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反保_1
反保_1-2
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反保がレジに入って一時間ほど経った。新しいレジの操作は問題ないが別の問題が発生した。
「マジありえねーって」
「ぎゃははは」
不良のような若い青年が四人、騒ぎながらコンビニに入って来たのだ。未成年に見える彼らは酒が置かれているコーナーに騒ぎながら入っていく。
「あー、あれ未成年だわ。確か、凪辻高校の生徒。見たことあるわ」
面倒くさそうな顔をした店長は続けて、
「もし酒とか買いに来るようなら身分証明の確認して、未成年なら売らないように」
反保にそう忠告すると自分の仕事をする為か、面倒な事から逃げる為かバックヤードに入っていった。
反保はその様子を見て、一つため息。その後は五分ほど黙々と品出しをしていた。
すると、
「店員さーん」
自分達だけが楽しそうな陽気な声で呼びかけられる。面倒なことにならないことを祈りながら反保はレジに戻った。そして、その祈りはカゴの中に入っている缶チューハイを見て、早々に通じなかったことを知ることになる。
「あと、タバコで……」
何事もないかのように買い物を続けようとする不良達だが、反保は彼自身の責務を果たすことにした。
「申し訳ございません。身分証明書の提示をお願いできますか?」
おどおどとした態度ではあったが、はっきりと聞こえる声で反保はそう言った。予想外のことだったのか不良達は少し沈黙し、顔を合わせた。
「あー、悪い。今、持ってないんだわ。何回かここで買ってるから良いでしょ?」
不良の一人が馴れ馴れしい言葉で強引に話を通そうとする。
「いえ、決まりですので――」
身分証明書の提示を固辞する時点で彼らが未成年であるような気もするが、それでも無理矢理に酒とタバコを買おうとする不良達と販売をしない反保のラリーが数回続いた。
「テメェ、黙って売れやコラ! ざけんじゃねぇぞ!」
そして、突然、先に不良達がキレた。買わずにその場を去れば良いのに、と思うが、彼らとしては自分達よりも弱そうでおどおどした態度の店員に歯向かわれたことが気にくわないのだ。論点は理不尽ではあるが、当然のようにズレていった。
「表出ろや、コラ!」
反保は胸ぐらを捕まれ、レジから引っ張り出された。そして、不良達に服を引っ張られ、強制的に外へと連れ出されそうになる。
「や、やめてください」
反保の声は当然、彼らに届かない。助けを求めるようにバックヤードを見る。そこには店長がこちらの様子を伺うように見ていたが、視線が合うと逃げるようにバックヤードの奥へと姿を隠してしまった。
――あぁ、またか。
反保は心の中で呟く。
――また、誰も助けてくれない。何も間違っていないのに。
反保の声は音にならず、自分の中で響き、自分で受け取り、絶望した。
その後、反保は不良達にコンビニの外へと連れ出されてしまった。
「マジありえねーって」
「ぎゃははは」
不良のような若い青年が四人、騒ぎながらコンビニに入って来たのだ。未成年に見える彼らは酒が置かれているコーナーに騒ぎながら入っていく。
「あー、あれ未成年だわ。確か、凪辻高校の生徒。見たことあるわ」
面倒くさそうな顔をした店長は続けて、
「もし酒とか買いに来るようなら身分証明の確認して、未成年なら売らないように」
反保にそう忠告すると自分の仕事をする為か、面倒な事から逃げる為かバックヤードに入っていった。
反保はその様子を見て、一つため息。その後は五分ほど黙々と品出しをしていた。
すると、
「店員さーん」
自分達だけが楽しそうな陽気な声で呼びかけられる。面倒なことにならないことを祈りながら反保はレジに戻った。そして、その祈りはカゴの中に入っている缶チューハイを見て、早々に通じなかったことを知ることになる。
「あと、タバコで……」
何事もないかのように買い物を続けようとする不良達だが、反保は彼自身の責務を果たすことにした。
「申し訳ございません。身分証明書の提示をお願いできますか?」
おどおどとした態度ではあったが、はっきりと聞こえる声で反保はそう言った。予想外のことだったのか不良達は少し沈黙し、顔を合わせた。
「あー、悪い。今、持ってないんだわ。何回かここで買ってるから良いでしょ?」
不良の一人が馴れ馴れしい言葉で強引に話を通そうとする。
「いえ、決まりですので――」
身分証明書の提示を固辞する時点で彼らが未成年であるような気もするが、それでも無理矢理に酒とタバコを買おうとする不良達と販売をしない反保のラリーが数回続いた。
「テメェ、黙って売れやコラ! ざけんじゃねぇぞ!」
そして、突然、先に不良達がキレた。買わずにその場を去れば良いのに、と思うが、彼らとしては自分達よりも弱そうでおどおどした態度の店員に歯向かわれたことが気にくわないのだ。論点は理不尽ではあるが、当然のようにズレていった。
「表出ろや、コラ!」
反保は胸ぐらを捕まれ、レジから引っ張り出された。そして、不良達に服を引っ張られ、強制的に外へと連れ出されそうになる。
「や、やめてください」
反保の声は当然、彼らに届かない。助けを求めるようにバックヤードを見る。そこには店長がこちらの様子を伺うように見ていたが、視線が合うと逃げるようにバックヤードの奥へと姿を隠してしまった。
――あぁ、またか。
反保は心の中で呟く。
――また、誰も助けてくれない。何も間違っていないのに。
反保の声は音にならず、自分の中で響き、自分で受け取り、絶望した。
その後、反保は不良達にコンビニの外へと連れ出されてしまった。
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