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イコとちず 2
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中学のイベントのゴタゴタの中で便乗告白とかある最後の時期。
卒業を控えて意を決して
「好きです」
という女の子がいた。が、イコには
「告白ありがとう。ごめんね、好きを返せなくて」という言葉しか出てこなかった。
そしてそれがランダムに続くという苦行を思春期に送るはめになる。
ばたやんというあだ名のアホが「お前、此処したの」と低級高校と揶揄される学校で同じクラスになったときに普通に話をしてくれたときはちょっとだけ嬉しかった。
「良かったぁ、同じ学校のやつがだれも居ないしさ」
と笑ってみせると、ばたやんも「顔だけしか脳がないって言われるぞ」といつもの嫌味すらばたやんだから許せた。
ま、その中にまさかの受験落ちで同級生に女子が居ることもイコはほとんど気がつくこともなかった。その子に言われるまで。
「ちずさんって、どういう人かいまいち分かりにくい」
って、言われたので家に着いたときに夕御飯で
「ちずって、どんな遊びをしていたの」と、聞いてみた。
「普通に、影踏みとか鬼ごっことか……でも、段々年を重ねたら縛りってルールが多くて誰もついていけなくなったの。それから誰とも遊びってのをしなくなったなぁ」
「縛り?」
「12時間、耐久影踏みで昼休みは得点が高いの」
「12時間?なにそれ」
「朝の時間と夕方は影が長いでしょ」
「いやいや、12時間って学校の時間、超えている」
「そ、それに強い日差しだと室内でも影は踏めるし、お昼の短い影にスライディングするとか、上手だったよ」
「あ……」
「鬼ごっこもついでに聞くけど、縛り」
「家の一階屋根までが縛りで、低学年がいるときは人の家の境界ブロックを登れるか登れないかを先に決めるとか、でも、のり面登れるのが言い争いで時間とられた」
「あ………」
そういう、子供にとってごく普通がイコに分かることは少なかった。
「最後にひとりで遊んだのは、グラウンド一面に一筆書きして午後の授業で窓側から出来を観ていたの」
「どんな絵を描いたの」
「簡単な人の顔だよ」
「へのへのもへじみたいな」
「麿っぽくなったな」
イコが一番腹を抱えて笑ったりする、だからちずは楽しく笑う。
心の中で人に言えないような参考にもならない話にもイコは最後まで聞くことができる。ちずにはそれが不思議でいとおしいと思う。
GPSお絵かきをたまにイコは取り出してちずに見せつけたりすると、
「わ、これ、廃れないね、精度揚がってる」
「いや、アプリ性能とかよりも中身観てよ」と苦笑するのだ。
「すごい距離なのはわかるよ、すごいね、すごい」
「絵の評価は?」
「……画伯」
卒業を控えて意を決して
「好きです」
という女の子がいた。が、イコには
「告白ありがとう。ごめんね、好きを返せなくて」という言葉しか出てこなかった。
そしてそれがランダムに続くという苦行を思春期に送るはめになる。
ばたやんというあだ名のアホが「お前、此処したの」と低級高校と揶揄される学校で同じクラスになったときに普通に話をしてくれたときはちょっとだけ嬉しかった。
「良かったぁ、同じ学校のやつがだれも居ないしさ」
と笑ってみせると、ばたやんも「顔だけしか脳がないって言われるぞ」といつもの嫌味すらばたやんだから許せた。
ま、その中にまさかの受験落ちで同級生に女子が居ることもイコはほとんど気がつくこともなかった。その子に言われるまで。
「ちずさんって、どういう人かいまいち分かりにくい」
って、言われたので家に着いたときに夕御飯で
「ちずって、どんな遊びをしていたの」と、聞いてみた。
「普通に、影踏みとか鬼ごっことか……でも、段々年を重ねたら縛りってルールが多くて誰もついていけなくなったの。それから誰とも遊びってのをしなくなったなぁ」
「縛り?」
「12時間、耐久影踏みで昼休みは得点が高いの」
「12時間?なにそれ」
「朝の時間と夕方は影が長いでしょ」
「いやいや、12時間って学校の時間、超えている」
「そ、それに強い日差しだと室内でも影は踏めるし、お昼の短い影にスライディングするとか、上手だったよ」
「あ……」
「鬼ごっこもついでに聞くけど、縛り」
「家の一階屋根までが縛りで、低学年がいるときは人の家の境界ブロックを登れるか登れないかを先に決めるとか、でも、のり面登れるのが言い争いで時間とられた」
「あ………」
そういう、子供にとってごく普通がイコに分かることは少なかった。
「最後にひとりで遊んだのは、グラウンド一面に一筆書きして午後の授業で窓側から出来を観ていたの」
「どんな絵を描いたの」
「簡単な人の顔だよ」
「へのへのもへじみたいな」
「麿っぽくなったな」
イコが一番腹を抱えて笑ったりする、だからちずは楽しく笑う。
心の中で人に言えないような参考にもならない話にもイコは最後まで聞くことができる。ちずにはそれが不思議でいとおしいと思う。
GPSお絵かきをたまにイコは取り出してちずに見せつけたりすると、
「わ、これ、廃れないね、精度揚がってる」
「いや、アプリ性能とかよりも中身観てよ」と苦笑するのだ。
「すごい距離なのはわかるよ、すごいね、すごい」
「絵の評価は?」
「……画伯」
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