転移先で辺境伯の跡継ぎとなる予定の第四王子様に愛される

Hazuki

文字の大きさ
2 / 19

僕死んだはずじゃ

しおりを挟む
信号が青になり横断歩道を渡り始めた時、目眩をおこしてその場にうずくまってしまった。
ちょうど車が左折してきて僕に気付かず、僕は轢かれてしまった。
曲がってきたので速度はそれほどでも無かったが、鉄の塊の車に当たられ、目眩でふらついていた僕は咄嗟に手をつくことも出来ず、頭を酷く道路に打ち付けた。
だんだん意識が薄れ、僕は死ぬんだなと思った、最後の思い出が犯されたことなんて嫌だなとも思いながら。



、、、ここは?
僕は死んだんじゃないの?
天国とも地獄とも違う気がする、、、。
「あ、目が覚めましたか、ご気分はどうですか?どこか痛いところや苦しいところはございませんか?」
「あ、え、と、無いです、あの、ここは?」
「今旦那様をお呼びしますので少しお待ちください、旦那様からお話いたしますので」
執事っぽい人が部屋を出ていき、しばらくして男性を連れてきた、この人が旦那様なのだろうか。

「良かった、目が覚めて、君は三日も眠っていたのでね」
「え、三日も!!」
「君は森に倒れていたんだ」
「森?僕は道路を渡ろうとして車に轢かれて、死んだんじゃ、、、」
「車とは?馬車のことかな?」
「え?あのっ、ここはどこですか?」
「ここはノルダーク辺境伯領の伯爵の屋敷だよ」
「ほえっ?」
変な声が出てしまった、ノルダークってどこ?日本じゃないの?
「あの、僕、日本という国にいて、、、」
「ニホン?聞いたことないな、君のような黒髪で黒い瞳は東の果てにある国の人の特徴だけど、ニホンという国名は聞いたことがないな」
「そうですか、、、僕は違う世界から飛ばされてきたのかもしれないですね」
「違う世界?」
「僕の世界では異世界転移の話が流行ってて、まさか本当に起こるなんて思わなかった」
「異世界転移?」
「空想の話なんですけど、転移先の世界から呼ばれたり、死んだ時に神様が転移させたり、という小説や漫画が流行ってました」
「では君は、その、違う世界から来たのか?」
「あ、僕アキラって言います、そうですね、この世界に日本が無いなら、転移したとみて間違いないかと思います」
「あ、私はセオドラ、次の辺境伯で今はこの国の第四王子だ」
「え、王子様、あ、僕、すごく失礼を、、、」
「大丈夫だ、失礼ではない、普通に話してくれればよい」

「前の世界で死んだと思ったら、なぜか目が覚め、この部屋に寝かされていたと」
「そうです」
「ではその間のことは憶えていないのだな」
「はい、なぜこの世界に来たのかもわからないです」
「ああ、そんな不安な顔をしないでくれ、アキラのことはここで保護するから安心して、まだ小さいんだから私やみんなに頼ってくれていいんだよ」
「あの、僕13歳なのでそんなに小さくないですよ、まだ成人してないですけど」
「え?13?まだ8歳くらいかと、、、13歳だと大人と変わらないくらいの体格になっているから、小さい子だと勘違いしていた」
「僕の国では18歳で成人で、僕は同い年の人と比べて小さいほうです、大人くらい大きい人もいますよ、この世界の人は大きいのですか?」
「そうだな平均身長は190センチで、魔物と闘ったりする者は鍛えてるので筋肉が凄いぞ、あとこの国では成人は15歳だ」

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

庶子のオメガ令息、嫁ぎ先で溺愛されています。悪い噂はあてになりません。

こたま
BL
男爵家の庶子として産まれたサシャ。母と二人粗末な離れで暮らしていた。男爵が賭けと散財で作った借金がかさみ、帳消しにするために娘かオメガのサシャを嫁に出すことになった。相手は北の辺境伯子息。顔に痣があり鉄仮面の戦争狂と噂の人物であったが。嫁いだ先には噂と全く異なる美丈夫で優しく勇敢なアルファ令息がいた。溺愛され、周囲にも大事にされて幸せを掴むハッピーエンドオメガバースBLです。間違いのご指摘を頂き修正しました。ありがとうございました。

