12 / 132
Ⅰ章 予兆
12
しおりを挟む
「アストルフ殿、貴殿に頼みがある」
「んだ、じじい。改まって?」
「…相変わらず口が悪いな。まあ、良いが。とにかく貴殿にしか頼めないことがあるのだ」
「はいはい。どうせ3日前の爆発の件だろう?」
大都市ランブルの市長室にて、2人の男が向かい合っている。
1人はこの街の市長。名をバングと呼び、その容姿はハゲ上がった頭に立派な髭を蓄えた筋骨隆々の初老の男。
その向かいのソファーに座っているのが、市長にアストルフと呼ばれた金髪をオールバックにした不適な笑みを浮かべる男だ。
「あのなぁ、俺は傭兵であって配管工じゃねぇんだ。いくら巷では傭兵が何でも屋扱いされてるからって、爆心地に行ったところで何も分からねぇよ」
アストルフは笑みを一転、不機嫌な物に変えて市長であるバングの頼みを断ろうとする。
「配管の不備で爆発したというのであれば、わざわざお前さんを呼ばんよ。英雄アストルフ」
「…へぇ、その名で呼ぶってことは荒事かい?」
「ああ、それもとびっきりのな。まずはこいつを見てくれ」
「ああん?書類の束か?本は苦手だぜ、俺は」
「…字で書かれてる読み物全てが本扱いか?」
「それ以外、なんて言うんだよ?」
「…はぁ」
バングは目の前の男の脳筋っぷりに呆れながらアストルフに渡そうとした書類を手に取り、読みながら要点を掻い摘んで話す。
書類の内容は3日前に町の一角を吹き飛ばした爆発に関する調査報告書だった。
「まず、今回の爆発から三日間の調査を経て配管の不備だとか魔科学機械の暴発などの事故ではないことが分かった」
「ああ、荒事になるって話だからただの事故なわけないよな?
チンピラの抗争あたりか?でも、英雄アストルフ様の力が必要かと言うと…分かってると思うが、じじいには駆け出しの頃から世話になっていても、ギャラはしっかり払ってもらうぜ?」
「わかっているとも。英雄アストルフに頼むのだ。ケチなことは言わんよ」
「そうこなくっちゃな。最近、娘が生まれたからさぁ、妻がしっかり稼いでこいってうるさくてなぁ…でも、これが幸せってやつかと思うと…」
「…独身のワシに対する嫌味か?独身は独身で楽しいのだから嫌味にはならんがな。全くもって嫌味には感じない、嫌味になるわけがない。本当だぞ?」
「…あ、ああ、悪かったよ」
「話を戻すが、まず爆心地は裏路地であったことが判明した。いわゆる悪の憩場《いこば》と呼ばれている場所だったらしい。しばらく近隣住民が居なくなっていたことも分かった。そうと知らずにたまたま入り込んで口封じに殺されたと見ておる。その噂もあって周辺の住民は一切近づかなかったらしいのだがな」
「つーことはやっぱり、今回の依頼は悪の組織の壊滅ってとこか?」
「いや、爆心地には辛うじてだが、人間以外の痕跡が見られた。それに伴って似たような場所を調査させたところ、相手の全容が見えてきた」
「へぇ、人間以外ってことは…」
「英雄アストルフ。貴殿には街に侵入した魔獣の討滅を果たしてもらいたい」
☆ ☆ ☆
「で、引き受けたわけね?」
「おう」
大都市ランブルの1番の酒場にて、アストルフとその仲間が集っていた。
「いつも、勝手に引き受けるなって言わなかったか?」
仲間の中でも1番大柄な盾役を務める男が言った。
「まあ、じじいには世話になったからよ。それにできなくは無いはずだぜ?」
「あまり危険なことはしたく無いし、して欲しく無いのだけど?」
仲間の中で、回復士を務める地味な女性が言った。彼女はアストルフと幼なじみであり、2年前に、アストルフと結婚。
今は2歳近くの娘がいる。
傭兵業をしている間は友人のところに預かってもらっていた。
「お前が稼いでこいって言ったんじゃないか。ほら、前金でこんなに貰ったんだぜ?」
「…それだけ危険だってことでしょう?受けたからには仕方ないけれど油断はしないでよ?」
「わーってるっつの。それにもしかしたら俺たちの可愛い娘だって危害を加えられるかもしれないんだ。どのみちやらざるを得ないだろ?」
字面だけ見ると少しばかり険悪に見えないこともないが、その声音には双方ともに相手に対する慈愛が助けて見えていた。
「それで?ターゲットは?」
「ああ、じじいの話によるとだ。最近、やたらと悪の憩場ってのが増え始めていたらしい」
「悪の憩場?」
「悪もんが、悪い取引に使う人気の無いような場所をそう呼ぶんだとさ。ただでさえ、人口増加が問題になってるんだ。そんなスペースがあれば、すぐに家が建っちまう。
そうした悪もんにとって悪い取引に使えるような場所は、悪もんにとっての憩いの場になるんだとさ」
「ほぅ、そんな場所があるのか。だったら俺もお前たち夫婦のようにこの街に家が欲しいが…」
「いや、もともと悪もんが彷徨いてた場所だぞ?危なくないか?」
「ははは、俺には無用の心配よ」
「言われてみれば、そうだな」
「ちょっと、話がそれてるわよ」
傭兵として駆け出しの頃から一緒だった3人は英雄と呼ばれるようになった今になっても仲が良い。
「ふむ、悪の憩場が増えたからなんだと言うのだ?今回のターゲットは魔獣であって、悪人ではないのであろう?」
「ああ、俺もそう思ったんだが、それが増えてるってのが問題なんだとさ」
「なるほどね。ただでさえ土地に余裕が無いはずなのに増えるはずがないものね」
「んで、じじいが調べたところ増えた悪の憩場は本来なら住人がいたはずなんだとさ。家はなくとも、誰かしらが不法に住み着いていたらしい。それがここ数日で綺麗さっぱり。誰もいなくなって、悪もん達がラッキーとばかりに新たな取引場所に使い始めたんだと」
「そうして聞くと、この街を終の住処にしようと決めた判断が間違っていた気がするわ」
「その辺はどこも似たり寄ったりさ、気にしてもしょうがない。で、だ。ここからが本題だ」
アストルフは喋ることで乾いた唇を一度酒で濡らしてから本題とやらに入った。
「じじいはそうして増えた悪の憩場を重点的に人通りの少ない場所や明かりが入りにくい場所に調査隊を向かわせた。結果、調査隊の3分の2を犠牲にしてある程度全容を掴んだらしい」
「なに?調査隊の3分の2?確かあそこの連中はかなり精強であったはずだが…」
「ああ、じじい曰く、今回のターゲットは非常に賢く、強力な魔獣である可能性が高い。遭遇したと思われる調査隊は全滅。裏取引にと悪の憩場を使用していたと思われる悪もん達も使ったそばから消息不明だとよ」
「なるほどね。それならアストルフに依頼したのも頷けるわ。突然増えた悪の憩場とやらは、言うなればそうした人気のない場所へ人間を呼び込むための釣り餌であり、魔獣にとっての巣穴。巣穴に引き込まれた連中はそのまま食べられてしまった…と」
「ああ、じじいもそんな感じのことを言ってたな。補足するなら今回、街に侵入したと思われる魔獣は決して人前に現れず、少人数のみを相手にするとか。被害を受けて調査隊の人数を増やしたところ、4人以上になると襲われなかったって言ってたな」
「なるほど、だから俺たち3人だけの傭兵団、ブレイブマンに依頼が来たのだな。少数精鋭というやつか」
「ああ。…それはそうと、ガイ。
傭兵団の名前でブレイブマンはやめないか?」
恥ずかしそうに傭兵団の名前を口にするアストルフ。
「何を言う?傭兵団の名前を決めてくれと言われたときに何でもいいとか言ったから俺が決めたのではないか。かっこいいだろう?ブレイブマンは」
「…百歩譲ってブレイブマンは良しとしても、気分でコロコロ変えるのはやめてくれないかしら?」
「はあ?アニーは分かってないな。その時その時のベストな名乗りというものがある。気分などという低俗な理由ではないぞ?」
「…それを気分と言うのだと思うのだけど…コロコロ名前を変えるせいで結局、知名度が高いのはリーダーのアストルフだけ。傭兵団そのものの名前はなかなか定着してないけど、それは良いのかしら?」
「俺は自己顕示欲のためにお前たちと傭兵をしているわけではないから、全く問題ないな」
「いや、傭兵団の名前をコロコロ変えて名乗るってのは自己顕示欲の象徴みたいな行為なんじゃないか?」
などとおちゃらけた会話をする3人はそのまま酒の酔いに任せて就寝。
魔獣討滅は次の日の早朝から始まった。
