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Ⅵ章 衰亡
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正直なところ、アスマン大佐は自らの判断が甘かったことを恥じていた。
街を更地にする攻撃が来ようとも障壁展開車両があればなんとかなると甘い想定をしていたことを。
最終的には負けるとしても、援軍が来るまでの時間稼ぎくらいは出来ると。
2つの都市が消し飛んだのは復興途中で、ろくな戦力が無かったからだと。
彼の、いや、彼らの想定は甘すぎた。
ゆえに作戦の変更、それも最悪に近い選択を強いられている。
とは言え仮に警戒心全開で臨んだとしても今と状況はあまり変わらなかったであろうが。
「我々の想定はメープルシロップよりも甘かったな」
「アスマン大佐、上手いことを言ったつもりでしょうが全然上手くないですよ。そもそもなんでメープルシロップなんですか?例えるにしてももっとメジャーな甘味で良いじゃないですか。格好つけようとして滑った感じになってますよ」
アスマン大佐のボヤきに近くに控えていたトール少尉が雑に返した。
「…上官に対して言い過ぎではないか?この国の数少ない特産品の一つであり、私の好物だからメープルシロップで例えたに過ぎん。しっかりダメ出しをしおってからに、こ憎たらしいぞ」
「この状況で作戦変更、なんてなったら自分の最後がどうなるかは分かってますから。であれば多少の気遣いなど無用、好きに言わせて頂きます」
「気持ちはわからないでもないがな。別に君にまで付き合ってもらう必要は…まあ、あるか」
「でしょう?ただの下っ端ならばともかく、少尉くらいの立場ともなると尻尾巻いて逃げるわけにはいきませんよ。出世なんてするもんじゃありませんね」
「はははっ、違いない」
2人が軽口を言い合っている間にも周りの人間は忙しなく動いている。
「アスマン大佐っ!トール少尉っ!各所への伝達、完了致しました!!」
「うむっ!ご苦労っ!!避難を指揮する人員を除き、全軍突撃せよ!!」
了解っ!とアスマン大佐の命令に部下達が応える。
アイヌゥを放棄する、とは言ったが当然ながら黙って逃がしてくれるわけがない。
誰かが殿を勤める必要がある。
敵の注意を引き、少しでも避難させる時間を稼がねばならない。
そしてその誰かはもちろん、避難させるための最低限の人員以外の軍人達すべてである。
殿が避難の指揮を取る軍人以外の全てなんてのは本来ならばあり得ないことではあるが、先程の攻撃を見るに超大都市アイヌゥに残存する全兵力を持ってしてもどれだけの市民を生かすことが出来るか分からない現状、下手に兵力を温存し、中途半端に引きつけても無駄であるとアスマン大佐は判断したのだ。
一瞬で消しとばされて、殿もクソもない状況になるのが目に見えていた。
だからこそ。
「此方を舐めているのか、そうせざるを得ない理由があるのか分からないが、有難いことに奴は低空飛行をしながら此方に近づいている!障壁展開車両の障壁がギリギリ届くはずだ!!障壁を最大出力で発生させながら突っ込めっ!!」
黒い未確認飛行物体、カード召喚士の闇太郎が召喚した深淵太陽龍はアスマン大佐達が気づいた通り、その黒い体で太陽光を吸収することが可能だ。
ここで疑問に思った人もいるだろう。
吸収、と言うなら吸収された光はどこへいったのかと。
答えは身近にある。
例えば、夏場。
夏場に黒い服を着る人はあまりいない。
何故ならば黒い服だとアホみたいに熱くなるからである。
なぜ熱くなるのか?