白い結婚を夢見る伯爵令息の、眠れない初夜

西沢きさと
BL
天使と謳われるほど美しく可憐な伯爵令息モーリスは、見た目の印象を裏切らないよう中身のがさつさを隠して生きていた。 だが、その美貌のせいで身の安全が脅かされることも多く、いつしか自分に執着や欲を持たない相手との政略結婚を望むようになっていく。 そんなとき、騎士の仕事一筋と名高い王弟殿下から求婚され──。 ◆ 白い結婚を手に入れたと喜んでいた伯爵令息が、初夜、結婚相手にぺろりと食べられてしまう話です。 氷の騎士と呼ばれている王弟×可憐な容姿に反した性格の伯爵令息。 サブCPの軽い匂わせがあります。 ゆるゆるなーろっぱ設定ですので、細かいところにはあまりつっこまず、気軽に読んでもらえると助かります。 ◆ 2025.9.13 別のところでおまけとして書いていた掌編を追加しました。モーリスの兄視点の短い話です。

誰か俺をケアしてくれよ

陽花紫
BL
彼氏と同棲をしているレンは、日々の生活に疲れきっていた。 付き合った当初は真面目だったはずの彼氏が、今ではぐうたらなダメ人間になっていたからだ。とうとう耐えきれなくなってしまったレンは、異世界に行くことを決意する。実はレンには、前世の記憶があったのだ。 異世界ではケア人の美丈夫スイが世話を焼き、レンの身も心もほぐしていく。 ムーンライトノベルズにも掲載中です。

【完結】妖精は竜に抱かれて夢を見る

エウラ
BL
妖精族のリノは出来損ないだ。一族からそう言われて育った。 何故なら、通常4枚ある羽が2枚しかなかったからだ。 妖精族は綺麗な土地に魔素が凝り固まり、永いときを経て自然発生する珍しい一族。 羽が2枚だと、上手く飛べない。魔法の力も弱い。自然と皆から離れて過ごすようになった。 深い森の奥にたった1人引き籠もっていたリノだが・・・ある日、運命の出逢いが・・・? 時々長編の息抜きに突発的に投稿してます。行き詰まってるんだなと温かい目で見てやって下さい。 本編完結。番外編をいくつか入れる予定です。

好きなだけじゃどうにもならないこともある。(譲れないのだからどうにかする)

かんだ
BL
魔法使いが存在する世界。 皇太子の攻めと学生時代から付き合っていた受けは、皇帝からの許しも得て攻めと結婚した。だが、魔法使いとしても次期皇帝としても天才的な攻めに、後継を望む周囲は多い。 好きなだけではどうにもならないと理解している受けは、攻めに後継を作ることを進言するしかなく…。

【短編】眠り姫 ー僕が眠りの呪いをかけられた王子様を助けたら溺愛されることになったー

cyan
BL
この国には眠りの呪いをかけられ、眠り続ける美しい王子がいる。 王子が眠り続けて50年、厄介払いのために城から離れた離宮に移されることが決まった頃、魔法が得意な少年カリオが、報酬欲しさに解呪を申し出てきた。 王子の美しさに惹かれ王子の側にいることを願い出たカリオ。 こうして二人の生活は始まった。

大魔法使いに生まれ変わったので森に引きこもります

かとらり。
BL
 前世でやっていたRPGの中ボスの大魔法使いに生まれ変わった僕。  勇者に倒されるのは嫌なので、大人しくアイテムを渡して帰ってもらい、塔に引きこもってセカンドライフを楽しむことにした。  風の噂で勇者が魔王を倒したことを聞いて安心していたら、森の中に小さな男の子が転がり込んでくる。  どうやらその子どもは勇者の子供らしく…

完結·囚われた騎士隊長と訳あり部下の執愛と復讐の物語

BL
「月が綺麗ですね。あぁ、失礼。オレが目を潰したから見えませんね」  から始まる、国に利用され続ける隊長を自分のものだけにしようとした男の欲望と復讐の話  という不穏なあらすじですが最後はハッピーエンドの、隊長×部下の年下敬語攻めBL  ※完結まで予約投稿済・☆は濡れ場描写あり  ※Nolaノベル・ムーンライトノベルにも投稿中

処理中です...