57 / 76
第四章:三極-3-
伏見_4-2
しおりを挟む
――コイツは強い!
伏見もこれまでに強敵と戦ってきた経験はある。だからこそ有栖の強さを認めるしかなかった。
素早く、巧い。重い攻撃も彼を倒すだけの威力がある。
女性だからといって油断する気はなかったが、有栖自体が伏見の想像よりも上だった。
ふと、いつの日か自分の部下がユースティティアの女性隊員に負けたことがあった。もしかしたら、彼女が相手だったのならその結果も納得がいく。
――それにコイツ、冷静だ。こっちに時間がないことを解って戦ってやがる。
有栖の戦法にも、彼女の強さは表れていた。チャンスにも関わらず、時間をかけて、じっくりと戦おうとしているのは――時間がないのは伏見側だと解っているからだ。
長引けばユースティティアにしろ、警察にしろ援軍がくる可能性がある。そうなれば不利になるのは伏見であり、誘拐も失敗に終わってしまう。
――失敗だけは出来ないんだ。
伏見もこれまでに強敵と戦ってきた経験はある。だからこそ有栖の強さを認めるしかなかった。
素早く、巧い。重い攻撃も彼を倒すだけの威力がある。
女性だからといって油断する気はなかったが、有栖自体が伏見の想像よりも上だった。
ふと、いつの日か自分の部下がユースティティアの女性隊員に負けたことがあった。もしかしたら、彼女が相手だったのならその結果も納得がいく。
――それにコイツ、冷静だ。こっちに時間がないことを解って戦ってやがる。
有栖の戦法にも、彼女の強さは表れていた。チャンスにも関わらず、時間をかけて、じっくりと戦おうとしているのは――時間がないのは伏見側だと解っているからだ。
長引けばユースティティアにしろ、警察にしろ援軍がくる可能性がある。そうなれば不利になるのは伏見であり、誘拐も失敗に終わってしまう。
――失敗だけは出来ないんだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる