いニュースだった。それは国が今の状態の方が、彼らにとっては都合が良いからだ。それも、アースに協力している理由の一つでもあった。
「ほら、なかなか見れない光景だ。見といた方がいいぞ」
刀義に促されて、久慈は窓越しに外を見る。
功績を成した有栖達をユースティティアと警察が敬礼して迎えている。対立していた治安維持組織同士が協力し合う――映画のワンシーンのようだった。
「これから警察もユースティティアも組織としては荒れるだろう。だが、それを乗り越えると対立関係というよりは協力関係になり今まで以上に手強い組織になる――面白くなりそうだな」
子供のような笑顔を見せる組長に、久慈は心労からため息を一つ。
「そう思えるところに尊敬しますよ」
皮肉でもあるが、本心でもあることを一つ返すと久慈は車を出発させた。
刀義は少し離れた場所に停めてある車の後部座席から結末を見届けていた。有栖と反保、虹河原と飛田が天使を捕まえてビルから出てきたところを見ると問題なく終わった、と判断していいだろう。
「アース博士の作戦通り、ということですね」
運転席の久慈の言葉に刀義は頷く。
「出番がなくて何よりだ」
彼らがここにいたのはアースの策略の一つだった。もし、万が一にでも有栖達が天使を捕まえることに失敗してしまったときには、処理をして欲しい、と奉日本を経由して依頼されていたのだった。当然、相応の報酬を得た上で。
「アース博士は既に海外へ。手配通り、無事に完了しました」
「全ては彼女の計画通りだ。俺らが天使に協力する振りしてユースに『デスペラード』を渡すことも、な。敵に回したくはないから、恩を売っておいて損はないさ」
他にも海外逃亡の手配に、移動手段、その道中の護衛も高良組が依頼されたことであった。
「しかし、天使とは一度戦ってみたかったな」
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「負けると思ってんのか?」
「まさか。手負いの狼に間違っても喉元を噛みつかれるようなミスはしないでしょうよ」
「まぁな。だが、全快だったら五分五分だったと思うぞ。それほどまでに天使は手強い。そんな彼を逮捕したユースティティアと警察に今は称賛を送ろう」
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「ほら、なかなか見れない光景だ。見といた方がいいぞ」
刀義に促されて、久慈は窓越しに外を見る。
功績を成した有栖達をユースティティアと警察が敬礼して迎えている。対立していた治安維持組織同士が協力し合う――映画のワンシーンのようだった。
「これから警察もユースティティアも組織としては荒れるだろう。だが、それを乗り越えると対立関係というよりは協力関係になり今まで以上に手強い組織になる――面白くなりそうだな」
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