光そのものが熱を持っているのではなく、吸収された光が熱エネルギーに変換されたために熱くなるのだ。
すなわち、黒色をした物体は他の物体より光を吸収するために、熱くなりやすいのである。
さて、深淵太陽龍の場合だが、まずは彼女のステータスを見てもらおう。
名前 深淵太陽龍
個体名 ドーラ
生物強度 88
スキル 龍の呼吸 深淵纏 二層外骨格 太陽核
深淵纏スキルによって、彼女の外骨格はただの黒い物体よりもさらに高い吸収率、つまり100%の吸収率を誇り、さらには魔王クリエイターによるスキル付与による超常の道理によって本来得られるはずの熱エネルギー以上に光を自らのエネルギーとして変換、太陽核スキルによって無駄なく体に蓄えることが可能に。
さらに蓄えたエネルギーを攻撃魔法として使用できるようにする龍の呼吸スキル。
都市の一部をいとも簡単に消し飛ばすだけの超威力攻撃が出来たのはこの3つのスキルがあったからだった。
「並列走行し、全速力で突っ込めぇっ!!」
だがしかし。
実に素晴らしい3点スキルセットであったが、明確な欠点が存在する。
「よしっ!飛んで逃げれば良いものの、飛ばないということは…やはり奴は高く飛べない理由があるぞ!!であれば畳みかけろっ!!」
あまりの光の吸収率、そしてエネルギーの変換に際しての高い増幅率ゆえに、光が常に降り注ぐ地上生活がままならないという致命的な欠点があった。
彼女はただ地上にいるだけで大量のエネルギーを得ることが出来るために地上で光を浴び続けると太陽核スキルで蓄え切れないほどのエネルギーを強制的に得てしまい、体調を崩してしまうのである。
ドーラ曰く、翼を持つだけあって飛べはするものの、ただでさえエネルギー過多で飛ぶどころではないのに、地上から離れれば離れるほど太陽からの光をより強く受けることになるためむしろ這って歩きたいくらい、だとか。
飛行速度があまり速くない理由もまた同じだ。
地上では頭痛やめまい、吐き気や震え、下痢と言った体調不良に見舞われる。
だからこそ彼女は
『じゃまぁあああっ!!』
自らの直下に群れて、不可視の壁のようなものを使って押し込んでくるサドラン帝国製障壁展開車両パランディンタンクを龍の呼吸で消しとばす。
高く飛ぶことが出来れば、無視してしまえるのであるが、いかんせんそんなことをすれば体調不良が加速する。
今のでビビって逃げて貰えれば楽に街を消し飛ばせるのにとドーラは考えるもしかし。
サドラン帝国軍がそれで怯むはずがない。
彼らはすでにここが死地であると覚悟していた。
ゆえに
「はっはっーっ!ドリフトキングと呼ばれた俺を捉えられるなら捉えてみやがれっ!!戦車であろうと俺にドリフトできない四輪車はねぇ~んだよっ!!」
ドーラの龍の呼吸によって消し飛んだ味方車両を尻目に、一切の躊躇なく一機の戦車が砲弾を放ちながらも飛び出す。
それに続くように沢山の戦車が前進しながら、ドーラに砲弾を着弾させていく。
ちなみにドリフトキングと呼ばれているらしい彼の乗る戦車は四輪車ではなく装軌車両である。
街を更地にする攻撃が来ようとも障壁展開車両があればなんとかなると甘い想定をしていたことを。
最終的には負けるとしても、援軍が来るまでの時間稼ぎくらいは出来ると。
2つの都市が消し飛んだのは復興途中で、ろくな戦力が無かったからだと。
彼の、いや、彼らの想定は甘すぎた。
ゆえに作戦の変更、それも最悪に近い選択を強いられている。
とは言え仮に警戒心全開で臨んだとしても今と状況はあまり変わらなかったであろうが。
「我々の想定はメープルシロップよりも甘かったな」
「アスマン大佐、上手いことを言ったつもりでしょうが全然上手くないですよ。そもそもなんでメープルシロップなんですか?例えるにしてももっとメジャーな甘味で良いじゃないですか。格好つけようとして滑った感じになってますよ」
アスマン大佐のボヤきに近くに控えていたトール少尉が雑に返した。
「…上官に対して言い過ぎではないか?この国の数少ない特産品の一つであり、私の好物だからメープルシロップで例えたに過ぎん。しっかりダメ出しをしおってからに、こ憎たらしいぞ」
「この状況で作戦変更、なんてなったら自分の最後がどうなるかは分かってますから。であれば多少の気遣いなど無用、好きに言わせて頂きます」
「気持ちはわからないでもないがな。別に君にまで付き合ってもらう必要は…まあ、あるか」
「でしょう?ただの下っ端ならばともかく、少尉くらいの立場ともなると尻尾巻いて逃げるわけにはいきませんよ。出世なんてするもんじゃありませんね」
「はははっ、違いない」
2人が軽口を言い合っている間にも周りの人間は忙しなく動いている。
「アスマン大佐っ!トール少尉っ!各所への伝達、完了致しました!!」
「うむっ!ご苦労っ!!避難を指揮する人員を除き、全軍突撃せよ!!」
了解っ!とアスマン大佐の命令に部下達が応える。
アイヌゥを放棄する、とは言ったが当然ながら黙って逃がしてくれるわけがない。
誰かが殿を勤める必要がある。
敵の注意を引き、少しでも避難させる時間を稼がねばならない。
そしてその誰かはもちろん、避難させるための最低限の人員以外の軍人達すべてである。
殿が避難の指揮を取る軍人以外の全てなんてのは本来ならばあり得ないことではあるが、先程の攻撃を見るに超大都市アイヌゥに残存する全兵力を持ってしてもどれだけの市民を生かすことが出来るか分からない現状、下手に兵力を温存し、中途半端に引きつけても無駄であるとアスマン大佐は判断したのだ。
一瞬で消しとばされて、殿もクソもない状況になるのが目に見えていた。
だからこそ。
「此方を舐めているのか、そうせざるを得ない理由があるのか分からないが、有難いことに奴は低空飛行をしながら此方に近づいている!障壁展開車両の障壁がギリギリ届くはずだ!!障壁を最大出力で発生させながら突っ込めっ!!」
黒い未確認飛行物体、カード召喚士の闇太郎が召喚した深淵太陽龍はアスマン大佐達が気づいた通り、その黒い体で太陽光を吸収することが可能だ。
ここで疑問に思った人もいるだろう。
吸収、と言うなら吸収された光はどこへいったのかと。
答えは身近にある。
例えば、夏場。
夏場に黒い服を着る人はあまりいない。
何故ならば黒い服だとアホみたいに熱くなるからである。
なぜ熱くなるのか?
