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第五章:祭囃子

一色_5-1

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 賑わう展示場内を見回りながら、一色は二日目に起きた『不可解な点』について、思考を巡らせていた。

 ――詩島組の行動は暴走? いや、誰かに依頼されたとすれば……その依頼主が俺の頭に浮かんでいる奴やとすれば――意味が解らん。
 もし、今回の目的が誘拐ではなく、逃亡やとしたら……状況はもしかしたら予想よりも……

 そのとき、一色は視界の端に『とある人物』を見かけた……気がした。その方向に慌てて、顔を向けるが視界に入るのは多くの客人で、そこに彼が思い描いた人物の姿はない。

「アマツカ……」
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