「んだ、じじい。改まって?」
「…相変わらず口が悪いな。まあ、良いが。とにかく貴殿にしか頼めないことがあるのだ」
「はいはい。どうせ3日前の爆発の件だろう?」
大都市ランブルの市長室にて、2人の男が向かい合っている。
1人はこの街の市長。名をバングと呼び、その容姿はハゲ上がった頭に立派な髭を蓄えた筋骨隆々の初老の男。
その向かいのソファーに座っているのが、市長にアストルフと呼ばれた金髪をオールバックにした不適な笑みを浮かべる男だ。
「あのなぁ、俺は傭兵であって配管工じゃねぇんだ。いくら巷では傭兵が何でも屋扱いされてるからって、爆心地に行ったところで何も分からねぇよ」
アストルフは笑みを一転、不機嫌な物に変えて市長であるバングの頼みを断ろうとする。
「配管の不備で爆発したというのであれば、わざわざお前さんを呼ばんよ。英雄アストルフ」
「…へぇ、その名で呼ぶってことは荒事かい?」
「ああ、それもとびっきりのな。まずはこいつを見てくれ」
「ああん?書類の束か?本は苦手だぜ、俺は」
「…字で書かれてる読み物全てが本扱いか?」
「それ以外、なんて言うんだよ?」
「…はぁ」
バングは目の前の男の脳筋っぷりに呆れながらアストルフに渡そうとした書類を手に取り、読みながら要点を掻い摘んで話す。
書類の内容は3日前に町の一角を吹き飛ばした爆発に関する調査報告書だった。
「まず、今回の爆発から三日間の調査を経て配管の不備だとか魔科学機械の暴発などの事故ではないことが分かった」
「ああ、荒事になるって話だからただの事故なわけないよな?
チンピラの抗争あたりか?でも、英雄アストルフ様の力が必要かと言うと…分かってると思うが、じじいには駆け出しの頃から世話になっていても、ギャラはしっかり払ってもらうぜ?」
「わかっているとも。英雄アストルフに頼むのだ。ケチなことは言わんよ」
「そうこなくっちゃな。最近、娘が生まれたからさぁ、妻がしっかり稼いでこいってうるさくてなぁ…でも、これが幸せってやつかと思うと…」
「…独身のワシに対する嫌味か?独身は独身で楽しいのだから嫌味にはならんがな。全くもって嫌味には感じない、嫌味になるわけがない。本当だぞ?」
「…あ、ああ、悪かったよ」
「話を戻すが、まず爆心地は裏路地であったことが判明した。いわゆる悪の憩場《いこば》と呼ばれている場所だったらしい。しばらく近隣住民が居なくなっていたことも分かった。そうと知らずにたまたま入り込んで口封じに殺されたと見ておる。その噂もあって周辺の住民は一切近づかなかったらしいのだがな」
「つーことはやっぱり、今回の依頼は悪の組織の壊滅ってとこか?」
「いや、爆心地には辛うじてだが、人間以外の痕跡が見られた。それに伴って似たような場所を調査させたところ、相手の全容が見えてきた」
「へぇ、人間以外ってことは…」
「英雄アストルフ。貴殿には街に侵入した魔獣の討滅を果たしてもらいたい」
☆ ☆ ☆
「で、引き受けたわけね?」
「おう」
大都市ランブルの1番の酒場にて、アストルフとその仲間が集っていた。
「いつも、勝手に引き受けるなって言わなかったか?」
仲間の中でも1番大柄な盾役を務める男が言った。
「まあ、じじいには世話になったからよ。それにできなくは無いはずだぜ?」
「あまり危険なことはしたく無いし、して欲しく無いのだけど?」
仲間の中で、回復士を務める地味な女性が言った。彼女はアストルフと幼なじみであり、2年前に、アストルフと結婚。
今は2歳近くの娘がいる。
傭兵業をしている間は友人のところに預かってもらっていた。
「お前が稼いでこいって言ったんじゃないか。ほら、前金でこんなに貰ったんだぜ?」
「…それだけ危険だってことでしょう?受けたからには仕方ないけれど油断はしないでよ?」
「わーってるっつの。それにもしかしたら俺たちの可愛い娘だって危害を加えられるかもしれないんだ。どのみちやらざるを得ないだろ?」
字面だけ見ると少しばかり険悪に見えないこともないが、その声音には双方ともに相手に対する慈愛が助けて見えていた。
「それで?ターゲットは?」
