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Ⅲ章 討滅
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早速。
僕は魔王エルルちゃんを東の黄泉国へと向かわせた。
魔王クリエイターで元からある生物に手を加えたわけではない、材料をもとにゼロから創り出された魔王たちは聖女たちを含めていくらか存在するが、この魔王エルルには他には無い特殊な仕様が存在する。
魔王エルルを創るにあたり、僕が操作するという目的から自意識があるとお互いにとって良くないのでは?と考えたのだ。
つまりこの魔王エルルは僕が操作しなければただの肉で出来た人形である。
リンクドールのスキルは魔王エルルちゃんの自我を消す効果もあって、自力では動かず、頭の中に詰まっている脳味噌は体を動かすためだけのもの。
一応、自衛くらいはするが逆に言えばそれしかしない完全に僕の意識を入れるだけの入れ物である。
しかし、その入れ物を使って見る外の世界はと言うと素晴らしいの一言。
畑仕事は苦では無く、むしろ性に合っていたようだがそれでも娯楽の少なさには辟易としていた部分も少しはある。
魔王クリエイターでアホほど身体能力を上げているのだから、いずれ当てもない旅をするのも良いかもと考えていたくらいだ。
もちろん前世でそんなことを思ったことなどあるはずもない。
娯楽、一杯だったので。
娯楽の一つである食道楽、すなわち醤油のために魔王を創って、操作して、初めて今いる辺境を飛び出してすぐにもうこれだけで娯楽は十分じゃない?醤油とかもはやいらなくね?と思ってしまうレベルだ。
いや、とりあえず醤油を求めて歩き続けるけども。
わざわざこのために新たに並列思考というスキルも自らに付与したくらいだし。
これは畑仕事などをしながら魔王エルルちゃんを操作できるようにするためだ。
そして、歩かせることすぐに第一村人に出会した。
「エルルくん?」
リアちゃんである。
ところで何故ばれたし?
「…半信半疑だったけどやっぱりそうなんだ。なんで女の子の姿になっているの?すごく可愛らしいけど…さすがに骨格まで違うのはどういうこと?」
「えと、旅に出たくて…」
「説明して」
ばれたのは動きや振る舞いが変わらなかったからと、多少なりとも魔王クリエイターの力を知っていたからのようである。
今日もスキル聡明さんはバリバリですね。
…スキル聡明の効果だけだろうか?
リアちゃんは僕の旅に出るという言葉に鬼気迫る勢いでどうして旅に出るのか?私も連れてけとか、ずっと一緒にいてくれなきゃ嫌だとか軽く泣いてしまうくらいの大騒ぎ。
こいつはヤベェと動機やら、今の体は人形みたいなものだとゲロってしまう。
魔王クリエイターの力がバレているとは言え、細かい力の詳細までは言ってなかったし、今回も適当に言いくるめるつもりだったのだが、泣かれてしまってはしょうがない。
いまや家族みたいなもので朝から晩まで、僕が畑仕事をしている間以外はべったりなくらいなのだから。
こうした大切な人相手なら言ってもいいかなという油断から僕の力を知る人間が増えていきそうな気もしないでも無いが、まあリアちゃんはほんと特別なので仕方ないよね。
美少女の涙はずるいぜ。ただでさえ子供なのだから。
まあ、大丈夫じゃないかな。きっと。リアちゃんの持つスキル聡明さんもいる。
あまり気にしすぎないことにしよう。
しっかりと説明をして、今の肉体は人形みたいなものでうんたら。
それでようやく落ち着いついたようだ。
リアちゃんは本来の仕事、つまり畑仕事をしている僕の元へお弁当を届けに行くとのこと。
去り際に
「もし、私から逃げるための嘘だったら許さないから」
と呟いて。
ふむ。
そんな言葉を言うということは僕が逃げたくなるくらいにはべったりなのを彼女も自覚しているようである。
であれば、多少は改善してほしいのだけど。
とはいえあまり深刻には考えていなかった。
何故なら先程、軽く泣きべそを掻いたように、無表情だった彼女も徐々に表情が増えてきたからである。
なぜかそうした顔を見るのは母ばかりで、僕にはあまり違う表情を見せてはくれないのが気にはなるけれども。
リアちゃんに直接聞いてみると恥ずかしいからだとか。
なぜに?
なにはともあれ、半年前の引き取った直後くらいからは考えられない進歩だ。
無表情が治っていったように、僕にべったりな甘え気質も成長とともに落ち着いてくるはずである。おそらくは。
そうなるはずなのにまるでそうならない気がするのは気のせいに違いない。
リアちゃんと出会した後は特に誰とも会わずに出られるかと思いきや、また別の人間に出会った。
「だ、誰だよ?おまえ、この辺じゃ見かけないけど…」
ご存知ユーリ君だ。
さすがにただの11歳児の彼が魔王エルルの中身に気づくはずもない。
見慣れない子供が歩いているのを見て思わず声をかけたと言ったところか。
いつものお気に入りの枝を持って、このあたりで出会ったということは僕にチャンバラごっこを申し込みに来た途中といったところか。
何度負かされてもやってくる彼の負けん気は僕も見習わなければと尊敬すらしているが、最近はさすがにちょっとチャンバラには飽きてきてたのでせめて別の何かで勝負を挑んで欲しいところ。
「こんにちは」
「こ、こんにちは」
ユーリ君は見惚れたように僕の顔を見つめながら辿々しく挨拶を返した。
ぷぷぷ。
どうやら可愛く創った魔王エルルちゃんに見惚れているようだ。
一目惚れしてしまったかな?エルルちゃんってば、罪な女だね。
今更だが、魔王エルルの外見を記しておくと、絹糸のようにサラサラな黒髪ロングに、少し切長気味で綺麗な瞳。小さくて丸い鼻に、リンゴの丸齧りすら一苦労なほどのちょこんとした唇。
非常に可愛らしくも美人な美少女である。
体格は旅する上で便利な大人にしたかったが、魔王エルルを作成する際の材料の質量の関係上、大人では無く小さな10歳児くらいの女の子といった様相だ。
「な、なあ、名前はなんて」
「ごめんね、急いでいるから」
もう少しからかいたい気持ちがないわけでもないが、あまり揶揄いすぎるのも少年の純情を弄ぶようで趣味が悪い。
適当に切り上げて今度こそ出発だ。
余談だが、その日、ユーリ君はチャンバラごっこをしに来なかった。
思いの外、魔王エルルちゃんはユーリ君の心にクリティカルダメージを与えたようである。
なんならリアちゃんの時よりも気になっているご様子。
すまない。
恋多き、やんちゃボーイなユーリ君には申し訳ないが魔王エルルちゃんとくっ付くのは色々な意味で無理だ。
まだ傷は浅かろう。
ユーリ君には新たな恋を探してもらいたい。
そして1週間後。
僕は、というか魔王エルルちゃんは盗賊のアジトにいた。
意味がわからない?
大丈夫、順を追って説明するともさ。
僕は魔王エルルちゃんを東の黄泉国へと向かわせた。
魔王クリエイターで元からある生物に手を加えたわけではない、材料をもとにゼロから創り出された魔王たちは聖女たちを含めていくらか存在するが、この魔王エルルには他には無い特殊な仕様が存在する。
魔王エルルを創るにあたり、僕が操作するという目的から自意識があるとお互いにとって良くないのでは?と考えたのだ。
つまりこの魔王エルルは僕が操作しなければただの肉で出来た人形である。
リンクドールのスキルは魔王エルルちゃんの自我を消す効果もあって、自力では動かず、頭の中に詰まっている脳味噌は体を動かすためだけのもの。
一応、自衛くらいはするが逆に言えばそれしかしない完全に僕の意識を入れるだけの入れ物である。
しかし、その入れ物を使って見る外の世界はと言うと素晴らしいの一言。
畑仕事は苦では無く、むしろ性に合っていたようだがそれでも娯楽の少なさには辟易としていた部分も少しはある。
魔王クリエイターでアホほど身体能力を上げているのだから、いずれ当てもない旅をするのも良いかもと考えていたくらいだ。
もちろん前世でそんなことを思ったことなどあるはずもない。
娯楽、一杯だったので。
娯楽の一つである食道楽、すなわち醤油のために魔王を創って、操作して、初めて今いる辺境を飛び出してすぐにもうこれだけで娯楽は十分じゃない?醤油とかもはやいらなくね?と思ってしまうレベルだ。
いや、とりあえず醤油を求めて歩き続けるけども。
わざわざこのために新たに並列思考というスキルも自らに付与したくらいだし。
これは畑仕事などをしながら魔王エルルちゃんを操作できるようにするためだ。
そして、歩かせることすぐに第一村人に出会した。
「エルルくん?」
リアちゃんである。
ところで何故ばれたし?
「…半信半疑だったけどやっぱりそうなんだ。なんで女の子の姿になっているの?すごく可愛らしいけど…さすがに骨格まで違うのはどういうこと?」
「えと、旅に出たくて…」
「説明して」
ばれたのは動きや振る舞いが変わらなかったからと、多少なりとも魔王クリエイターの力を知っていたからのようである。
今日もスキル聡明さんはバリバリですね。
…スキル聡明の効果だけだろうか?
リアちゃんは僕の旅に出るという言葉に鬼気迫る勢いでどうして旅に出るのか?私も連れてけとか、ずっと一緒にいてくれなきゃ嫌だとか軽く泣いてしまうくらいの大騒ぎ。
こいつはヤベェと動機やら、今の体は人形みたいなものだとゲロってしまう。
魔王クリエイターの力がバレているとは言え、細かい力の詳細までは言ってなかったし、今回も適当に言いくるめるつもりだったのだが、泣かれてしまってはしょうがない。
いまや家族みたいなもので朝から晩まで、僕が畑仕事をしている間以外はべったりなくらいなのだから。
こうした大切な人相手なら言ってもいいかなという油断から僕の力を知る人間が増えていきそうな気もしないでも無いが、まあリアちゃんはほんと特別なので仕方ないよね。
美少女の涙はずるいぜ。ただでさえ子供なのだから。
まあ、大丈夫じゃないかな。きっと。リアちゃんの持つスキル聡明さんもいる。
あまり気にしすぎないことにしよう。
しっかりと説明をして、今の肉体は人形みたいなものでうんたら。
それでようやく落ち着いついたようだ。
リアちゃんは本来の仕事、つまり畑仕事をしている僕の元へお弁当を届けに行くとのこと。
去り際に
「もし、私から逃げるための嘘だったら許さないから」
と呟いて。
ふむ。
そんな言葉を言うということは僕が逃げたくなるくらいにはべったりなのを彼女も自覚しているようである。
であれば、多少は改善してほしいのだけど。
とはいえあまり深刻には考えていなかった。
何故なら先程、軽く泣きべそを掻いたように、無表情だった彼女も徐々に表情が増えてきたからである。
なぜかそうした顔を見るのは母ばかりで、僕にはあまり違う表情を見せてはくれないのが気にはなるけれども。
リアちゃんに直接聞いてみると恥ずかしいからだとか。
なぜに?
なにはともあれ、半年前の引き取った直後くらいからは考えられない進歩だ。
無表情が治っていったように、僕にべったりな甘え気質も成長とともに落ち着いてくるはずである。おそらくは。
そうなるはずなのにまるでそうならない気がするのは気のせいに違いない。
リアちゃんと出会した後は特に誰とも会わずに出られるかと思いきや、また別の人間に出会った。
「だ、誰だよ?おまえ、この辺じゃ見かけないけど…」
ご存知ユーリ君だ。
さすがにただの11歳児の彼が魔王エルルの中身に気づくはずもない。
見慣れない子供が歩いているのを見て思わず声をかけたと言ったところか。
いつものお気に入りの枝を持って、このあたりで出会ったということは僕にチャンバラごっこを申し込みに来た途中といったところか。
何度負かされてもやってくる彼の負けん気は僕も見習わなければと尊敬すらしているが、最近はさすがにちょっとチャンバラには飽きてきてたのでせめて別の何かで勝負を挑んで欲しいところ。
「こんにちは」
「こ、こんにちは」
ユーリ君は見惚れたように僕の顔を見つめながら辿々しく挨拶を返した。
ぷぷぷ。
どうやら可愛く創った魔王エルルちゃんに見惚れているようだ。
一目惚れしてしまったかな?エルルちゃんってば、罪な女だね。
今更だが、魔王エルルの外見を記しておくと、絹糸のようにサラサラな黒髪ロングに、少し切長気味で綺麗な瞳。小さくて丸い鼻に、リンゴの丸齧りすら一苦労なほどのちょこんとした唇。
非常に可愛らしくも美人な美少女である。
体格は旅する上で便利な大人にしたかったが、魔王エルルを作成する際の材料の質量の関係上、大人では無く小さな10歳児くらいの女の子といった様相だ。
「な、なあ、名前はなんて」
「ごめんね、急いでいるから」
もう少しからかいたい気持ちがないわけでもないが、あまり揶揄いすぎるのも少年の純情を弄ぶようで趣味が悪い。
適当に切り上げて今度こそ出発だ。
余談だが、その日、ユーリ君はチャンバラごっこをしに来なかった。
思いの外、魔王エルルちゃんはユーリ君の心にクリティカルダメージを与えたようである。
なんならリアちゃんの時よりも気になっているご様子。
すまない。
恋多き、やんちゃボーイなユーリ君には申し訳ないが魔王エルルちゃんとくっ付くのは色々な意味で無理だ。
まだ傷は浅かろう。
ユーリ君には新たな恋を探してもらいたい。
そして1週間後。
僕は、というか魔王エルルちゃんは盗賊のアジトにいた。
意味がわからない?
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