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神爪村の祟り
奉日本-3
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「カルーアミルクです」
「…………」
「以前、教えて頂いた情報、アタリだったそうです」
「そう」
奉日本の話に興味が無さそうに、アース博士は差し出されたカクテルを一口こくりと飲んだ。口の中に広がったほろ苦さに彼女は満足したのか、彼女は小さく頷く。
「何で解ったんですか?」
「私は一番高い可能性を提示しただけ」
神爪村の祟りの正体――それはテレビを映す為に設置されたブースターだった。テレビの電波はアンテナで受信し、それを表示させるのに必要なレベルまで増幅させる機器がある――それがブースターだ。
神爪村は辺境にあるのでテレビの電波ですら届きにくく、それを増幅させるブースターは特注製で通常よりもかなりのレベルまで増幅できる高出力仕様だったそうだ。それは春、夏、秋までは動作に問題はなかったが、冬に大きな問題を起こした。
「ブースター発振ですか」
「発振自体は悪いことではない。設計した場所に狙って発振させれば」
発振現象は持続した交流を作ることだが、ブースター発振は意味合いが違った。テレビの周波数帯に強力な妨害波を作成してしまい、映像が表示されなくなる等の受信に影響を与えてしまう。
「冬にだけ、その現象が起こるのは特注用に使用したICが低温環境で暴走したと推測できる。通常仕様から高出力用にする為に増幅に使用するのICを入れ替えただけで、まともな温度環境試験をしなかったんだと思う」
「そんなに雑なんですか?」
「三流以下の設計者の仕事。おそらくICのデータシートのスペックを信用して、複合的な動作を考えてない。会社側も出荷台数も少なく、環境試験はコストもかかるから省略した」
「また冬にしか発生しない現象かつ、台数も少ないから放置していたんでしょうね」
「黙殺」
「でしょうね。その妨害波が神爪村のご老人達が使用しているペースメーカーを停止させるような影響を与えている、となれば企業としては絶対に隠蔽したいでしょうね」
「…………」
「以前、教えて頂いた情報、アタリだったそうです」
「そう」
奉日本の話に興味が無さそうに、アース博士は差し出されたカクテルを一口こくりと飲んだ。口の中に広がったほろ苦さに彼女は満足したのか、彼女は小さく頷く。
「何で解ったんですか?」
「私は一番高い可能性を提示しただけ」
神爪村の祟りの正体――それはテレビを映す為に設置されたブースターだった。テレビの電波はアンテナで受信し、それを表示させるのに必要なレベルまで増幅させる機器がある――それがブースターだ。
神爪村は辺境にあるのでテレビの電波ですら届きにくく、それを増幅させるブースターは特注製で通常よりもかなりのレベルまで増幅できる高出力仕様だったそうだ。それは春、夏、秋までは動作に問題はなかったが、冬に大きな問題を起こした。
「ブースター発振ですか」
「発振自体は悪いことではない。設計した場所に狙って発振させれば」
発振現象は持続した交流を作ることだが、ブースター発振は意味合いが違った。テレビの周波数帯に強力な妨害波を作成してしまい、映像が表示されなくなる等の受信に影響を与えてしまう。
「冬にだけ、その現象が起こるのは特注用に使用したICが低温環境で暴走したと推測できる。通常仕様から高出力用にする為に増幅に使用するのICを入れ替えただけで、まともな温度環境試験をしなかったんだと思う」
「そんなに雑なんですか?」
「三流以下の設計者の仕事。おそらくICのデータシートのスペックを信用して、複合的な動作を考えてない。会社側も出荷台数も少なく、環境試験はコストもかかるから省略した」
「また冬にしか発生しない現象かつ、台数も少ないから放置していたんでしょうね」
「黙殺」
「でしょうね。その妨害波が神爪村のご老人達が使用しているペースメーカーを停止させるような影響を与えている、となれば企業としては絶対に隠蔽したいでしょうね」
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