「ああ、じじいの話によるとだ。最近、やたらと悪の憩場ってのが増え始めていたらしい」
「悪の憩場?」
「悪もんが、悪い取引に使う人気の無いような場所をそう呼ぶんだとさ。ただでさえ、人口増加が問題になってるんだ。そんなスペースがあれば、すぐに家が建っちまう。
そうした悪もんにとって悪い取引に使えるような場所は、悪もんにとっての憩いの場になるんだとさ」
「ほぅ、そんな場所があるのか。だったら俺もお前たち夫婦のようにこの街に家が欲しいが…」
「いや、もともと悪もんが彷徨いてた場所だぞ?危なくないか?」
「ははは、俺には無用の心配よ」
「言われてみれば、そうだな」
「ちょっと、話がそれてるわよ」
傭兵として駆け出しの頃から一緒だった3人は英雄と呼ばれるようになった今になっても仲が良い。
「ふむ、悪の憩場が増えたからなんだと言うのだ?今回のターゲットは魔獣であって、悪人ではないのであろう?」
「ああ、俺もそう思ったんだが、それが増えてるってのが問題なんだとさ」
「なるほどね。ただでさえ土地に余裕が無いはずなのに増えるはずがないものね」
「んで、じじいが調べたところ増えた悪の憩場は本来なら住人がいたはずなんだとさ。家はなくとも、誰かしらが不法に住み着いていたらしい。それがここ数日で綺麗さっぱり。誰もいなくなって、悪もん達がラッキーとばかりに新たな取引場所に使い始めたんだと」
「そうして聞くと、この街を終の住処にしようと決めた判断が間違っていた気がするわ」
「その辺はどこも似たり寄ったりさ、気にしてもしょうがない。で、だ。ここからが本題だ」
アストルフは喋ることで乾いた唇を一度酒で濡らしてから本題とやらに入った。
「じじいはそうして増えた悪の憩場を重点的に人通りの少ない場所や明かりが入りにくい場所に調査隊を向かわせた。結果、調査隊の3分の2を犠牲にしてある程度全容を掴んだらしい」
「なに?調査隊の3分の2?確かあそこの連中はかなり精強であったはずだが…」
「ああ、じじい曰く、今回のターゲットは非常に賢く、強力な魔獣である可能性が高い。遭遇したと思われる調査隊は全滅。裏取引にと悪の憩場を使用していたと思われる悪もん達も使ったそばから消息不明だとよ」
「なるほどね。それならアストルフに依頼したのも頷けるわ。突然増えた悪の憩場とやらは、言うなればそうした人気のない場所へ人間を呼び込むための釣り餌であり、魔獣にとっての巣穴。巣穴に引き込まれた連中はそのまま食べられてしまった…と」
「ああ、じじいもそんな感じのことを言ってたな。補足するなら今回、街に侵入したと思われる魔獣は決して人前に現れず、少人数のみを相手にするとか。被害を受けて調査隊の人数を増やしたところ、4人以上になると襲われなかったって言ってたな」
「なるほど、だから俺たち3人だけの傭兵団、ブレイブマンに依頼が来たのだな。少数精鋭というやつか」
「ああ。…それはそうと、ガイ。
傭兵団の名前でブレイブマンはやめないか?」
恥ずかしそうに傭兵団の名前を口にするアストルフ。
「何を言う?傭兵団の名前を決めてくれと言われたときに何でもいいとか言ったから俺が決めたのではないか。かっこいいだろう?ブレイブマンは」
「…百歩譲ってブレイブマンは良しとしても、気分でコロコロ変えるのはやめてくれないかしら?」
「はあ?アニーは分かってないな。その時その時のベストな名乗りというものがある。気分などという低俗な理由ではないぞ?」
「…それを気分と言うのだと思うのだけど…コロコロ名前を変えるせいで結局、知名度が高いのはリーダーのアストルフだけ。傭兵団そのものの名前はなかなか定着してないけど、それは良いのかしら?」
「俺は自己顕示欲のためにお前たちと傭兵をしているわけではないから、全く問題ないな」
「いや、傭兵団の名前をコロコロ変えて名乗るってのは自己顕示欲の象徴みたいな行為なんじゃないか?」
などとおちゃらけた会話をする3人はそのまま酒の酔いに任せて就寝。
魔獣討滅は次の日の早朝から始まった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる