71 / 80
第一章
第70話 緊急発進(スクランブル)
しおりを挟む
漏れ聞こえてきた驚愕の報告は、伝声管の側にいた部員を起点として、瞬く間に右翼全体へと伝播された。
部員たちが口々に悲嘆や喫驚の声を上げると、動揺も次第に大きくなっていく。
「ええい! 狼狽えるでない! 主らそれでも誇り高き『モン・フェリヴィント』の戦士なのか!」
アルフォンスの一喝が、まずは保安部員を沈黙させた。
「……アルフォンス。右翼には30騎も残せば十分だ。待機組の警ら班と合流して、町の防衛と敵の殲滅に向かってくれ」
そしてヴェルナードの判断は早い。瞬時に指令を出す。
「し、しかし……しょ、承知しました……警ら班全騎と地上保安班10騎、俺について来い! 空賊共を食い止めるぞ!」
「あ、アルフォンスさん!」
「心配するなカズキ。俺が必ず主らを守る。安心して銀幕突入の事だけを考えてくれ。……ジェスター、主はここに残ってカズキをしっかり守るのだ」
「……分かったアルフォンス。……この命に変えても!」
決意の光を目に宿し頷くジェスターから視線を外すと、アルフォンスが手綱を操り馬の向きを変える。走り出そうとしたその時「アタシも行くよ!」と騎乗したカトリーヌが横付けした。
「まさに今が、ここ一番って時じゃないか。ジェスターだけじゃ不公平さね。 ……アンタも惚れた女が側にいた方が、力を発揮できるってもんだろ?」
組んだ腕に豊満な胸を乗せ、カトリーヌが含み笑う。
アルフォンスも優しい目を返すがすぐに二人は真顔になると、馬を迷いなく走らせた。その後に数十の騎馬が続いて行く。
一拍置いて言葉の意味に気付いたジェスターが、走り去るカトリーヌたちに何やら言い訳や否定の言葉を投げ掛けているけど、今はそんな時じゃない。
ボク自身、少し頬が赤くなるのをそんな気持ちで自戒した。
遠く西の空の雲の間から、空賊の乗る無意思竜の姿が小さく見えた。そこからパラパラとまるで花粉でも撒き散らす様に小さな粒が放出される。
空賊たちの人翼滑空機だ! ……しかも前の時より……かなり多い!
今回の空賊が前の空賊と同じ奴らかどうかは分からない。でも、敵の人翼滑空機の数は前の倍以上———少なく見ても50機はいるだろう。
西の丘、航空戦闘部の拠点から、五本の緑線が空賊の群れに向かって飛んだ。
もしもの為に待機していた人翼滑空機の緊急発進……だけどたったの五機。
航空戦闘部が保有する人翼滑空機のそのほとんどは、この右翼にいるのだ。
『モン・フェリヴィント』の人翼滑空機は加護の力を併用する為、単純に風力と揚力で飛ぶ空賊のそれよりも、速度もあるし小回りも効く。だけど流石に10倍の戦力は厳しすぎる。
もしかしたらの最悪のケースだけど、空賊の人翼滑空機の群れには、まだ第二陣が控えているかもしれない。
「10機……いや、15機援軍に向かえ! 準備ができたヤツから発進しろ!」
普段はおちゃらけた感が否めないクラウスも、伊達に『3つの月章』の紀章を付けてはいない。
敵の戦力を利口に読み取り、銀幕の攻略と空賊の撃退を天秤にかけ指示を出した。
だけど、これで突撃隊は残り15機だ。……ボクを入れても16機。その半数が減った事になる。一抹の不安はどうしたって拭いきれない。
「……クラウス。流石にあの数では、保安部だけでは手に余る。何が起こるか予測不能な銀幕突入という危険な任務を前に、突撃隊を減らしてしまった……すまない」
「何、心配ないですよヴェルナード様。突撃隊には俺が残りますからね。俺が10人分の働きをしてみせますよ」
ボクの心を代弁したヴェルナードに、クラウスは事もなげに返答する。
……ちぇ。悔しいけどもやっぱり『モン・フェリヴィント』の将校たちは、カッコイイや。
援軍と合流した人翼滑空機の20機は、三倍近い相手を押し込んでいた。
たまに混戦からするりと抜けて、町に向かおうとする空賊の人翼滑空機は、地上の保安部たちが撃ち落とす。
西の空の攻防にしばらく気を取られていると、伝声管から声が届いた。
「ヴェルナード様……あと五分で銀幕の防御壁への予想地点へと到達します。……こちらは三分後に加護による防御壁を……噴出します。同時に左翼からも同等の出力を排出……風竜を水平に保ちつつ、右翼を銀幕にぶつけます。……衝撃と……突撃のご準備を」
了解の返事をヴェルナードが返すと「どうか御武運を」という言葉を最後にナターエルの通信は途絶えた。
いよいよ銀幕へ突貫だ。
ボクはヘルメットを被って竜翼競艇機に乗り込んだ。
「マクリー。準備はいい? そろそろ発進るからね」
「いつでも大丈夫なのです。カズキ。いよいよですね!」
マクリーの座席と繋がっている伝声管から、やや興奮気味の声が届く。
足元のラジカセを抱き上げて、選局ツマミをゆっくり回すと、ザザザというホワイトノイズの隙間から、人の声や聴き慣れた有名J-POPが漏れてきた。
よし! やっぱり銀幕とボクの世界は繋がっている!