光そのものが熱を持っているのではなく、吸収された光が熱エネルギーに変換されたために熱くなるのだ。
すなわち、黒色をした物体は他の物体より光を吸収するために、熱くなりやすいのである。
さて、深淵太陽龍の場合だが、まずは彼女のステータスを見てもらおう。
名前 深淵太陽龍
個体名 ドーラ
生物強度 88
スキル 龍の呼吸 深淵纏 二層外骨格 太陽核
深淵纏スキルによって、彼女の外骨格はただの黒い物体よりもさらに高い吸収率、つまり100%の吸収率を誇り、さらには魔王クリエイターによるスキル付与による超常の道理によって本来得られるはずの熱エネルギー以上に光を自らのエネルギーとして変換、太陽核スキルによって無駄なく体に蓄えることが可能に。
さらに蓄えたエネルギーを攻撃魔法として使用できるようにする龍の呼吸スキル。
都市の一部をいとも簡単に消し飛ばすだけの超威力攻撃が出来たのはこの3つのスキルがあったからだった。
「並列走行し、全速力で突っ込めぇっ!!」
だがしかし。
実に素晴らしい3点スキルセットであったが、明確な欠点が存在する。
「よしっ!飛んで逃げれば良いものの、飛ばないということは…やはり奴は高く飛べない理由があるぞ!!であれば畳みかけろっ!!」
あまりの光の吸収率、そしてエネルギーの変換に際しての高い増幅率ゆえに、光が常に降り注ぐ地上生活がままならないという致命的な欠点があった。
彼女はただ地上にいるだけで大量のエネルギーを得ることが出来るために地上で光を浴び続けると太陽核スキルで蓄え切れないほどのエネルギーを強制的に得てしまい、体調を崩してしまうのである。
ドーラ曰く、翼を持つだけあって飛べはするものの、ただでさえエネルギー過多で飛ぶどころではないのに、地上から離れれば離れるほど太陽からの光をより強く受けることになるためむしろ這って歩きたいくらい、だとか。
飛行速度があまり速くない理由もまた同じだ。
地上では頭痛やめまい、吐き気や震え、下痢と言った体調不良に見舞われる。
だからこそ彼女は
『じゃまぁあああっ!!』
自らの直下に群れて、不可視の壁のようなものを使って押し込んでくるサドラン帝国製障壁展開車両パランディンタンクを龍の呼吸で消しとばす。
高く飛ぶことが出来れば、無視してしまえるのであるが、いかんせんそんなことをすれば体調不良が加速する。
今のでビビって逃げて貰えれば楽に街を消し飛ばせるのにとドーラは考えるもしかし。
サドラン帝国軍がそれで怯むはずがない。
彼らはすでにここが死地であると覚悟していた。
ゆえに
「はっはっーっ!ドリフトキングと呼ばれた俺を捉えられるなら捉えてみやがれっ!!戦車であろうと俺にドリフトできない四輪車はねぇ~んだよっ!!」
ドーラの龍の呼吸によって消し飛んだ味方車両を尻目に、一切の躊躇なく一機の戦車が砲弾を放ちながらも飛び出す。
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ちなみにドリフトキングと呼ばれているらしい彼の乗る戦車は四輪車ではなく装軌車両である。
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