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魔道士きたー

日本というところ

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「部屋が狭くてすみません」
俺の部屋は八畳の1DKだ。
「俺の服、着れるかな?」
身長は俺とあまり変わらないが、筋肉がすごい。
「魔道士って、こんなに筋肉いるんですか?」
「魔道士も戦闘に参加するからな、自分の身は自分で護れないと」
「なるほど、ちょっと買い物に行ってきますね、俺がいない間、何があってもドアは開けないでくださいね」
「わかった」

俺はとりあえず必要な服や下着を買い、部屋に戻った。
「とりあえずシャツと短パンとパンツ、風呂入って着替えてね」
風呂でシャワーの使い方を教え、シャンプーなどの説明もして、わからなかったら呼んでと言って戻った。
タオルで髪の毛を拭きながら部屋に戻ってきた。
無事にシャワー出来たようで安心した。
「すごく着心地がいいです、高かったのではないですか?すみません」
「いや、ごく一般的なものですよ、気にしないでください」

俺は冷たいお茶を出して、話し出した。
「名前も言ってなかったね、杉山和希、31歳です、和希と呼んでくれればいいよ」
「私はウィルソン、ウィルと呼んでください、23歳です、和希は若く見えますね、同じくらいかと思っていました、年上なので驚きました」
「俺も同じくらいかと、、、年下なんだ」

「話すのは大丈夫そうだけど、字は読めるかな?これ何て書いてあるかわかる?」
「アイドルの、、、、、はモデルのサヤ」
「アイドルの悠紀、交際発覚、相手はモデルのサヤ、漢字が読めないみたいだね」
「漢字、、、?」
「このごちゃごちゃしてる字だね、ひらがなとカタカナが読めれば大丈夫」

まずカレンダーを見せながら、一週間の説明。
月曜日から日曜日、月から金まで平日で仕事の日、土日は休みで家にいる日。
カレンダー一枚が一月、一月から十二月までで一年。
同じくらいで時間が流れていれば、来年の七月か八月くらいには、また魔方陣が現れるかもしれない。
一人で外に出ないことを約束した。

「服を見に行こうか、それだけじゃ足りないから、俺のサンダル履けるかな、ん、大丈夫そう」
スーパーで服と靴と下着、タオルも買い足して、、、あとは歯ブラシとか日用品を揃えた。
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