音が一番鮮明に聞こえるチャンネルにツマミを合わせ終わると、右翼全面にある排出口から緑色の風が排出された。
10基の排出口から勢いよく噴射された加護の風は、右翼の前で混じり合い、翼前方を包み込む様に緑色の壁となる。
後は突入時の衝撃に備えるのみ。銀幕に入ったら、ラジオの音を頼りに行けるところまで進むだけだ。ボクがやるべき事を心の中で復唱しているその時だった。
ボクらを守り囲んでいる保安部員たちが、空に向かって風の飛礫を打ち出した。
何事かと思って見上げると、空賊の人翼滑空機が三機、ボクらの頭上で旋回している。混戦をすり抜けて、右翼上空まで到達した空賊たちは火炎瓶を投下してきた。
その内の一つが右翼の先端辺りに落下して発火する。
保安部員たちも必死に応戦しているが、相手の高度があるせいか、なかなか風の飛礫が当たらない。
それは相手にも言える事だが、こっちは右翼の上、何しろ的が大きい。
二つ目の火炎瓶がボクらの側に着弾して、小さな火柱が立ち上がった。
「———マクリー! いくよ! 発進だ!」
「ちょ、待て! 馬鹿言ってんな! 嬢ちゃんはそのまま待機だ!」
「何言ってんの!? これ以上突撃隊を減らす訳にはいかないでしょ! それにアイツらほっといて加護の排出口が壊されでもしたら元も子もないじゃん! それにボクの機体は特別仕様だよ!」
捲し立てるボクから目を逸らし空を見上げるクラウスは、それ以外に良い案が思いつかなかったのか、忌々しそうに舌打ちをする。
「……一分だ。一分だけで充分だから、アイツらを撹乱してこい。無茶はするなよ」
「分かった! マクリー、発進だよ!」
「了解なのですカズキ」
マクリーがそう言うと、マクリー専用座席から緑色の皮膜が広がり始める。
機体全体が緑の幕に包まれると後方のエンジンが始動して、竜翼競艇機がふわりと浮く。
「嬢ちゃんにはリミットがあるんだ! くれぐれもマクリーの力を使いすぎるなよっ!」
クラウスが叫ぶのとほぼ同時に、ボクはやや太い緑の軌跡を描きながら大空へと飛び立った。
部員たちが口々に悲嘆や喫驚の声を上げると、動揺も次第に大きくなっていく。
「ええい! 狼狽えるでない! 主らそれでも誇り高き『モン・フェリヴィント』の戦士なのか!」
アルフォンスの一喝が、まずは保安部員を沈黙させた。
「……アルフォンス。右翼には30騎も残せば十分だ。待機組の警ら班と合流して、町の防衛と敵の殲滅に向かってくれ」
そしてヴェルナードの判断は早い。瞬時に指令を出す。
「し、しかし……しょ、承知しました……警ら班全騎と地上保安班10騎、俺について来い! 空賊共を食い止めるぞ!」
「あ、アルフォンスさん!」
「心配するなカズキ。俺が必ず主らを守る。安心して銀幕突入の事だけを考えてくれ。……ジェスター、主はここに残ってカズキをしっかり守るのだ」
「……分かったアルフォンス。……この命に変えても!」
決意の光を目に宿し頷くジェスターから視線を外すと、アルフォンスが手綱を操り馬の向きを変える。走り出そうとしたその時「アタシも行くよ!」と騎乗したカトリーヌが横付けした。
「まさに今が、ここ一番って時じゃないか。ジェスターだけじゃ不公平さね。 ……アンタも惚れた女が側にいた方が、力を発揮できるってもんだろ?」
組んだ腕に豊満な胸を乗せ、カトリーヌが含み笑う。
アルフォンスも優しい目を返すがすぐに二人は真顔になると、馬を迷いなく走らせた。その後に数十の騎馬が続いて行く。
一拍置いて言葉の意味に気付いたジェスターが、走り去るカトリーヌたちに何やら言い訳や否定の言葉を投げ掛けているけど、今はそんな時じゃない。
ボク自身、少し頬が赤くなるのをそんな気持ちで自戒した。
遠く西の空の雲の間から、空賊の乗る無意思竜の姿が小さく見えた。そこからパラパラとまるで花粉でも撒き散らす様に小さな粒が放出される。
空賊たちの人翼滑空機だ! ……しかも前の時より……かなり多い!
今回の空賊が前の空賊と同じ奴らかどうかは分からない。でも、敵の人翼滑空機の数は前の倍以上———少なく見ても50機はいるだろう。
西の丘、航空戦闘部の拠点から、五本の緑線が空賊の群れに向かって飛んだ。
もしもの為に待機していた人翼滑空機の緊急発進……だけどたったの五機。
航空戦闘部が保有する人翼滑空機のそのほとんどは、この右翼にいるのだ。
『モン・フェリヴィント』の人翼滑空機は加護の力を併用する為、単純に風力と揚力で飛ぶ空賊のそれよりも、速度もあるし小回りも効く。だけど流石に10倍の戦力は厳しすぎる。
もしかしたらの最悪のケースだけど、空賊の人翼滑空機の群れには、まだ第二陣が控えているかもしれない。
「10機……いや、15機援軍に向かえ! 準備ができたヤツから発進しろ!」
普段はおちゃらけた感が否めないクラウスも、伊達に『3つの月章』の紀章を付けてはいない。
敵の戦力を利口に読み取り、銀幕の攻略と空賊の撃退を天秤にかけ指示を出した。
だけど、これで突撃隊は残り15機だ。……ボクを入れても16機。その半数が減った事になる。一抹の不安はどうしたって拭いきれない。
「……クラウス。流石にあの数では、保安部だけでは手に余る。何が起こるか予測不能な銀幕突入という危険な任務を前に、突撃隊を減らしてしまった……すまない」
「何、心配ないですよヴェルナード様。突撃隊には俺が残りますからね。俺が10人分の働きをしてみせますよ」
ボクの心を代弁したヴェルナードに、クラウスは事もなげに返答する。
……ちぇ。悔しいけどもやっぱり『モン・フェリヴィント』の将校たちは、カッコイイや。
援軍と合流した人翼滑空機の20機は、三倍近い相手を押し込んでいた。
たまに混戦からするりと抜けて、町に向かおうとする空賊の人翼滑空機は、地上の保安部たちが撃ち落とす。
西の空の攻防にしばらく気を取られていると、伝声管から声が届いた。
「ヴェルナード様……あと五分で銀幕の防御壁への予想地点へと到達します。……こちらは三分後に加護による防御壁を……噴出します。同時に左翼からも同等の出力を排出……風竜を水平に保ちつつ、右翼を銀幕にぶつけます。……衝撃と……突撃のご準備を」
了解の返事をヴェルナードが返すと「どうか御武運を」という言葉を最後にナターエルの通信は途絶えた。
いよいよ銀幕へ突貫だ。
ボクはヘルメットを被って竜翼競艇機に乗り込んだ。
「マクリー。準備はいい? そろそろ発進るからね」
「いつでも大丈夫なのです。カズキ。いよいよですね!」
マクリーの座席と繋がっている伝声管から、やや興奮気味の声が届く。
足元のラジカセを抱き上げて、選局ツマミをゆっくり回すと、ザザザというホワイトノイズの隙間から、人の声や聴き慣れた有名J-POPが漏れてきた。
よし! やっぱり銀幕とボクの世界は繋がっている!
音が一番鮮明に聞こえるチャンネルにツマミを合わせ終わると、右翼全面にある排出口から緑色の風が排出された。
10基の排出口から勢いよく噴射された加護の風は、右翼の前で混じり合い、翼前方を包み込む様に緑色の壁となる。
後は突入時の衝撃に備えるのみ。銀幕に入ったら、ラジオの音を頼りに行けるところまで進むだけだ。ボクがやるべき事を心の中で復唱しているその時だった。
ボクらを守り囲んでいる保安部員たちが、空に向かって風の飛礫を打ち出した。
何事かと思って見上げると、空賊の人翼滑空機が三機、ボクらの頭上で旋回している。混戦をすり抜けて、右翼上空まで到達した空賊たちは火炎瓶を投下してきた。
その内の一つが右翼の先端辺りに落下して発火する。
保安部員たちも必死に応戦しているが、相手の高度があるせいか、なかなか風の飛礫が当たらない。
それは相手にも言える事だが、こっちは右翼の上、何しろ的が大きい。
二つ目の火炎瓶がボクらの側に着弾して、小さな火柱が立ち上がった。
「———マクリー! いくよ! 発進だ!」
「ちょ、待て! 馬鹿言ってんな! 嬢ちゃんはそのまま待機だ!」
「何言ってんの!? これ以上突撃隊を減らす訳にはいかないでしょ! それにアイツらほっといて加護の排出口が壊されでもしたら元も子もないじゃん! それにボクの機体は特別仕様だよ!」
捲し立てるボクから目を逸らし空を見上げるクラウスは、それ以外に良い案が思いつかなかったのか、忌々しそうに舌打ちをする。
「……一分だ。一分だけで充分だから、アイツらを撹乱してこい。無茶はするなよ」
「分かった! マクリー、発進だよ!」
「了解なのですカズキ」
マクリーがそう言うと、マクリー専用座席から緑色の皮膜が広がり始める。
機体全体が緑の幕に包まれると後方のエンジンが始動して、竜翼競艇機がふわりと浮く。
「嬢ちゃんにはリミットがあるんだ! くれぐれもマクリーの力を使いすぎるなよっ!」
クラウスが叫ぶのとほぼ同時に、ボクはやや太い緑の軌跡を描きながら大空へと飛び立った。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~
はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。
病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。
これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。
別作品も掲載してます!よかったら応援してください。
おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる